いよいよ出発直前!旅の準備は終わりましたか?パスポートや旅券などの忘れ物はありませんか?忘れ物をしたくない!と荷物をガンガン詰めたあなた!荷物の「重さ」は大丈夫ですか?

飛行機に乗せる荷物には、危険物が禁止されているではなく「重量制限」があります。万が一今の時点で重量がギリギリなら、帰りにお土産が増えることを想定して荷物を減らすことをおすすめします。

また、荷物点検でもう一度「入れてはいけないもの」が入っていないかチェックしましょう。念には念を入れてみても、うっかりするのが旅の荷物。もし重量が超えたら?もし入れてはならないものが入っていたら?今回は、そんな不安を解消するべく「荷物を預ける前に絶対確認しておくこと」をお届けいたします。

スーツケースに荷物を入れすぎてない?重さの上限について、重さ超えたらどうなるのか?

チェックインカウンターで預ける「預け荷物」は重さと個数・サイズに制限がありますので、制限や個数を超えた場合は超過料金を支払うか、荷物の数を減らすハメになります。これはもう「究極論」です。どうしても持って帰りたいなら超過料金を払わなければなりませんし、お金を払いたくないなら荷物を減らす(捨てる)しかありません。

気になる「超過料金」ですが、決して安いとは言えない金額です。係員から伝えられる金額を聞いて思わずビックリ!格安チケットを購入した意味がないじゃん!とぼやきたくなる、まさにそんな金額です。超過料金は渡航先や航空会社、超過重量によってマチマチですが、安いもので6000円、高いものでは数万円に及ぶ場合があります。

国際線の預け荷物の制限とは?

多くの航空会社で決められている預け荷物の制限は以下のとおりです。すでに超過している人は今すぐ荷物を見直してくださいね!

  • ① 1つの荷物の重さが23kg以下
  • ② 3辺の合計が157cm以下(203cmの航空会社もあります)
  • ③ 預けられる個数は2個まで(1個までの航空会社もあります)

多くの航空会社ではこの数字を基本としていますので、荷物を作るときはこの数字を超えないように注意が必要です。万が一超えたときの金額をある航空会社(A社)の例を使ってシミュレーションしてみましょう。

「40kg」のスーツケースを「1個」預けたい場合

「2個まで」という個数制限については問題ありませんが「23kgまで」という重量制限を超過しています。A社の場合、重量オーバーとして20,000円の超過料金が請求されます。

「23kg」のスーツケースを「3個」預けたい場合

1つ1つの重さに問題はありませんが「2個まで」という制限を超過しています。この場合は超過した1個のスーツケースに対し超過料金が請求されます。その金額はなんと!A社では20,000円となっています。

「3辺の合計が180cm」の荷物を1つ預けたい場合

「個数」も「重量」が問題なくても「サイズ制限」で超過しています。A社の場合、サイズが超過しただけでも20,000円の超過料金が請求されます!

重量・個数・サイズすべて超過する場合

考えただけでも恐ろしい、「重量」「個数」「サイズ」すべてが超過した場合はどうなってしまうのでしょうか?お察しのとおり、それぞれの超過料金がすべて加算され、(重量超過)20,000円+(個数超過)20,000円+(サイズ超過)20,000円で合計60,000円となります。

重量オーバーは工夫によっては解決できる!

荷物の個数や大きさは、もうどうすることもできません。しかし、重量についてはまだ諦めないで!オーバー分を工夫すれば、重量を減らすことができます。その方法は以下のとおりです。

  • ① 手荷物に入れる(手荷物の重量制限内におさまるように)
  • ② もう1つのスーツケースの重さに余裕があるならそちらに振り分ける
  • ③ 服などは着用してしまう

①から③すべてが不可能なら、最後は究極の選択です。お金を払って持ち帰るか、中身を捨ててお金をとるかのどちらかです。中身が大事!というなら金銭的に解決するしか方法はなさそうです。

国内線における重量制限は?

多くの国内線で預けられる荷物の重さは、国際線とは重さや大きさが異なります

  • ①20kg以内
  • ②3辺の合計が203cm以下(「50cm×60cm×120cm以内」と表示する航空会社もあります)

1つのスーツケースの重さが国際線より3kg軽く設定されているところがポイントですね。しかし荷物の大きさについては国際線よりも大きめもしくは同等に設定されています。

重量オーバーしたときの考え方も国内線と国際線では異なります。国内線では超過分を含めて1人100kgまで預けることができます(1つの荷物がは32kg以内)。超過分の金額は航空会社の路線ごとに異なり、超過分10kgごとに1,000円という航空会社もあれば2,500円のところもあります。

預け荷物のスーツケースに入れてはいけないもの。もし入れてしまったらどうなる?

預け荷物に入れてはいけないものが入っていたら、最悪な場合は荷物をこじ開けられて没収されてしまいます。日本では原則本人立会いのもとで荷物を開封するのが決まりですので、荷物をこじ開けられることはほとんどありません。しかしそれはあくまで「日本の航空会社のケース」。国によっては荷物をこじ開けられる可能性はゼロではありません。

チェックインカウンターでスーツケースの中身について口頭確認されますが、それを通過してしまった場合は預け荷物の保安検査でひっかけられてしまいます。航空会社でも危険物を発見した以上は放置できませんので、なんとしてでも荷物から取り出すことになるでしょう。空港でこんなアナウンスを聞いたことがありませんか?

「〇〇航空AAA便でアメリカへご出発の〇〇様、お伝えしたいことがございますのでお近くの案内カウンターまで起こしください。」

このアナウンス、預け荷物の中身に問題があった人を呼び出す場合にも使われています。要は本人を呼び出して、中身を一緒に確認してください、というお知らせというわけですね。荷物の問題が解決できなければ飛行機に乗せることができませんから、飛行機の出発がその分遅れることになります。万が一呼び出しを受けときは直ちに係員に声をかけて対応してくださいね。

預け荷物のスーツケースに入れても大丈夫なもの

預け荷物は手荷物には入れられないものでも入れることができます。刃物類や100mlを越える液体などが代表例ですね。もちろん、預け入れ荷物に入れていけないものもありますが、爆発・火災の原因となるもの・毒性のあるものなどごく一部に限られています。私たちが迷いやすい「スーツケースに入れて大丈夫なもの」をまとめてみました。

まずは国際線からチェックしてみましょう。

化粧品などの液体類 身だしなみ用・清涼・芳香・消臭用品・0.5Lまたは0.5kg以下の容器に入っているもの
日用品スプレー 引火ガス・高圧ガスが使われていないもの・0.5Lまたは0.5kg以下の容器に入っているもの
酒類 アルコール度数70%以下のもの
ヘアカーラー・アイロン リチウムイオン電池式以外のもの
電球・蛍光灯 市販されているパッケージに梱包されているもの
刀剣・ナイフ・武器類 包丁・ボウガン・空気銃・特殊警棒など
スポーツ用品 ゴルフクラブ・スキーのストック・バットなど
工具類 ハンマー・ノコギリ・ドライバー・バールなど
その他 スタンガン・手錠・釣り竿

このとおり、結構「これ、入れちゃってもいいの?」と思ってしまうようなものでも預け荷物には入れることができるんです!預け荷物に関しては「入れていいもの」を考えるよりも、明確に定められた「入れてはいけないもの」を完璧に把握するほうがわかりやすいと言えるでしょう。

国内線の預け荷物の場合

国内線と国際線では「入れてはいけない危険物」に関する考え方は同じです。よく、「国内線は国際線より規制がゆるい」と言われていますがそれは「機内に持ち込む手荷物」のことです。国内線では500mlのペットボトルも保安検査さえ通過すればそのまま客席に持ち込んで飲むことができます。そのため「国内線は厳しくない」と言われているのですね。

ちなみに、国内線には国内線独自の「預け荷物に入れてはいけないもの」があります。

沖縄県および奄美群島からのサツマイモ(ただし、公的に消毒されたものを除く)・アサガオなど、沖縄県、徳之島、沖永良部島および与論島からの未検査のカンキツ類・ゲッキツなどの苗木・穂木類・生茎葉は、本土への持ち込みが規制されており、お預かりも機内持ち込みもできませんのでご注意ください。ANAホームページ

これは沖縄で発生した害虫を本土に持ち込まないための規制です。国内線と国際線の預け荷物の中身はサツマイモなどを除き、ほぼ同じと考えて問題はないでしょう。

ヘアスプレーなどのスプレー缶は機内持ち込み?預け荷物?それとも破棄?

スプレー缶は、中身の種類と容器の大きさで扱い方が異なります。中身や容量によっては持ち込みOKなものもあれば、預け荷物に入れなければならないもの、そもそもどちらにも入れてはいけないものがあります。判断の仕方は思うより簡単。一覧表にまとめましたので参考にしてください。

機内に持ち込めるスプレー缶 人体に使用するもので、100ml以下の容器に入っているもの
預け荷物に入れるスプレー缶 人体【以外】に使用するもの

0.5L・0.5kg以下の容器に入っているもの(1人あたり2L・2kg以下まで)

どちらにも入れてはいけないスプレー缶 引火性ガス・毒性ガスを使用しているもの

塗料などの工業用スプレー

ヘアスプレーは「人体に使用するもの」に該当しますので、100ml以下の容器なら機内に持ち込むことができます。もし容器が100mlより大きいものなら、客席に持って行くことはできませんので預け荷物に入れましょう。

もちろん、100ml以下の容器に入っていても危険物と見なされるものは、客席・預け荷物にも入れることはできません。万が一入っていれば即刻「破棄」となります。スプレー缶については、中身と容器の大きさに注意しましょう。現地でパーティーを開くために「ヘリウムガス」入りのスプレー缶を持っていこうとしたら、間違いなく空港で没収されてしまいますよ!

ペットボトルは機内持ち込み?預け荷物?それとも破棄?

客席でペットボトル入りの飲料水を飲んでいる人は少なくありません。ここで「なーんだ、ペットボトルは持ち込めるんだ!」と思ったあなた、安直に捉えてはいけません。その人が飲んでいるペットボトルは、出国審査後に買ったペットボトルなんです。そう、家から持ってきたペットボトルは手荷物として持ち込むことはできません。

そもそも、100mlより大きな容器に入った液体は、機内への持ち込みが禁止されています。もちろん水筒やペットボトルも禁止の対象になっていますので、350mlや500mlのペットボトルを持ったままでは出国審査は通過できません。検査場で手にしているペットボトルはその場で破棄することになります。海外に日本の飲料水を持って行きたい場合は、手荷物ではなく預け荷物に入れましょう(重量には十分ご注意を!)

国内線でのペットボトルの制限は?

国内線ではペットボトルは中身にアルコールが含まれていなければ容器の大きさに関係なく機内に持ち込めます。アルコールが含まれるペットボトルなら、アルコール度数24%までなら無制限、70%までなら5Lまでは手荷物や預け荷物に入れられます。(70%以上が手荷物も預け荷物にも入れることはできません。)

このようにペットボトル飲料については国際線ほど制限が厳しくありませんが、手荷物検査の対象にあることに違いはありません。とくに開封済みのペットボトルについてはX線や臭いの確認など2重のチェックが余儀なくされます。手荷物検査で手間どりたくないのなら、ペットボトルは未開封の状態で持ち込みましょう。

パソコンは機内持ち込み?預け荷物?

パソコンは「精密機器」に該当します。「機内に持ち込まなければならない」という決まりはありませんが、多くの航空会社では手荷物にして自分で管理することを強く推奨しています。なぜなら預け荷物は預けたあと、ちょっぴり乱暴な扱いを受けるからです。

チェックイン後の預け荷物は、保安検査に回され飛行機の貨物室へと搬送されます。その道中は、ベルトコンベアに乗せられたり運搬車に乗せられたりと常にバタバタとしています。荷物の仕分けは時間との戦いでもあるため、丁寧に扱ってもらえると思ったら大間違い!ぶつけた覚えもないのに付いているスーツケースの傷は、そんな作業中にやむなく付いてしまった傷なのです。

そんな荷物の中に、振動に弱いパソコンを入れるのは国際線・国内線問わず危険行為だといえるでしょう。壊れてもいいパソコンを持って行く人はいないでしょうから、パソコンは機内持ち込みに限る!ということになりますね。

電池は機内持ち込み?預け荷物?それとも破棄?

電池には「危険物」に区分されるものと、そうでないものがあります。「非危険物」の対象とされ、機内持ち込み・預け荷物どちらも可能なのは「乾電池」と「ニッケル水素電池」「ニカド電池」です。

それ以外の電池やバッテリーについては、種類によって持ち込みか預け荷物かに分かれます。下の一覧で預け入れ【NG】な電池類を確認して、該当するものはすべて手荷物として機内に持ち込みましょう。もちろん、危険物は国内線でも同様に「危険物」と見なされます。

  • リチウム金属電池(リチウム含有量2g未満なら預け入れ可能)
  • リチウムイオン電池(160wh以下で本体と一緒なら預け入れ可能)
  • 燃料電池
  • 液体バッテリー(電圧12v以下ワット時定格量100wh以下のもので本体と一緒なら預け入れ可能)
  • ニッケル水素電池

リチウムイオン電池は、パソコンやスマホ、ゲーム機によく使われているバッテリーですので、近年もっとも関係が深い電池類です。預けたいなら本体と一緒で、容量が小さければ預け入れは可能(本体は精密機器に該当しますので預けるのはおすすめしません)。むしろ「スーツケースに入れなければならない電池」は1つもありませんので、手荷物の方に入れておけば間違いありません。

万が一入っていたらどうなる?

預け荷物から取り出されるまで、飛行機の出発が遅れる可能性があります。チェックインカウンターで預け荷物を預けるとき、係員からリチウムイオン電池などが含まれていないか口頭で確認されます。万が一その時点で入っていれば、その場で取り出して手荷物に入れなおさなければなりません。

もしチェックインカウンターをスルーしてしまった場合は、預け荷物の保安検査で引っかかり預け荷物から取り出すよう要求されるでしょう。リチウムイオン電池はそれくらい「危険」と見なされるものと覚えておいてくださいね。

ハサミやカミソリは機内持ち込み?預け荷物?それとも破棄?

刃物類は「危険物」の扱いになり、国際線・国内線とも刃物類は機内へ持ち込むことができません。しかし、ハサミやカミソリなどは以下のとおり「形状によっては」持ち込むことが許可されています。刃物の中で、数少ない「持ち込める刃物」をご紹介します。

ハサミ 先端が尖っていないもので、刃の長さが6㎝未満のものは持込可

切り用・裁縫用などの小型のものは持込可

子供用のあきらかな「玩具」のハサミは持込可

カミソリ T字型カミソリ・電気シェーバー・眉毛用の小さなカミソリ・爪切りは持込可

これらはみな、ビジュアル的に「脅威」ではないことから刃物であっても持ち込みが許可されているのです。逆に言うなら、いくらおもちゃの刀であっても「ギョッ!」とするようなビジュアルのものなら持ち込めない、ということになりますね。「これなら怖くない!」と思っても、検査員が「怖い!」と思えばそれはただちに「危険物」となり、預けるか破棄かの選択が迫られます。

航空会社によって預け荷物のルールは違ってくるのか?

預け荷物のルールは、航空会社によって超過料金が異なります。先にも触れたように、重さについては一律性と従量制といったように、各社で考え方に違いがあります。

また、各社とも「上級会員」という特別クラスを設けており、上級会員は無料で荷物を追加できますが、その定義についても各社バラバラです。1つの例を使って、各社でどれだけの違いがあるか比較してみましょう。

①日本発・アメリカ行きの便で32kgの荷物が発生した場合

ANA 6,000円
JAL 10,000円
ユナイテッド航空 20,000円

いかがでしょう。同じ行き先でもANAとユナイテッド航空では2倍以上の差があります。これだけでも理解できるように、航空会社の超過料金は各社共通ではないのです。しかしあくまで上の表は「32kg以内」のケース。33kg以上になったときは、各社ともさらに高い超過料金へ変わります。参考までに32kg以上45kg未満の場合の超過料金を表にすると、以下のようになります。

②日本発・アメリカ行きの便で40kgの荷物が発生した場合

ANA 20,000円
JAL 60,000円
ユナイテッド航空 40,000円

いかがでしょう・・・。同じ航空会社であるにも関わらず、32kg以内からの上げ幅にも共通性がありませんよね。しかし、これはあくまでも数ある般航空会社のうちのほんの1例にすぎません。

格安航空会社(LCC)では荷物を預けること自体が有料で、預ける荷物の重さに対して設定された料金がかかります。20kgなら〇円、30kgになれば〇〇円と、どんどん料金は高くなるばかり。そう、重ければ重いほど比例して料金が高くなることだけは、どこの航空会社にも共通しているのです。

最後に

飛行機に預ける預け荷物は客席とは離れた「貨物室」に集められ、到着するまでの間ずっと機内に預けることになります。預けてしまってからはよほどの事情がない限り預け荷物を返してもらうことはできません。つまり、遅くてもチェックインカウンターに着くまでに預け荷物を完璧に仕上げておく必要があると言えるでしょう。

「忘れ物がないようにとにかく荷物を詰めて!」と考えるのは旅立つ日の数日前までにして、前日までに荷物の中身をしっかりチェックしておきましょう。旅を思い切り楽しむためにも、正しい荷造りを心がけたいものですね!

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!