秋らしくなってきた今日この頃。筆者は先愛知県豊田市の「猿投温泉ホテル金泉閣」(さなげおんせんきんせんかく)に行ってまいりました!

猿投温泉は、名古屋からマイカーで30分とアクセス便利な場所にある温泉施設です。

今回、名古屋市に私用があって名古屋入りすることになったのですが、当初はビジネスホテルに泊まることしか考えていませんでした。

しかし、ちょっと思うところがあって・・・急きょ計画を変更し「猿投温泉」へ向かうことにしました。

行くのはもちろん、初めてです。

筆者がこの宿を選んだ理由

みなさんはお宿にチェックインしたあと、どのように過ごしますか?

温泉に入りにいきますか?それとも昼寝をしますか?レンタサイクルを借りて周辺散策へ繰り出すアクティブに過ごす方もいらっしゃるでしょう。

かく言う筆者は「室内でひたすらダラダラ過ごす派」なんです。チェックインするまでにさんざん遊び倒すため、入室したあと改めて散策へ出かける元気はほとんど残っていません。

だいたい、部屋でワインを飲んで過ごすか・施設内のリラクゼーションを受けに行くかのどちらかです。

しかしそれでは深みのある旅のレビュー記事を書くことができません。よりよい記事をかくためにも心機一転、施設周辺もしっかり見て回ることにしました。

とはいえ、いきなり高いハードルだと後が続かない。ということで今回は「ホテル自体、もしくはそのすぐそばに見どころがあるお宿」を名古屋市限定で探してみました。

今回筆者が白羽の矢を立てたのが「猿投温泉・金泉閣」です。

周辺マップの写真の中の矢印のところが宿です。マップからもお分かりのとおり、お宿のすぐ近くには

  • 鈴ケ滝
  • 鈴ケ滝不動
  • 鈴ケ滝湖
  • 鈴ケ滝散策道
  • 金泉の湯

があります。

施設が無理やり作り出したものではなく、それぞれ観光スポットとして確立されています。

 

隣に建っている建物の大きさと照らし合わせても、滝まで歩いてもせいぜい数100メートル。

しかも公式ホームページには、浴衣姿のお嬢さんたちが各スポットを涼しい顔で歩いてる姿が掲載されています。

これなら、筆者でも周辺散策に出かけられる・・・!

ということで、今回「旅先出不精」を改善すべくこのお宿を選びました。

「猿投温泉・金泉閣」とは

「猿投温泉・金泉閣」は愛知県豊田市内の宿泊施設です。客室数は30室と小規模ですが、宿泊以外にも

  • 温泉施設「金泉の湯」
  • カラオケ・宴会施設「さなげ座」
  • 中華料理「桃源飯店」

を同敷地内におき、観光だけなくレクリエーションの場所としても多くの人に利用されています。

 

雰囲気は「都会的で粋」な旅館ではなく、どちらかと言えば「大衆寄り」なイメージに近い感じです。

国定公園内にあることから、自然も豊かです。目の前に広がる川と緑、そして夜はオレンジ色の街路灯が旅情気分を掻き立ててくれますよ。

猿投温泉は「天然ラドン温泉」で有名

猿投温泉のお湯は100%天然のラドン温泉です

「ラドン温泉」はこれまでにも耳にしたことがあり珍しいものとは認識していなかったのですが、意外なことに「天然のラドン温泉」は湧出量が全国で7%と、かなり貴重な存在なんだそうです。

その中でも猿投温泉は、愛知県で唯一「飲んでもいいラドン温泉水」として認められています。消化器だけでなく皮膚と肺からも吸収できるので、お風呂に入って皮膚と肺から、そして飲んでしまえば「効果も3倍」というわけです。

猿投温泉の効果の高さは「医者がすすめる奇跡の温泉」にも選ばれていることがなによりの証拠。ラドン温泉の効果は「ホルミシス効果」と呼ばれているので、気になる方は調べてみてくださいね。

効能があまりに多いので公式から引用します。

適応効能:痛風、リウマチ、神経痛、糖尿病、尿酸素質、消化器疾患、肝臓病、胆嚢炎、胆石症、胃かいよう、動脈硬化症、高血圧症、気管支炎、ぜんそく、花粉症、アトピー、美肌、便秘、更年期障害、慢性婦人病、自律神経失調症、神経衰弱、不眠症、外傷後遺症、筋肉痛、関節痛、肩・腰の痛み、眼精疲労 等々・・・猿投温泉の効能

猿投温泉に泊まれば、ホテルの温泉「大浴場展望古代檜風呂」と外湯「金泉の湯」の2種類が無料で楽しめます。

ホテルの温泉「大浴場展望古代檜風呂」

ホテル最上階(5階)にある展望風呂には、大きな浴槽が1つ。浴槽は樹齢千年以上の古代ヒノキでできていて、木の香りを感じながら森林浴の気分も味わえるとのこと。

ホームページではかなり大きな浴槽を想像しましたが、実際はもうすこし「こじんまり」としています。

ヒノキの香りはあまり感じられませんでしたが、木ならではの優しい肌触りに包まれます。嗅覚や視覚で感じる森林浴ではなく、肌で感じるセラピー効果ですね。

お湯は、無色透明でじっくり浸るのに最適な温度。5分も浸かれば、額にじんわり汗が浮かんできます。それでも不思議とのぼせませんでした。

ラドンの成分は肺からも吸収できる、ということなので深呼吸をして人の分まで吸い込んでおきました。

 

浴場には飲水できるよう、専用の水飲み場が作られています。

実際飲んでみたところ、強いクセもカルキ臭もなく「おいしい」とはまでは行きませんが、無理なく飲めます。ミネラルウォーターでいうならまろやかな「軟水」ですね。冷やして飲めばもっと美味しいと思います。

汗をかいてノドが乾いたので遠慮なくしっかり飲みました。よーし、消化器からもがっつり吸収したぞ!と思ったら、壁の注意書きに「寝る前や空腹時に飲むのはあんまり良くない」的なことが書いてありました・・・。

「金泉の湯」にも行ってみました!

次は、地元の人も通う外湯「金泉の湯」へ。夜道はロケーションもよく、道中は湯巡りしている風情がたのしめます。

城之崎温泉のスケールには叶いませんが、懐かしい雰囲気がなんとなく似ています。

坂道を登っていくとどこからか香ばしい香りが・・・。「金泉の湯」の1階はBBQができるスペースがあります。温泉というより海外の夜カフェみたいで、帰りに一杯飲んで帰ろうか?という気分になりました。

浴場の風景は、なにかの物語で見たような感じ。

温泉のお話といえば、そう「千と千尋の神隠し」ですね。大きなお風呂にみんなで浸かるあの風景を彷彿とさせます。

整っているだけの温泉では味わえない、懐かしい昔の温泉のムード。

これまで行った温泉浴場の中で、雰囲気が似ているものを挙げるなら「道後温泉」でしょうか。あちらは人が多すぎてなかなかくつろぐことができませんが、こちらならスペースも大きいので混み合う心配もなさそうです。

浴室内は大きな岩がゴロゴロと置かれた「岩風呂」です。岩にもたれたり、岩陰に入ったり、子どもならきっと岩に登りたくなるはず。浅くて広い温泉で、たくさんの人がそれぞれの時間を思い思いに楽しんでおられました。

ここのお水も飲めますので、マイボトルを傍らに置いている人が多かったです。

木でできた階段を上っていくと、露天風呂があります。5人入れば満員の小さなお風呂で、今回は見るだけに終わりました。

歩いていくのがめんどくさいという人ももしかしたらいるかもしれませんが、ここに行かないのはもったいないです!

猿投温泉・金泉閣の料理

お風呂を楽しんだあとは、お宿で夕食を摂りました。2階にある「猿空」(えんくう)、食事処としてどう表現したらいいのか迷いますが、料亭?居酒屋?バー?をミックスしたような雰囲気のお店です。

食事メニューは「秋の素材 厳選季節会席」。

松茸の土瓶蒸しや旬のお魚の盛り合わせなど、純和風の料理です。

こちらは旬のお魚の盛り合わせ。郷土料理ではなく「創作料理」ですね。盛り付けはある程度工夫されている感じがします。

温泉がメインのレストランとすれば星3つくらいでしょう。

続いて子持ち鮎の塩焼きが出ました。鮎のたまごは初めて食べました。淡白でありながらもクリーミーで、これは美味しかったです。焼きたてでなかったのがなんとも惜しい!

品数は多くはありませんが、しっかりお腹いっぱいになりました。

【残念】食事は美味しい、でも・・・

難点を言いますと、味はいいのですがお店の雰囲気がいまひとつ。雰囲気だけに星をつけるとすれば、2つです・・・。

黒塗りの壁、窓にはシェード、薄暗い照明、そして狭い空間・・・。深夜になったら「夜のお店」に変わりそうな雰囲気です。

(それなら逆に納得できるのですが)とにかく店の佇まいも照明もすべてが「暗い」です。せっかくきれいなお料理を出しているのに、薄暗いなんてもったいないなあ、と感じました。

さらに厨房やバックヤードの位置が原因だと思うのですが、スタッフさんの私語がまる聴こえでした。

薄暗い中、スタッフの方の笑い声を聞きながら摂る食事はちょっと惨め・・・。一人で行ったら寂しくなってしまいそう。

このへんだけは、どうか改善してほしいなあと願います。

猿投温泉・金泉閣の客室

客室は一般的なお部屋です。お掃除も行き届いていて、快適に過ごせます。

川が近いせいか、ジメジメしすぎない心地よい湿度。朝起きたときもノドが痛くならず、自然の加湿器効果が感じられました。

利用したお部屋は川側でしたが、木々の緑が繫っているため川を直接見ることはできませんでした。

紅葉のシーズンや・冬の風景もきっと素敵でしょう。夜になると街路灯のオレンジが優しくて、温泉宿らしい情緒が味わえます。

周辺散策のご報告

本当に散策したことを証明する・・・いや、素晴らしい風景をお届けすべく!すこしだけ近隣スポットをご紹介します。

宿の前には美しい川が流れています。ここから山の方に向かうと散策ルートに入ります。

すこし歩いたところで見えてくるのが「鈴ケ滝」です。滝の落差は10mですが、滝の音はさわやか!夜になるとライトアップされるそうです。

こちらが「鈴が滝不動」で、パワースポットと言われています。滝を背にしたお社は、たしかな御威光が信じられます。

鈴ケ滝湖です。(魚釣りをしている人がいらっしゃったのでお邪魔しないよう、遠巻きに撮影しました。)ここまで上がってくるのに200mの石段をひたすら登ります。

浴衣で散策できるのは、鈴ケ滝周辺まで。湖に続く険しい石段はスニーカーでも怖いくらいだったので、浴衣にゲタ履きでのお出かけはおすすめしません。

大きい岩に生えている苔の緑も美しく、マイナスイオンたっぷり!日本庭園や山の風景、滝の風景などは写真を撮るのがお好きな人にもおすすめです。

さっきまで宿にいたとは思えないほど、充実した時間が過ごせました。

詳細情報

あったかの湯 猿投温泉「金泉閣」

  • 住所:豊田市加納町馬道通21
  • 電話番号:0565-45-6111
  • チェックイン:15:00
  • チェックアウト:10:00
  • クレジットカードの利用可:JCB/VISA/マスター/AMEX/UC/DC/NICOS/ダイナース/UFJ/セゾン/デビットカード

アメニティ

  • 浴衣・帯・丹前
  • タオル
  • 歯ブラシ
  • ヘアブラシ
  • 髭剃り
  • シャワーキャップ
  • 石鹸
  • 化粧水
  • ドライヤー
  • トイレ
  • システム冷蔵庫(ラドン源泉水入りペットボトル1本無料サービス)
  • 電気ポット・お茶セット
  • 液晶テレビ
  • Wi-Fi

Wi-Fiは問題なく、安定して使えました。

外湯「金泉の湯」では受付でタオルを貸し出してもらえますので、客室から持って行く必要はありません(内湯は客室タオルを利用)。

アクセス

マイカーでアクセスする場合

  • 名神高速または東名阪「名古屋IC」から「長久手IC」より有料道路「猿投グリーンロード」に入り「加納IC」下車5分
  • 東名高速「豊田JCT」から東海環状自動車道「豊田藤岡IC」下車10分
  • 東海北陸自動車道「美濃加茂JCT」から東海環状自動車道「豊田藤岡IC」下車10分

公共交通機関でアクセスする場合

名鉄豊田新線「浄水駅」下車、無料巡回バスで20分。

関西方面から向かう場合は、有料道路「猿投グリーンロード」が便利です。料金は300円でETCが使えます。

一番近いコンビニは、「猿投グリーンロード」下車後、看板の示す入り口を通り過ぎたところに1軒あります。

猿投温泉レビューのまとめ

今回「宿の周りを手軽に散策したい」という目的で訪れた「猿投温泉金泉閣」。

水良し・ロケーション良し・アクセス良しの良施設ですが、気軽に散策できる「コンパクトさ」もこの宿の利点の1つです。

そのお陰で「チェックイン後の過ごし方を変える」という筆者自身の目標もめでたく達成することができました。

もう少し時間に余裕があれば、本とコーヒーを持って鈴ケ滝湖にいって読書したかったくらいです(あくまでインドア)。

これから秋が深まれば、紅葉狩りも楽しめそうです。

周辺には今回ご紹介していない見どころが残っています。猿投温泉に来るときは「早めにチェックイン」して、散策を楽しんでみてくださいね。

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!