日本には3000以上の温泉施設があります。
全国津々浦々、それぞれのお湯を楽しみに出かける「温泉旅行」は、温泉大国日本ならではの娯楽の1つです。
晴天の日が多いことで「晴れの国」と親しまれる岡山県には「湯郷温泉」(ゆのごうおんせん)があります。
湯郷温泉は「岡山美作三湯」の1つで、白鷺(シラサギ)に導かれた慈覚大円仁法師によって発見されたと伝えられています。
発見から1200年以上の歴史を持つ湯郷温泉は、現在10軒の温泉施設によって全国からの旅行客を迎え入れています。
その10軒の施設中の1つに、今回レビューする「ポピースプリングスリゾート&スパ」はあります。
ノスタルジックな昭和の佇まいが残る湯郷温泉街の中ではとても目立つ存在です。
なぜならポピースプリングスは「カリフォルニア」をモチーフにしたホテルだからです。
「なぜ岡山県にカリフォルニアがやってきたのか」については後の項で触れますが、明るいイエローの洋風の建物は、岡山の青空によく映え見事にマッチしています。
今回は、新しいのにどこか懐かしい「ポピースプリング・リゾート&スパ」の宿泊レビューをお届けいたします。
見出し一覧
ポピースプリングス・リゾート&スパは湯郷のカルフォルニア!
ポピースプリング・リゾート&スパ(以下ポピースプリングス)が誕生したのは、2000年の1月1日。
日本の人にも開放的なカリフォルニアの雰囲気の中リラックスしてもらいたい、という創始者の願いのもと誕生しました。
創始者が世界各国を旅した中で、湯郷の地にもっともモデルとして相応しいと白羽の矢を立てれたのは、青い空が美しいアメリカのカルフォルニア。
運命的に出会ったカルフォルニア出身の日系3世のインテリアデザイナーのこだわりにより、館内は細かいところまで「ぬくもり溢れるデザイン」が追求されています。
タイル1枚から調度品まで、すべて海外で買い付けたこだわりのものばかりです。
館内はアロマの香りが漂い、ロビーから5階までが吹き抜けのアトリウムになっています。
カリフォルニアはアメリカの中では地中海の流れを受けたエリアです。南フランスのプロヴァンスの趣もたしかに感じられます。
ポピースプリングスの近隣スポット

湯郷温泉街は岡山の都心部から離れており、ゆったりとした町の一角にあります
温泉街の中には10軒の施設があり、その合い間合い間にみどころスポットが隠れています。
チェックイン後にはこの街並みを散策するのがこのホテルの楽しみ方となっています。

- 現代玩具博物館・オルゴール夢館 徒歩5分
- 吹きガラス体験 Glass Studio TooS 徒歩3分
- 湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館 徒歩5分
- あの日のおもちゃ箱 昭和館 3分
- ろくろ・土ひねり体験 永生与窯(とおとがま)徒歩2分
- 大山展望台 車で8分
- おかやまファーマーズマーケット 車で10分
- フルーツ狩り 西山ファーム 車で30分
ポピースプリングスの宿泊者は、温泉街の外湯めぐりも楽しめます。季節がよければ浴衣姿で温泉巡りをしてみましょう。
近隣の風景もノスタルジックで、歩いているだけで懐かしい時代にタイムスリップした気持ちになれますよ。
ポピースプリングスの客室
ポピースプリングスは、客室1室1室にもデザイナーのこだわりが表現されています。
木目の美しいベッド、ファブリック類や壁紙もすべてナチュラルカラー尽くし。目に優しくこころも落ち着く客室です。
壁にかかる絵画・やすらぎの間接照明・花瓶に生けられた花(ポピー)は、「日本人の感覚ではここまで及ばないだろうな。」と感じました。
とくに照明は「照らすだけのもの」でなく、「リラクゼーションのため」に設計されていることが実感できると思います。
こだわり尽くしの客室ですが、けっして人をかしこまらせることはありません。
とにかくゆっくりできた、リラックスできたというのが筆者の単刀直入な感想です。
個人的には、「留学中に訪れた現地の友人の家」を思い出しました。
家族や友達と泊まるのもよし、自分へのご褒美として1人で泊まるのもよしです。
特別なひとときを過ごしたいときにおすすめのホテルです。
ポピースプリングスの食事

岡山県は「晴れの日」と呼ばれ、全国の中でも「お天気に恵まれるエリア」です(年間降水量1ミリ以下の日数が全国最多)。
太陽の恵みは農産物の豊富さにも現れます。ポピースプリングスでは、地元・岡山県の専属契約農家から取り寄せた無農薬野菜を使った料理が提供されます。
もともと野菜が好きな筆者にとってはこのホテルの「野菜ビュッフェ」はまさに理想の食事です。
イメージで言えばサラダバーですが、簡易的な印象ではありません。
採れたての野菜はそのままでも旨味たっぷり。ホテルオリジナルのドレッシングをつけるとさらに味が引き立ちます。
バーニャカウダソースが苦手だった筆者を「バーニャカウダ好き」に変身させてくれたのは、ほかならぬこのレストラン「SONOMA」でした。
もちろん、メインディッシュも美味しいです。しかし、体を浄化してくれるような新鮮野菜のイメージが色濃く残っています。
メインよりも野菜が鮮烈に記憶に残るって、すごいことだと思いませんか?
野菜嫌いを克服したい、自然の恵みを食事で満喫したいならこのホテルでは「野菜ビュッフェ」がイチオシです。
ポピースプリングスの温泉

ポピースプリングスのお風呂は、湯郷温泉の源泉が楽しめます。
大浴場には温泉をはじめ、ジャグジーバスやミストサウナの3種類があります。
特筆すべきはやはり「温泉の雰囲気」。アイボリー色のタイルとやさしい照明は、日本式の「温泉」より英語で「スパ」と言ったほうがしっくりくるでしょうか。
内装の美しさもさることながら、筆者には「受付から浴場までの道のり」も印象的でした。
女性のスパ室は入り口を入ると、アロマの部屋・ラウンジ・パウダールーム・ロッカールームがあり、それらを通り過ぎてから浴室に到着します。
入り口・ロッカー・浴場が直結している和風の温泉との違いは一目瞭然です。
置かれている調度品・アロアの香り・設計すべてが美しいので、歩いているだけでスパ気分が高まります。(ちなみにアロマや長いスロープは男性側には残念ながらありません。)

パウダールームもタイル張りで、ディテイルまでデザイナーのこだわりが感じられます。
アロマの香りが漂う中で、体を温めるこのひととき。とくに女性にとっては極上の時間になること間違いありません。
- 泉質:塩化ナトリウム物泉(低張性弱アルカリ性温泉)
- 効能:神経痛・関節痛・関節のこわばり・美肌・健康増進・疲労回復・打ち身・消化器病など
入浴時間は6:00~11:30/12:45~24:00
スパは宿泊棟とは別の棟にありますので、入浴時はいったん外へ出なければなりません。(館内着のまま出かけられるので、着替える必要はありませんでした。)
宿泊者は「湯郷グランドホテル」のお湯にも入れる

ポピースプリングスから徒歩で3分ほど温泉街を進んだところに「湯郷グランドホテル」があります。
「湯郷グランドホテル」はポピースプリングスの本館にあたり、ポピースプリングスの宿泊客も入湯できます。
ここのお湯はポピーと一味違う和風の露天風呂。自然岩に囲まれているためか、すぐに体があたたまり、湯冷めしにくかったです。
宿泊以外のお客さんもこられていて、地元の人からも愛される老舗の温泉といった印象。
岡山の方言でおしゃべりするお客さんの会話は、中国地方で子ども時代を過ごした筆者にはたいへん懐かしいものでした。
露天風呂の壁面には、慈覚大円仁法師に温泉を教えた白鷺の姿が彫られており、温泉の歴史も感じられます。
美しすぎるポピースプリングスのお湯を楽しんだあとは、ふるさとのような佇まいの「湯郷グランドホテル」のお湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ポピースプリングスのアメニティ
- 冷蔵庫
- 電気ポット
- 室内金庫
- 空調
- 温水洗浄機付トイレ
- ドライヤー
- お茶セット
- 無料WiーFiあり
館内着も完備されており、着用したまま食事・入浴・外出が可能です(ホームページ上できちんとアナウンスされています)。
室内の無料Wi-Fiは問題なく利用できました。
また、周辺散策用の「貸自転車」は無料でレンタルできます。子どものころを思い出すような、懐かしい雰囲気の中サイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ポピースプリングスの詳細情報

- 住所:〒707-0062 岡山県美作市湯郷538−1
- 電話番号: 0868-72-7575
- チェックイン 15:00〜/ チェックアウト 〜10:00
- クレジットカード:利用可 JCB・VISA・マスター・AMEX・UC・DC・NICOS・ダイナース・銀聯カード
アクセス
- 公共交通機関でアクセスする場合
最寄り駅はJR姫新線「林野駅」
新幹線を利用する場合は、新幹線「姫路駅」→送迎バス(無料送迎バスあり※毎日1便)
在来線を利用する場合は、JR姫新線「林野駅」→送迎バスあり(往復無料送迎バスあり)
- マイカーでアクセスする場合
大阪・鳥取方面から 中国自動車道「美作IC」下車→国道374号線(約10分)
広島・高松方面から 山陽自動車道「山陽IC」下車→県道27号線~国道374号線(約50分)
無料駐車場50台(先着順)あります。
国道374号線は、岡山県備前市から津山市を繋ぐ主要幹線道路です。吉井川・吉野川と並行し、ドライブに適した走りやすい道が続きます。
交通量も少なく、のんびり・ゆったりとした気分で走行できますよ。
注意していただきたいのは、ガソリンスタンドの場所にちょっと偏りがあること。
ポピースプリングスから中国道に向かう道中にはガソリンスタンドが豊富にあります。
逆に山陽道方面に向かう道中、和気郡に入るとぱったりと姿を見せなくなりますので、給油は早めに済ませておくと安心です。
ポピースプリングスのまとめ

古来より日本人は、温泉と人々とのふれあいによって健康と長寿を手に入れました。
日本地図の開発や伊勢参りなど、いつの時代も「旅」をすることは人間にとっての最高の贅沢であり「こころの洗濯」だったのです。
湯郷温泉は、1200年以上の歴史を持つ由緒ある岡山県屈指の温泉です。
温泉街全体を包む気兼ねしない雰囲気は、旅人のこころを癒す場所になること間違いありません。
その温泉街にある唯一の洋館・ポピースプリングスは、カルフォルニアの空気が出迎えてくれるちょっと不思議なホテル。
ポピースプリングに訪れる前に、ホームページに掲載されている創始者の方の声にも耳を傾けてみてください
人をもてなしたい、癒したいという美しいこころに国境はないことが伝わります。


















