空港に着いたら初めにすること、それはチェックインと「手荷物検査」です。飛行機に乗せる手荷物は、飛行機に預ける「預け入れ手荷物(受託荷物)」と客室に持ち込む「持ち込み手荷物」があり、そのどちらの荷物も「手荷物検査」を通過させなければ飛行機に乗ることはできません。

飛行機に乗る人すべてが受ける検査ですから、たとえ検査場が大混雑していても手荷物検査はスルーできません。手荷物検査が終わらなければ、最悪な場合飛行機に乗れない可能性も・・・。そんな悲しい目に遭わないためにも、手荷物検査に関わる注意点をしっかり理解しておきましょう!

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手荷物検査は出発何分前に向かっておくべき?

空港に到着したらほっと一安心!とはいえないのが飛行機という乗り物。新幹線や電車のように駅に着いたら「即搭乗」ではなく、飛行機に乗る前の手続きがいくつかあります。手荷物検査のタイムリミットをお話する前に、空港に到着したあとの行動を確認しておきましょう。

空港に乗るまでの動き
  • 空港に到着
  • チェックインカウンターでチェックイン【預け手荷物の預け入れ】
  • 保安検査場で手荷検査【持ち込み手荷物の検査】
  • 出国手続き
  • 搭乗口

通過地点は全部で5つですが、この間はひたすら空港内をひたすら歩き回ります(行き先によってはモノレールで移動します)。また、チェックインカウンターや出国手続きでは多くの乗客が並びますので各所で長時間待たされることも珍しくありません。各所で30分待たされた場合、手続きだけで1時間30分も費やす計算になります。

やっとのことで出国手続きが終わったら、次は広い搭乗ゲートの中を目的の搭乗口を探して歩きます。空港の入り口から搭乗口に行くだけでも一苦労!迫る時間の中広い空港を走り回り、やきもきしながら行列に並ぶなんて考えたくないですよね。スムーズに飛行機に乗るためには時間的余裕がなによりも大切なのです。

預け入れ手荷物は到着したらすぐに預ける

空港に行ってみなければ混雑具合が分からない、それが飛行機です。チェックインできたらといって必ず飛行機に乗れると決まったわけではありません。空港に着いた時点で出発時間へのカウントダウンが始まっていると考えておきましょう。

国際線・国内線の手荷物を預ける目安の時間は以下のとおりです。「ちょっと早すぎない?」と思うかもしれませんが、繁忙期の待ち時間を考慮すれば、けっして早すぎることはありません。

手荷物を預ける時間の目安

国際線

  • 繁忙期:出発の3時間前
  • 通常時:出発の2時間前
  • 遅くても:出発の1時間30分前

国内線

  • 繁忙期:出発の2時間前
  • 通常時:出発の1.5時間前
  • 遅くても:出発の1時間前(LCCの場合は遅くても出発の1.5時間前がベスト!)

国際線は各ターミナルまでの移動距離が長いので、国内線よりも時間な余裕が必要です。またLCCは国内線でもJALやANAと別のターミナルになりますので、荷物を預けるまでに国際線並みの移動時間がかかります。早く空港に着いたからといって安心せず、早急に荷物の預け入れを済ませましょう。

手荷物預かりには締め切り時間がある!

預けられた荷物は、貨物室に移動させる前に手荷物検査場へと搬送されます。出発時間に間に合わせなければならないので各航空会社では手荷物の受け付けに締め切り時間を設けています。チェックインが完了したらすぐさま手荷物を預けてしまいましょう。

国際線の手荷物預り締め切り時間

チェックイン

預け入れ

保安検査  搭乗口到着
ANA  出発の60分前(羽田空港は40分前)  出発の30分前
JAL  出発の60分前  -  出発の30分前

多くの航空会社で「チェックインは出発の60分前まで、搭乗口到着は出発の30分前まで」と決められています。これはすべて「遅くとも」の数字です。たとえ出発の60分前にチェックインを完了させていても、各所の混雑具合によっては時間オーバーとなることも十分にありえます。搭乗口に30分前に到着するためには、時間を逆算し、早め・早めの行動をとることが肝心です!

国内線の手荷物預り締め切り時間

チェックイン 預け入れ 保安検査 搭乗口到着
ANA  出発の20分前 出発の20分前  出発の15分前  出発の10分前
JAL  -  -  出発の15分前  出発の10分前

国内線では、国際線よりも締め切りに余裕があります。国内線にはパスポートを提示する出国手続きはありませんが、手荷物の預け入れや保安検査はほぼ同じ。そのため繁忙期は国際線であろうと国内線であろうと、人が多ければ多いほど時間を要します。大型連休などの繁忙期は早めに搭乗口に到着できるように、締め切り時間にとらわれず60分前までには荷物の預け入れを済ませましょう。

もし手荷物検査の時間に間に合わなければ飛行機に乗れない?

手荷物検査を通過していない荷物を飛行機に乗せることはできませんつまり、手荷物検査に間に合わなければ当然飛行機には乗れない、ということになります。しかし、手荷物検査場では出発時間が迫っている人のみ、優先的に検査を受けることが許可されています。

検査場では係りの人が「〇時〇分A便に乗る方はいらっしゃいませんか?」と呼びかけているので、遅れたときは迷うことなくこの「優先の案内」に従いましょう。たとえ呼びかけしていない場合でも、自発的に係員に申し出ましょう!(怒られる可能性もありますが、飛行機に乗れないよりはマシですよね。)

手荷物検査をする前に出すもの

「手荷物検査」は、手荷物や身につけている金属類に危険物が含まれていないか調べる検査(保安検査)です。保安検査場ではカバンの中身やベルトなどの金属類をすべて指定のトレイの上に出し、ベルトコンベアに載せてX線検査や金属探知機で係員に確認してもらいます。

そのときカバンに金属類が残っていたり、身につけたままだといつまでも手荷物検査を終えることができません。これは飛行機の出発時間が迫っている場合は相当のストレスになりますし、同行者にも迷惑をかけてしまいます。保安検査をスムーズに通過するために、以下のように事前準備をしておきましょう。

検査の対象物をカバンから出しておく
  • 液体類(国際線)
  • ペットボトル(国内線)
  • 食べ物
  • パソコン・スマホ・ゲーム機などの電子機器
  • ライター
  • ヘアアイロン
  • スプレー類
  • ライター
  • バッテリー・電池類

これらをカバンの中に入れたまま検査を受けると、多くの場合「再検査」となります。カバンに入れている場合はすべて取り出して「自己申告」するようにトレイの上に出しましょう。カバンの中身が多いとき、対象物をひとまとめにしておくだけでもグッと時間が短縮できますよ。

身につけた金属類を外しておく
  • 腕時計
  • 財布
  • 自宅の鍵
  • ベルト
  • 上着(ファスナーが反応する場合がある)
  • アクセサリー
  • 金属のついた靴(ハイヒール・革靴など)

保安検査の金属探知機に引っかかるものの多くは、身につけている金属類に原因があります。外し忘れがあった場合はその都度「ベルト外して」「靴を脱いでみて」など1つ1つ原因を取り除くことになりかねません。スムーズに通過するためにも、思い当たる金属類はあらかじめ外してひとまとめにしておきましょう。

手荷物検査で引っかかったらどうなるの?

手荷物検査で「これは機内に持ち込めません!」と持ち込みを拒否されたものは、いかなる方法を使っても機内に持ち込むことはできません。飛行機に乗りたいのなら、チェックインカウンターに戻って預け手荷物に入れなおすか、持ち込めないものを破棄(処分)するしか方法はないのです。

空港では時間的余裕がないため「チェックインカウンターに戻って預けて荷物を取り戻す」ことはほぼ不可能。手荷物検査で引っかかったものは「破棄しなければならない」と考えておきましょう。

手荷物検査で「没収」されたものはあとで返却してもらえる?

保安検査員や航空会社には、乗客の持ち物を「没収」(=強制的に取り上げること)する権限はありません。手荷物検査で手放したものは乗客本人が「自分の意志で捨てた」と見なされます。捨てたものは預けたもの(没収したもの)ではありませんから、もちろん「返却」されることはありません。

これは国際線・国内線に共通するルールです。同じ日本国内だから話せば返してもらえるだろう・・・と思ったら大間違い!それはあなたが「捨てた」ものですから、再び自分の手元に戻ってくることはないのです。

手荷物検査で破棄されてしまうもの

飛行機に乗せる手荷物は「預け手荷物」と「持ち込み手荷物」があります。それぞれに入れていいもの・入れてはいけないものがあり、「預け手荷物NG」ならは「持ち込み手荷物」へ、「持ち込み手荷物NG」なら「預け手荷物」に入れることを求められます。「どちらにもNG」の場合は、即刻「破棄」となります。

破棄される手荷物

チェックインカウンターで預けた荷物は、その後別の場所で保安検査を受けます。そのとき、たまに「入れてはいけないもの」がX線で発見されることがあります。その場合は乗客を呼び出して荷物の中から取り出させるのが一般的ですが、国によっては係員が荷物を開封して勝手に取り出して破棄してしまうケースがあります。

X線検査で引っかかるもの
  • リチウムイオン電池:パソコン用・スマホ用バッテリー(数量限定で持ち込みは可能)
  • 高圧ガス:ガスコンロ用ボンベ・消火器・工業用スプレーなど
  • 火薬:花火・弾薬など
  • 酸化性物質:漂白剤など
  • 毒物:殺虫剤・農薬など

旅のコツの中に「空港で預けるスーツケースにカギをかけてはいけない」という一説があります。これは保安検査で危険物が入っていると見なされたとき、係員はカギを壊してでもスーツケースを開封し中身を確認するからです。

万が一中身がNGの対象物であればその場で破棄されてしまいますので、捨てられては困るものは絶対に預け入れ手荷物の中に入れないように注意してください。

持ち込み手荷物で破棄となるもの

飛行機の客席には「人に脅威を与えるもの」は手荷物として持ち込むことができません。また、持ち込めても個数や容量が制限されているものもあります。こちらについては国際線・国際線でルールが若干異なりますので、よく確認しておきましょう。

国際線では、爆弾テロ防止のため液体物の客席への持ち込みが厳しく制限されています。身だしなみを整えるための化粧水なども対象になっていますので、国際線においては液体物の持ち込みは容量の大きさに注意が必要です。

国際線手荷物で破棄となるもの
  • 刃物:ナイフ・ハサミ・カッター・工具・棒状のもの・武器(武器に見えるものも含む)など
  • 液体物:100ml【以上】の容器に入っている液体物
  • ライター・マッチ:2つ目以降は破棄

ナイフやハサミなどの刃物類は、ハイジャックな行為を抑制するために設けられている制限です。預け荷物に入れることはできても客席に持ち込むことはできません。持ち込み手荷物に入っている場合は、その場で破棄が求められます。

国内線手荷物で破棄となるもの
  • 刃物:ナイフ・ハサミ・カッター・工具・長い棒状のもの・武器(武器に見えるものも含む)など
  • ライター・マッチ:2つ目以降は破棄

国内線では持ち込み手荷物における液体物の制限はありません。しかし、刃物類については国際線と同様の制限が設けられています。国内線であっても持ち込み手荷物に入っていればその場で破棄することが求められます。

手荷物検査に通過する前に購入した食べ物や飲み物は検査後も持ち込みできる?

結論から言いますと、機内には国際線・国内線問わず食べ物の持ち込みは「可能」です。食べ物も飲み物と同じように持ち込めないものと思われがちですが、実は「固形」の食べ物は飲み物のように厳しく制限されていません。しかし食べ物の中にも一部持ち込めないものがありますので確認しておきましょう。

飛行機に持ち込めない食べ物
  • お味噌汁・漬物・水煮・ゼリーなど液体が含まれる食べ物
  • 渡航先に生息していない果物や野菜

①と②に該当しない、おにぎりやスナック菓子などの固形の食べ物は保安検査場で引っかかることはありませんので「カバンの中にパンが入ってる!」といって慌てて捨てる必要はありません。

ちなみに、食べ物も他の荷物と同様に「X線検査」も受けることになります。X線検査を受けても食べ物に悪影響はありませんので、安心して食べてくださいね。

飲み物について

飛行機に持ち込みにもっとも注意を払わなければならないのが「液体物」です。「液体物」にはペットボトルに入った「飲料水」も含まれますので、100ml以上の容器に入った飲料水は国際線に持ち込めません。しかし、以下のルールを守りさえすれば飲み物の持ち込みが可能になります。

飛行機に飲み物を持ち込む場合

国際線の場合

  • ①飲み物を100ml以下の容器に入れて保安検査を受ける
  • ②保安検査が終わったあと空港内のショップで購入する

国内線の場合

  • 保安検査を受ける(100mlの制限はなし)

国際線ではたとえ中身が飲み物であっても「100ml制限」の対象になります。100ml以下のペットボトルは一般的ではありませんので、国際線ではほとんどのペットボトルが破棄されることになりますね。

国際線にペットボトルを持ち込みたいなら、保安検査・出国審査後にたどり着く搭乗口付近のショップで購入しましょう。ショップで売られているものについては安全と見なされ、飛行機に持ちこんでもNGではありません。

国際線・国内線を問わずあらゆる液体物は保安検査においてX線による検査が行われます。国内線では今まで飲んでいたペットボトルもいったんX線の中へ。開封済みのペットボトルは中身のチェックも同時に行われます。「なんだか嫌だなぁ・・・」と感じるならば国際線同様、保安検査後空港内のショップで購入しましょう。

最後に

飛行機に乗るまでには「手荷物検査」という関門を通過しなければなりません。旅のプロでもまれに引っかかる手荷物検査ですが、そんな予期せぬピンチを救ってくれるのは他ならぬ「時間の余裕」です。

空港は旅気分が味わえる特別な場所でもあります。せっかくの旅気分を「関門通過のための時間」にしてしまわないためにも、空港には早めに到着しましょう。展望デッキでカフェタイムが過ごせる、それくらいの余裕を計算に入れておきたいものですね。

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!