今回レビューする「ホテル季の座」(ときのざ)は、筆者が短期間で2回利用したお宿です。端的に「お気に入り」ってことですね。)

お宿を気に入る理由は人それぞれですが、筆者がもっとも惹かれるのはこのホテルの「朝食」なんです!

もちろん夕食も魅力たっぷりなお宿なんですけど、「あの朝食がもういちど食べたい!」という気持ちが2回目の訪問の動機となり、1度目以来間隔をおかず同じお宿に突撃してしまったのです。

そんな魅力たっぷりの朝食を提供してくれる「ホテル季の座」、さっそくレビューしていきます。

三重県の「きほく千年温泉 季の座」

 

ホテル季の座は、三重県北牟婁郡紀北町(きたむろぐん・きほくちょう)にあるホテルです。

ここで「あれ?“牟婁”って和歌山の地名じゃなかったっけ?」と思った方、なかなかの旅行好きか地理ツウだとお見受けします。

「牟婁」という地名は三重県と和歌山県両方に存在する地名で、もともと一つだった昔の三重県と和歌山県=「紀伊国の都」を表す言葉なんですよ。

三重県は歴史や文化遺産が残るまち。とくに紀北町は世界遺産「熊野古道」を有することで有名な町です。

ここでまた「あれ?伊勢神宮も世界遺産じゃないの?」とつっこみたくなった人もいらっしゃるかもしれませんね。残念ながら伊勢神宮は世界遺産に認定されておりません。

20年に1度社殿を建て替える「遷宮」という行為が世界遺産の趣旨にそぐわないから、世界遺産には申請しないのだとか。

 

そんな素敵なまち、紀北町にあるホテル「季の座」ですが、ホテル自体は総室数45室と規模としては小さいお宿です。

小規模でありながらも本館25室とコテージの20室があり、旅館が好きなら本館へ、リゾート気分を満喫したいならコテージを選ぶことができます。

施設から徒歩すぐの場所には

  • 城ノ浜海水浴場
  • 孫太郎プール(古瀬川兼営プール)
  • 熊野灘臨海公園
  • 網元釣り堀センター

があることから、夏のレジャーのお宿としてもうってつけです。キャンプ場に宿泊する場合もこちらの温泉に入るのももちろんOKです。

また、海が近いことから漁業もさかん。一年中おいしい魚が食べられるという食の強みもあります。コテージに宿泊するときは、魚介類がたのしめるBBQがおすすめですよ。

また、著明なみどころスポットへのアクセスも便利。

  • 熊野古道(施設から車で15分)
  • 伊勢神宮(施設から車で60分)

伊勢神宮の最寄の駅(五十鈴川駅)では無料送迎サービス(平日のみ)がありますので、伊勢参拝の前泊の宿としても便利です。

ホテル季の座の食事

紀伊半島南端・潮岬から三重県・大王崎にかけて広がる海を「熊野灘」(くまのなだ)といいます。

北太平洋を望む熊野灘は黒潮が流れるかっこうの漁場で、たくさんの漁港が軒を連ねています。黒潮の中は、カツオやマグロなどのおいしい魚たちが生息しています。

その中でも季の座に一番近い「紀伊長島港」は三重県随一の「魚介類の宝庫」と呼ばれています。

季の座の食事の人気メニューはいうまでもなく「魚」です。もちろん三重県ですから松坂牛もおいしいのですが、こちらの宿では新鮮な地魚を食べ倒していただきたい!

なぜなら季の座では、このお宿ならではの「ユニークな形式」で魚が食べられるからです。

魚を「プリフィックススタイル」で味わおう!

料理長が選んだ季節のお魚を「出されるままに」おいしくいただくのも楽しみのひとつですが、季の座の名物「お造りが選べるお造り会席プラン」では、食べたい「魚」を自分で選ぶことができます。(コースによって違いがあります)

「どれを食べようかなあ」とわくわくしながら選ぶこのプリフィックススタイル、まるで「魚市場」にいるみたい!これはひとえに魚の漁と種類が豊富だからこそ成り立つスタイルです。

魚尽くしは「朝食」にも!

季の座の「魚尽くし」は夕食のみならず、朝食まで続きます。

朝食が美味しいといわれるお宿に何度かお目にかかっていますが、その中で「もっとも忘れられない」のがこちらの朝食なんです筆者がこの季の座に2回も訪れているのは、ほかならぬ朝食がたべたい一心でしたから・・・。)

誰をも満足させたその食事とは・・・七輪で焼く「干物バイキング」です。いつもならスクランブルエッグやソーセージが並ぶところに、季の座ではたくさんの種類の魚の干物が並びます。

ここでも好きなお魚を選び、テーブルに置かれた七輪で焼いていただきます。

一夜干しの七輪焼きの次におすすめなのは、お刺身でつくる「漬け丼」!専門店でしか食べられない海鮮丼なんて、朝から豪華ですよね。

新鮮な魚は、凝った調理をしなくても美味しい!それがヒシヒシと伝わる、そんな朝食です。魚好きの人にはたまりませんよ~。

季の座の温泉

季の座の温泉施設「沐亭」は地下1800メートルから湧出する自家源泉「きほく千年温泉」のお湯が引かれています。

2015年に一部リニューアルされました。

海が目の前なので露天風呂や大浴場にはかすかに磯の香りが漂います。

明るいうちは露天風呂からは海の向こうの島々の姿(和歌山県の“紀伊の松島”の姿です)が見え、夜になると満点の星空・・・。

ここちよい海風を感じながら温泉に浸る、この爽快感と解放感がたまらなかったです。

季の座の温泉

  • 泉質:ナトリウム塩化物泉
  • 効能:神経痛/筋肉痛/関節痛/五十肩/運動麻痺/関節のこわばり/うちみ/くじき/消化器病/痔疾/冷え性/病後回復期/疲労回復

露天風呂は温度がぬるめの透明のタイプと、すこし高温のと白いお湯の2種類があります。ナトリウム塩化物の効果で、肌がツルツルに仕上がります。

 

露天風呂つきのコテージを利用することもできますが、解放感たっぷりの本館大浴場も味わっていただきたいです。

難点としては、コテージに宿泊する場合は本館までけっこうな距離を歩かなければならないこと!距離の長さについては明確な数字は見つけられませんでしたが、「寝る前にもう1回温泉浸かってくるわ~」と気軽に言える距離ではありません。

コテージに宿泊する場合は、大浴場までの「おさんぽ」が必要になることを考慮してくださいね。本館までのルートは「季の小道」として整備されていますが、屋根がついていないのでお天気が悪いとちょっと大変かも?

季の座の客室

季の座には、ホテル本館客室25室と森のそばの「フォレストコテージ」が20室あります。

筆者は1度目は本館の和室、2回目はコテージに宿泊しました。

フォレストコテージは3つのランクがあります。

  • デラックス
  • スーペリア
  • スタンダード

デラックスはウッドストーブ(冬期限定)が付いていたり露天風呂が付いていたりと、とっても豪華!ぜひこちらに泊まりたかったのですが、残念ながら予約がいっぱいで取れませんでした。

同じお宿とはいえ、本館とコテージではムードがガラリと変わります。夏にリゾート気分を味わいたいならコテージ、冬の温泉が目的なら本館がおすすめです。

1回目に宿泊・本館和室

スタンダードな和室ですが、部屋がとにかく広くて明るいので快適に過ごすことができました。

筆者が本館和室に泊まったときあいにく外は土砂降りの大雨・・・。熊野古道に行くつもりで出かけてきたのですが、残念ながらとても止みそうになく断念せざるをえませんでした。

ということで、朝はチェックアウトまで部屋で過ごすことにしました。楽しみにしていた散策もできず、気分は盛り下がる・・・とは逆に、お部屋でゴロゴロまったり、しっかりくつろぎました。

いつもなら「もう帰って家でくつろごう」とする性質なのですが、こちらのお部屋って不思議とリラックスできるんですよね。

たぶんこの宿の敷地の広さと静かさの賜物だと思われます。また、チェックアウトが11時というのも、こんなときはありがたかったです。

2回目の宿泊・フォレストコテージ

フォレストと名が付くとおり、建物の外は木々に囲まれた本格的な「別荘」の佇まい。

20室のコテージ分のお客さんしかいないので、ガヤガヤとした喧騒とはほぼ無縁です。

筆者が泊まったコテージは2階建てタイプ。

室内は木造のならではの自然の温かみが伝わるインテリア。1階にはキッチンとリビングテーブル、そして和室。2階にはベッドルームがあります。

あまりに広すぎて夫婦そろってどこに身を置いていいのかちょっと困りました。独身カップルや新婚さんなら、「擬似マイホーム体験」ができて楽しめるかも。

1戸1戸独立しており、玄関ももちろん別ですからチェックイン後は自宅のようにくつろぐことができます。夜は庭で花火をしたり、水着を干している人の姿も。みなさんそれぞれ、コテージの夜を楽しんでおられたようです。

詳細情報

  • 住所:三重県北牟婁郡紀北町東長島3043-4
  • 電話番号:0597-46-2111
  • チェックイン:15:00
  • チェックアウト:11:00
  • クレジットカード利用可:JCB/VISA/マスター/AMEX/UC/DC/DC/NICOS/ダイナース/UFJ/セゾン/デビットカード

コレージではワンちゃんと泊まれるお部屋もありますよ!

有料のフィットネスジム(9時~17時)、夏季限定でプール(有料)もありますので、利用する場合は水着や運動に適した衣類を持っていきましょう。

アメニティ

  • フェイスタオル・バスタオル
  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • 髭剃り
  • シャンプー・リンス・ボディソープ・石けん
  • ドライヤー
  • 浴衣
  • テレビ
  • 電話
  • 個別空調
  • お茶セット・湯沸かしポット
  • 冷蔵庫
  • トイレ
  • 金庫

食事の項でも触れましたが、朝食会場は七輪の煙が上がっているため私服ではなく浴衣で行きましょう。

また、コテージも浴衣が置かれていますが冬は寒いと思いますので、靴下や上着など用意したほうがいいかもしれません。

Wi-Fiは本館・コテージとも無料で完備されていました。

アクセス

マイカーでアクセスする場合

紀勢自動車道「紀伊長島IC」より約6.5km

無料の駐車場があります。フォレストコテージにも専用駐車場があります。

公共交通機関でアクセスする場合

JR「紀伊長島駅」または近鉄「松坂駅」下車、車で10分(送迎有・事前予約)

マイカーの場合は、IC下車後は熊野街道→国道42号線→国道260号線→県道766号線利用して現地まで進みます。

交通量も比較的少なく、海が見えたりゆったりドライブコースとしても◎です。

まとめ

熊野古道と伊勢神宮、どちらも一生に一度は訪れたい日本の名所です。

とはいえ、どちらも散策に体力を要しますので、最低でも日を分けなければ存分に楽しむことはできません。

「季の座」は熊野古道の玄関口に位置しているだけでなく、伊勢神宮までの送迎というサービスがありますので「どちらも行きたい」という欲張りな旅も十分に可能となります。

もちろん、旅の楽しみは宿泊するお宿にもあります。三重県のおいしい魚を「選んで食べられる」ということで「漁港のならでは楽しみ」もいっしょに味えます。

海風の心地よい温泉に浸かって旅の疲れをリフレッシュし、筆者オススメの美味しい朝食を食べて、そして観光巡りにお出かけください。

すべての楽しみがギュッと詰まった「ホテル季の座」なら、あなたの三重県旅行が何倍も楽しく・美味しくなること間違いなしです。

 

 

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!