長良川は岐阜県を流れる雄大な一級河川です。

濃尾平野を流れる木曽三川(木曽川・揖斐川・長良川)のひとつで、川周辺には古い町並みや豊かな自然が広がっています。

長良川は、鵜飼(うかい)が有名です。

鳥の鵜と鵜匠が力を合わせて船の上から泳ぐ鮎をつかまえます。

鵜飼の漁が行われるのはもっぱら日没後。船の先端に輝くいさり火は、長良川の風物誌として1300年も前から人々を魅了し続けてきました。

 

岐阜グランドホテルは、そんな長良川のほとりにあるホテルです

目前には「金華山」(きんかざん)が、その山頂には岐阜城がそびえ立ち町を見下ろしています。

今回は、長良川のほとりに立つ風光明媚なホテル「岐阜グランドホテル」のレビューをお届けします。

長良川は目の前!岐阜グランドホテル

長良川グランドホテルは、岐阜県岐阜市長良にあるホテルです。

近隣には

  • 金華山(岐阜城)
  • 岐阜市歴史博物館
  • 岐阜公園
  • 鵜飼遊覧船乗り場
  • 長良川国際会議場
  • 長良川球場
  • 長良川うかいミュージアム

などがあり、岐阜市の中心地に位置しています。

 

岐阜グランドホテルは総客室数144室の中規模ホテル。

市街地からも近いので、ビジネスや結婚式の場として広く利用されています。

長良川温泉街にあることから、このホテルでは長良川源泉のお湯を楽しむことができます。

岐阜県は飛騨牛や鮎などの特産品も多く、地元の味を堪能するのもこのホテルの楽しみ方です。

 

岐阜は川端康成をはじめ著明な文学人にも縁のある町。山口誓子や松尾芭蕉などの足跡を辿って散策するのも素敵です。

歴史や文化の観光資源の見どころ満載のエリア内にある岐阜グランドホテルは、岐阜観光には欠かせない存在なのです

夜は鵜飼の光が一望できる

長良川の鵜飼は5月から10月までの期間に開催され、シーズン中は各地から大勢の観光客が訪れます。

2015年3月、長良川の鵜飼漁は「国の重要文化財」に指定されました。

 

夜に行われる鵜飼は、いさり火の幽玄な美しさも見どころです。

轟々と燃えるいさり火が水面に映る風景は、夏の到来を告げる象徴のようです。

 

岐阜グランドホテルでは、鵜飼のためにあるホテルといってもいいでしょう。

鵜飼大橋を渡ると一番に姿を現すのがこのホテルで、鵜飼遊覧船乗り場へは車で10分ほど。

岐阜グランドホテルには鵜飼観覧乗船チケット込みの「鵜飼宿泊パック」も用意されています

 

筆者は今回、本館12階の展望レストラン「キャッスル」から、鵜飼の光を眺めました。

おそらく周辺一帯で一番高い場所から見たことになるでしょう。

雄大に続く長良川と、ときを待つ船の光。その風景はここでしか見られない貴重なものです。

漁の開始を告げる花火も、金華山のシルエットによく映えたいへん美しい風景でした。

 

この地で鵜飼を見物した松尾芭蕉は

「おもしろうて やがて悲しき 鵜飼かな」と一句、詠んでいます。

人々の歓声とともに始まり、やがて静かに終わりゆく鵜飼。

「おもしろかった鵜飼が終わってしまって悲しい・・・」という気持ちを表すこの俳句から、鵜飼は当時の「人気アトラクション」だったことがわかりますね。

金華山から街並みを見下す

岐阜グランドホテルの目前、視線を上に向けると標高329mの金華山(きんかざん)がそびえ立っています。

(写真は金華山頂上の岐阜城天守から、岐阜グランドホテルをみたときの風景です。)

金華山は岐阜市のシンボル的存在で、周辺は

  • 岐阜公園
  • 岐阜県歴史資料館
  • 岐阜市歴史博物館
  • 名和昆虫博物館
  • 伊奈波神社
  • 岐阜護國神社
  • 善光寺安乗院

子どもから大人まで楽しめるスポットとして整備されています。

文化的施設だけでなく自然環境にも恵まれていますので、バーベキューセットを携えたグループや、トレッキングスタイルに身を包んだファミリーの姿もよく目にしました。

 

金華山はロープウェーを利用して山頂付近まで上ることができます。

ロープウェーを降りたところにはリス村があり、さらに頂上に進むと岐阜城があります。

岐阜城は「美濃を制するものは天下を制す」と謳われた、まさにその拠点です。

織田信長も美濃を重要視し、岐阜の名は彼が命名したといわれています。

そんな岐阜城は歴史好きの人にとっても欠かせない拠点です。

 

岐阜グランドホテルから金華山へは車で10分程度。

見る価値あり!のスポットが凝縮されていますのでホテルを基点におでかけを楽しんでくださいね。

秋には「おんぱく」が開催されます!

長良川の魅力をもっと知りたいなら、「長良川おんぱく」の開催時期に合わせていきましょう。

2018年は10月1日から11月30日までの2ヶ月間開催されます。

 

長良川おんぱくとは「長良川温泉博覧会」のこと。

長良川流域の歴史や文化、アートや食、健康などを多様なジャンルの体験プログラムが催されます。

おんぱくのガイドさんは、すべて地元に暮らす人たち。

長良川の魅力をまるごと満喫できるチャンスです。

岐阜グランドホテルの食事

筆者は展望レストラン「キャッスル」で夕食を摂りました。

「キャッスル」は本館の12階(地上45m)にあるため、金華山と長良川を最高の角度から観ることができます。

景色が最高のご馳走になりましたが、出てくる食事も最高クラス。

筆者は飛騨牛のステーキコースを堪能しました。

かつて飛騨高山で食べたものより美味しく感じられました。(焼き方が巧いのだと勝手に推測します。)

 

お肉料理に合う赤ワインも、知識豊富なソムリエの方が丁寧に丁寧に選んでくださいました。

スペイン産のワインは芳醇でありながらもやや軽めで、繊細な和牛によく合いました。

ワインに詳しくない筆者ですが、「これだ!」と気に入って何杯も飲んでしまうほど・・・。

いまだに自分好みのワインがわからない方は、こちらのソムリエさんに相談してみてください。

きっと大好きなワインに出会えますよ。

 

シーザーサラダは目の前で卵と粉チーズ・香辛料をブレンドし、作りたてが提供されます。

「美味しそうに作られたサラダ」は何度となく目にしていますが、「美味しそうにサラダを作る美しい姿」は食卓を預る立場として学ぶところがありました。

 

味は文句なしに、なにもかも美味しいです。

ムードも良く、文句のつけどころがない素晴らしいレストラン「キャッスル」でした!

【注意】展望レストラン「キャッスル」は浴衣で入店できません

「キャッスル」はフレンチレストランのため、浴衣で入店できません。(フロントで最初に説明があります。)

筆者は今回大失敗!城めぐり目的も兼ねて行ったので、ラフな服装しか持参していませんでした。

下調べ不足の状態でキャッスルに行き、佇まいを見て「やっちまった」と思いました。

筆者の席の隣では、プレゼントを贈り合う若いカップルの姿が・・・。

 

ホテルの展望レストランに来るのは、宿泊客だけではありません。

以来筆者は、ホテルに宿泊するときはワンピースを1枚持参することにしています。

岐阜グランドホテルの接遇

「ワンランク上のホテル」と謳うだけのことはあり、接遇も非常に洗練されていました。

もっとも印象に残ったのは、展望レストラン「キャッスル」のソムリエの方です。

ワインの知識の豊富さはもちろん、話しかけるタイミング・親しみやすさなどは大変気持ちがよいものでした。

鵜飼が始まる合図の花火の案内なども、「長良川への愛」が伝わる温かみのあるエスコートでした。

 

さりげないけれど、記憶に残る心地よさ。

おしつけがましくない、さわやかな親しみやすさ。

ソムリエという職務に誇りを持っておられるんだろうな、と思わせる清清しさ。

(真実の姿は存じ上げませんが)総じて「洗練されている」というひと言に尽きます。

 

短時間のお付き合いなのに不思議な「名残惜しさ」を感じさせてくれる方でした。

(後日談:ホームページを見たら凄腕のソムリエの方でした。やっぱりね、という感じです。)

 

最近宿泊したホテルの中ではピカ一の接遇です。

次に岐阜にくるときも、岐阜グランドホテルに泊まって、食事は「キャッスル」でとりたいと思います。

岐阜グランドホテルの温泉

岐阜グランドホテルをはじめ数々の旅館がホテルが立ち並ぶ温泉街、長良川温泉。

長良川温泉は日本温泉100選にも選ばれている名湯です

岐阜グランドホテルには、このお湯を使った大浴場「ひとつば」があります。

ひとつばにあるお湯は以下のとおり。

  • 長良川温泉槽
  • 薬草風呂
  • 白湯風呂(ジャグジー)
  • 水風呂
  • サウナ

長良川温泉は鉄分やラドンを多く含む「鉄泉」で、お湯は茶褐色。

薬草風呂はカミツレ・ジュウヤク・ガイヨウ・チンピなど健康増進に効果的な天然生薬を使用しています。

白湯は自然ろ過された長良川の水を使用し、ミネラル豊富でまろやかなお湯です。

 

有馬温泉のお膝元で暮らす筆者は、茶色いお湯の濃厚さが大好きです。

長良川温泉のお湯は、有馬温泉よりあっさりとした感じです(有馬温泉が赤すぎる&濃すぎるといったほうがいいですね)。

湯船に浸かるとじんわり温まるやさしさが心地よく、あっさりだけれどトロミのあるお湯には、鉄泉の魅力が凝縮されています。

毛穴からミネラルを補給している!というこの感じが、たまりません。

岐阜グランドホテルの温泉

  • 泉質:単純鉄冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)
  • 効能:神経痛/リューマチ/筋肉痛/関節痛/五十肩/運動麻痺/関節のこわばり/うちみ/くじき/慢性消化器症/痔疾/病後回復期/疲労回復/健康増進/月経障害
  • 営業時間:午前6時~午前9時/午後1時~午前0時(最終入場時間は、終了時間の30分前まで)

鵜飼が始まったばかりの5月は、夜の鵜飼鑑賞をすると体が冷えます。

鵜飼鑑賞のあとの冷えた体には、この温泉はたまらない癒しとなることでしょう。

岐阜グランドホテルの客室

筆者が宿泊したのはリバービューのダブル(洋室)です。

モダンテイストなデザインで、全体的にゆったりと余裕のある構造です。

今回2人で宿泊しました、誰か1人くらい増えても問題ないくらいのイメージです。

筆者の利用した部屋の窓からは、長良川がギリギリ一望できました(上の階層ならもっと良い景色だと思います)。

お部屋にはリバービューとシティビューの2種類がありますが、だんぜんおすすめするのはリバービューです。

岐阜グランドホテルの設備とアメニティ

  • テレビ
  • 衛星放送(無料)
  • 電話
  • Wi-Fi
  • 湯沸かしポット
  • お茶セット
  • 冷蔵庫
  • 洗浄機付トイレ
  • 金庫
  • ドライヤー
  • 石鹸(固形)
  • ボディーソープ・シャンプー・トリートメント、
  • ハミガキセット
  • タオル・バスタオル
  • 浴衣・スリッパ

設備としてありがたかったのは衛星放送です。

自宅でも観られるバラエティ番組を観てしまうとせっかくの旅情気分がぶち壊しになることがあります。

その点BSは自然紀行や芸術・文化などじっくりした構成の番組が多いため、旅行中に観るに相応しいと思います。

海外からのお客様向けのサービスの一環と思われますが、その辺もワンランク上のホテルならではの余裕だなと感じました。

Wi-Fiについても通信は安定していて、PCを使った作業もストレスを感じませんでした。

浴衣やスリッパで大浴場までは行けますが、展望レストランへは行けませんのでご注意ください。

岐阜グランドホテルの詳細情報

岐阜グランドホテル

  • 住所:〒502-8567 岐阜県岐阜市長良648番地
  • 電話番号:058-233-1111
  • チェックイン 15:00 チェックアウト 11:00
  • クレジットカードの利用可:VISA/JCB/American Express/Diner’s Club、/UC/DC/NICOS/Bank Card/UFJ Card/Master Card/Saison/JACCS/APLUS/CF/JTB/楽天カード/デビットカード

アクセス

  • マイカーでのアクセス

東海北陸自動車道から一宮木曽川IC経由し、国道156号線を進みます。距離はおおよそ20kmで車で約30分程度です。

  • 公共交通機関でのアクセス

JR岐阜駅または名鉄岐阜駅より岐阜バスで「長良川温泉」(約20分)。各線岐阜駅からはホテルの無料シャトルバスが運行しています。

筆者は今回も関西方面からマイカーでアクセスしました。

現地までの区間はほぼ街ナカを走行することになります。

156号線「井ノ口トンネル」を越えると「鵜飼大橋」を渡ります。

鵜飼大橋を渡り終えたらすぐに左折しますが、筆者はぼんやりしていて通り過ぎてしまいました。

ここで曲がらないと、住宅街をぐるぐる走ることになり簡単にリカバリできませんので、注意して走行してください。

岐阜グランドホテルのまとめ

岐阜の観光マップはきまって、「白川郷・飛騨高山・郡上八幡」がメインで掲載されています。

あまり長良川にスポットが当てられたものがないのですが、個人的には非常にもったいないなと思います。

長良川エリアは名古屋から近く、いわば岐阜県の玄関口。

通り過ぎてしまわずに、長良川の雄大な眺めと懐かしい街並みを満喫していただきたいです。

 

岐阜グランドホテルは、食・癒・そして接遇、あらゆる面でハイクラスのホテルです。

自然豊かな町の最高のホテルで、素敵なひとときを過ごしたい人に自信をもっておすすめします。

鵜飼のシーズンと「おんぱく」が重なる10月上旬、ぜひ長良川を臨むホテル「岐阜グランドホテル」に泊まってみてはいかがでしょうか。

 

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!