「速達郵便」は、普通郵便やゆうメールを通常より「1歩早く」届けてもらえるサービスです。

普通郵便で数日かかる郵便も、速達で発送することでいつもの半日~1日程度早く、相手の手元に届きます。

また、速達は土曜・日曜・祝日のお休みの日も配達されますので、休みを気にする必要もありません。

でも、速達はイザというときにしか利用しませんよね。そのため必要なとき「速達ってどれだけ早いんだっけ?」「どうやって送るんだっけ」と迷う人も多いんです。

今回は、便利な「速達」の仕組みに関する情報をお届けします。

速達はどこでどのように申し込めばいい?

速達は郵便局のサービスですので、「郵便窓口に差し出す」か「ポストに投函」しましょう。

一番簡単で失敗が少ないのは「郵便窓口で差し出す」方法です。

係員が郵便物の重さやサイズを計測し、そこに速達料金を加算。あなたは請求される金額を支払うだけで完了です。

もちろん切手を別途購入する必要もなく、ただお金を払うだけです。

これに対し郵便ポストは、自分で重さやサイズを計測し、それに見合った分の速達料金を計算し、切手を購入しなければなりません。

また、速達には赤線を引いて速達である目印をつけ、ポストは「速達」と書かれている入り口に正しく投函しましょう(隣に別の速達用ポストが設置されている場合もあります)。

速達で郵送すると送料はどれぐらい高くなる?

速達を送る値段は、通常の郵便の料金+速達料金です。

下の図は、郵便局のホームページで掲載されているものの抜粋です。

赤枠内は250g以下の郵便物に対する速達料金(280円)を示しています。

「じゃあ280円分の切手を貼ったらOKだよね?」と思うのは、間違いです。

定型郵便物であれば、82円や92円を貼りますよね?それに280円を上乗せし、362円または372円分の切手(料金)が必要になります。

ポストに投函するときは、くれぐれも料金間違いがないよう注意してください。1円でも不足すると、送り戻されてしまいます。

加算の額はもっとも安くて280円(定型郵便・定形外郵便の500g以下)、もっとも高くて650円(定形外郵便・規格外の1kg以上)です。

同じ大きさの郵便物でも500gを超えると金額が上がるので、重量にも注意が必要です(定型郵便・定形外郵便の500g以上1kg以内は380円)

土日に速達で発送すると最短でいつ頃届く?

速達が届くまでの日数は、以下のような目安があります。

郵便局のホームページ「お届け日数を調べる」でも検索できますが、普通郵便との差はこのように早くなります。

  • 普通郵便が「翌日中の配達」の地域 → 速達で「翌日午前中の配達」
  • 普通郵便が「翌々日中の配達」の地域 → 速達で「翌日午後の配達」

あくまで目安ですが、「お届け日数の検索結果」でもだいたい半日から1日早く到着する見込みであることがわかりますね。

東京赤坂郵便局管轄から、大阪府豊中市郵便局管轄の郵便物は、午前に差し出せば翌日午前(半日早い)・午後に差し出せば翌日の午後(1日早い)に届きます。

肝心の土日差出は?同じように扱われる?

郵便局の中には「ゆうゆう窓口」が併設されている郵便局(本局・支店などと呼ばれる大規模なもの)があります。

この「ゆうゆう窓口」では平日の夜間、土日祝日でも24時間(営業時間が異なる場合があります)郵便物を差し出せます。

もちろん窓口では土日祝日・夜間でも速達を受け付けてくれます。

上の図でも分かるように、差出時間が午前と午後では届く時間に大きな差が出ますので、土日だからとあきらめず早めに差し出しに行きましょう。

また、速達はポストにも投函できます。

大きな郵便局が近くにない場合は、郵便ポストに投函しましょう。

ただし、土日については平日よりも集荷頻度が少なく、集荷時間も平日とは異なります。投函予定のポストを見て、集荷時間案内をあらかじめ確認しておきましょう。

ポストの投函で注意したいのは料金不足。切手が不足している場合は送り主側に戻されてしまいせっかくの速達の意味がなくなってしまいます。

速達を考える上での注意点

速達の配達方法の裏側は、実に意外なもの。

「郵便物が配達局に到達した時点で、いちばん早く届けられる配達員が配達に向かう」

というサービス形態なのです。

バイク便のように、「人員を確保して時間厳守で配達に向かうサービス」ではないのです。

また、速達には「いつまでに届ける」という決まりはありません。配達局に届いた時点で、できるだけ早く配達するよう取り計らってもらえるサービス、といえば分かりやすいでしょうか。

朝イチの午前中に速達で送れば当日中に届く?

では、郵便局への差し出しは「早ければ早いほど早く到着する」のでしょうか?

郵便局のホームページに掲載される「内国郵便約款」には、具体的な「速達の取扱い」が掲載されています。

午前7時から午後5時(運送便の状況により1時間の範囲内で繰り下げることがあります)までにその配達を受け持つ事業所に到着したもの

当日の到着後の最も速やかな速達配達便により配達すること

午前7時から午後5時までに配達担当の郵便局に届いたものは、配達局の「当日」扱いになります。

ここに書かれている「当日」とは、差出局ではなく「配達局に到着した日当日」を差します。

投函したエリアと配達担当エリアは同一とは限りませんので、配達担当エリアに届いたときから「速達扱い」が始まるとイメージするとわかりやすいでしょう。

つまり、朝イチで出したとしても結局配達局へ届くのは差し出し日の翌日です。そのように考えると、朝イチに出しても当日中に到着することはめったにないレアケースなのではないでしょうか。

夜に速達で発送すると最短でいつ頃届く?

同じく郵便局のホームページに掲載される「内国郵便約款」には夜の便についてこのように記載されています。

午後5時後から翌日午前7時前までに到着したもの

         ↓

翌日午前7時以後の速達配達便のうち最も速やかなものにより配達すること

これも考え方は朝イチと同じです。

午後5時以降に配達局に到着したものは、翌日午前7時以降のもっとも早い配達便に乗せますということです。

「最短でいつ頃?」という質問に対しては、時間の確約はできませんが距離によっては翌日中の午前か午後となります。

本来は「翌日中(午前か午後かはわからない)」というものが、午前か午後かが明確になるということになります。

県内であれば当日中に速達してもらえる?

速達は、基本的には普通郵便に比べ「半日以上」は早く配達されます。

そのため、同じ県内の速達便が当日届いたという現象もまれに起きているようです。

しかしそれは配達員のスケジュールや他の郵便物との兼ね合いなどの「偶然が重なった」、あくまで「たまたま」のケースです

基本的には、同県内は翌日の「できるだけ早め」(普段より半日早く)に届けられると考えておきましょう。

速達は、「いつ届ける」という確約がないサービスであり、その仕組みも前述のとおり「早く届けられる人が配達する」という若干おおまかなもの。

何時までに届けたい!という場合は、速達ではない別のサービスを利用するしかありません。

県外だと速達でも時間かかる?

県外でも距離によりけりですが、遠ければ遠いほど到着日は遅くなります。

普通郵便に日数がかかる地域は、速達扱いでも距離に準じて日数が増えていきます。

あくまでも、

普通郵便が「翌日中の配達」となっている地域 → 速達では「翌日午前中の配達」

普通郵便が「翌々日中の配達」となっている地域 → 速達では「翌日午後の配達」

がベースになっているのです。

また、地域によっては速達の取扱いをすることが困難とされる地域(交通困難地・速達配達地域外)も指定されています。

交通困難地・速達配達地域外は、たとえば香川県の小豆島の土庄町甲字余島、徳島県三好市の東祖谷見ノ越などのように、ピンポイントで設定されています。

自分のお住まいの地域が気になる人は、郵便局のホームページで確認して下さい(「交通困難地・速達取扱地域外一覧」)。

県内であれば速達とバイク便どちらが早い?どちらが送料安い?

「バイク便」とは、緊急の配達に用いられるサービスで、企業の文書・出版関係の原稿などにひんぱんに利用されています。

バイク便に求められるスピードは「発送から到着までが数時間以内」で、一般的な郵便物や宅配便のように「翌日」「翌日午前」といった1日単位の到着予定は基本的にありません。

もちろん、依頼者のためだけにバイクを走らせるわけですから送料は速達の非にならないほど高額になります

しかし都内近郊であれば「2〜3時間程度」、地方への配達でも1日以内での配送(公共交通機関を利用したハンドキャリー対応)してくれるのですから、高額になって当然かもしれませんね。

東京都内同士で「東京都足立区青井」から「東京都杉並区阿佐谷北」で書類を送った場合を、バイク便と速達で比較してみましょう。

配達時間 料金
郵便局の速達  翌日午前  定型郵便の場合、362円
バイク便 約1時間(集荷までの時間は除く) 約9,000円

(バイク便の値段は運営業者ごとに異なりますので、時間と金額はこの限りではありません。)

いかがでしょう。比較するまでもなくバイク便が早いですよね。

また、他府県に届ける場合はバイクではなく交通機関を利用した「ハンドキャリー」というサービスがあります。配達員が新幹線などの交通機関に乗って現地までダイレクトに届けてくれます。

いったん集荷して配達局まで運び、そこから各自配達へ出される郵便局とは動線が全く異なりますよね。県外へも、バイク便業者に依頼するほうが確実に早く到着します。

最後に

速達は、たった280円(定型郵便の場合)のお金を出すだけで「一足早く」届けてくれる郵便局独自のサービスです。

しかし、速達には「何日までに届ける」とか「追跡する」という機能はついていません。

加えて紛失された場合でも補償されることもありません。

速達で送りたい書類の多くは、「重要な書類」であることが多いです。

紛失されたくない場合は、追跡記録付きの「レターパック」を、日付を指定したいなら「配達日指定」を利用しましょう。

郵便局には郵便局ならではの豊富なサービスがあります。迷ったときは窓口へ行き相談してみましょう。

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!