子どもが生まれて家族が増えると、家族水入らずの「旅行」に出かけたくなりますよね!

日本国内では味わえない、美しい海外の風景を子どもに見せてあげたいと思うのが親心というもの。

しかし、広い世間の中には子ども連れの海外旅行をあまり良く言わない人たちがいるのも現実・・・。

ご両親にとってちょっと辛いことかもしれませんが、これらはけっして「苦言」ではなく、子連れの旅ははそれなりの対策をして出かけなければ「辛い思い出」になる可能性があるからなんです。

でも、そのウラを返せば「対策さえしておけば、子ども連れでも海外旅行が楽しめる」ということです。

その証拠に、毎年多くのお子さま連れのファミリーが海外旅行に出発しています。平成28年には前年より6%も多く0歳から4歳のお子さまが海外へと出かけたのだとか。

筆者自身も「子連れで海外なんて2度と行くものか!」なんて言ってるファミリーに、まだ1度もお会いしたことはありませんよ。

今回は3歳までのお子さまを連れて海外旅行に出かけたい、そんなご両親の切実な心配を解決する方法をご紹介いたします。

海外旅行に子供を(3歳以下)を連れていく時の懸念するポイント

旅の計画を立てる前に、多くのパパとママが感じている「子連れ海外旅行の懸念ポイント」を洗い出してみましょう。

懸念されるポイントを押えておくことで、より現実的で具体的な対策を講じることができます。

子連れ海外で懸念されるポイントBEST4
  1. 飛行機の中で泣いて迷惑をかけるのでは?
  2. 現地での病気・事故・ケガにかかったら?
  3. 食べ物が口に合わなかったら?
  4. 荷物はどれだけ準備したらいい?

パパとママをもっとも悩ませるのは、「飛行機の中での過ごし方」です。

シーンとした機内で、もし自分の子どもが大きな声で泣き始めたら・・・。考えただけでも、親の方が泣きたくなってしまいますよね。

少し大きくなったお子さまなら、泣くだけでなく退屈して騒ぎ出す可能性もあります。「イヤだー!降りる!」なんて、どうしようもない主張を繰り出すお子さまもいるかもしれません。

大人にとっては「ワクワクのフライトタイム」ですが、子どもにとっての飛行機は「黙って静かに乗るだけの退屈な乗りもの」なんですよ。小さな子にはちっとも「面白くない時間」であることを理解してあげましょう。

このような「退屈なフライトタイム」は親の工夫によって快適に過ごすことができます。

  • フライト時間に寝てしまうよう、搭乗前にしっかり遊ばせておく(疲れさせる)
  • 熟睡させてしまいたいなら事前にパシネットのある席を予約しておく
  • 絵本が好きな年齢なら、新しい絵本や興味を引きそうなおもちゃを用意して集中させる
  • 万が一泣き出しても迷惑がかからないように、席の位置を熟慮する(後の方・前の方など)
  • いつもと同じ生活が送れるよう、日頃から生活リズムを整えておく

これらの改善策は、普段からの下準備をしっかりしておくことが大切です。

いきなり生活スタイルを変えてしまうと、敏感な子なら間違いなくグズッたり大きな声を出して「拒否感」を示すでしょう。

海外旅行に出かける前にさまざまな乗り物に乗せて異環境に慣らしておくとか、お出かけしたら楽しいこと(新しいおもちゃで遊べるなど)があることをジワジワと覚えさせておくのもいいと思います。

出発前にできること

病気が心配なとき

お子さまの病気が心配な場合は、出発までに医療機関にかかっておく・気になる症状があるならお薬をもらっておきましょう。咳が出やすい子、熱を出しやすい子、皮膚炎を起こしやすい子などは、日本の医療機関でもらったいつも飲んでいるお薬を持っていくと安心です。

食べ物が心配なとき

食べ物に関しては、現地の料理を食べることにこだわらず、いつも食べている離乳食やフリーズドライの食品を荷物に入れていきましょう。ミルクを飲んで気持ちが落ち着く子なら、旅行のときだけ飲ませてあげるのもいいでしょう。

生活リズムが心配なとき

ちょっとした環境の変化で眠りが浅くなってしまう(なかなか寝付かない)子には、機内でレンタルできる「パシネット」がおすすめです。ベビーベッドのように完全に体を預けて寝られるので、パパやママ、お子さまともども疲労がたまりにくいメリットがあります。

ただしこの「パシネット」はすべての便で使えるわけではありませんので、飛行機を予約するときに「パシネットつき」を予約しましょう。

子どもを連れて行くために押えておきたい「渡航先選び」のポイント

子連れで海外に行く計画を立てる前に、ぜひ押えておきたい渡航先選びのポイントがあります。

そのポイントは、「親が行きたい国」ではなく「子どもを連れて行きやすい国を選ぶこと」です。

とくに海外旅行デビューの場合は「新鮮さや充実度」よりも「気軽さ」を重視するほうが次の旅行に繋げやすいからです。

あまりハードで過密なスケジュールを立てると、親子ともども疲労困憊。これでは旅行の意味がなくなってしまいます。

「前回大失敗だったから、しばらく海外は無理だね!」なんてことにしないためにも、難易度の低い計画を立てることに専念しましょう。

  • フライト時間が短く(5時間以内)で行けるエリア
  • 時差が少ないエリア
  • 気候の変動が激しくないエリア
  • 乗り換えがなく直行便で行けるエリア(日本の航空会社ならなお〇!)
  • 衛生的な国
  • 子どもが食べやすい料理の国
  • 日本語が通じやすい国

多くのパパとママが悩む「初フライト」は、できるだけ短く済むに越したことはありません。機内で一晩過ごすようなロングフライトだと、泣くリスクが増えてしまいます。

1回のお昼寝と遊ぶ時間、食べる時間を含めると、5時間のフライトが限界といったところではないでしょうか。

飛行機を選ぶときは、CAさんの強力が得やすい日本の航空会社を選択しましょう。乗り継ぎがあると、せっかく寝た子が起きてしまうことも。次の便でパワー全開にならないよう、直行便に乗ることをおすすめします。

さらに、渡航先の環境もしっかり考慮してあげましょう。とくに気をつけたいのは気温の差です。暑い・寒いが言えない赤ちゃんを連れて行くときはこまめな温度調節が欠かせません。

また、渡航先の国の料理にも注目しましょう。まだ完全ミルクや離乳食の子なら問題ありませんが、大人の食べ物に興味を持ち始めた子にとって「これはダメ」と食べさせてもらえないのはかわいそうですよね。

日本人の口に合いやすい、体に負担の少ない料理が食べられる国ならお子さまも一緒にグルメが味わえますよ!

海外旅行に子供(3歳以下)を連れていきやすい国とは?

子どもにオススメの国1位:台湾

フライト時間は日本から4時間。

現地は親日家が多く、食事もお粥や中華料理などがあるので子どもでも食べやすいものが多いです。

唯一の難点は観光地の散策です。「千と千尋の神隠し」の世界が楽しめる人気スポット・九份(きゅうふん・ジョウフン)は階段が多く、ベビーカーの利用は難しいでしょう。

長期間自分で歩けないお子さまは、抱っこが欠かせませんので「抱っこひも」を用意しておきましょう。

子どもにオススメの国2位:サイパン

フライト時間は3時間半。

ハワイやグアムのような「ザ・観光地」ではないので、のんびりゆったり南の島の生活を楽しむことができますよ。

海の透明度は、きっと日本では見ることができない感動のワンシーンを演出してくれるでしょう。ときおりゲリラ豪雨に見舞われるので、海でも寒さ対策は忘れずに!

食事も和食から大ボリュームのステーキまで実にさまざま、子どもが好きなものが多いです。日頃の疲れを癒したいパパとママにとってもサイパンはまさに「楽園」だと言えるでしょう!

子どもにオススメの国3位:グアム

フライト時間は3時間半。

時差も少なく、何といっても日本語が通じやすいのが安心です。

年中暖かく(暑く)、夏服だけ持って行けばいいので荷物も少なめでOK!

美しい海は遠浅で、小さなお子さまでも比較的安心して海水浴が楽しめます。

「ターザウォーターパーク」や「マイクロネシアモール」など、小さなお子さま向けのアミューズメントも充実しています。

ただし紫外線がかなり強く、湿度も高いので熱中症には注意が必要です。

子どもにオススメの国4位:香港

フライト時間は約4時間。

夜間でも現地の人が子連れで食事をしていますので、安心して夕食を摂ることができます。また、香港の人は子どもに対して非常にフレンドリーです。

香港ディズニーランドやオーシャンパークなどの遊園地系や、プレイグラウンド・プレイルームと呼ばれる室内遊園地も非常に多い!香港は子どもの町だったっけ?なんて、びっくりするほどの豊富さです。

こんなに楽しく親切な町・香港ですが、欠点は「迷子になりやすいこと」です。小さな路地・人の多さは大人でも迷子になりやすいので、くれぐれもお子さまから目を離さないようにしましょう。

子どもにオススメの国5位:ハワイ

フライト時間が7時間と長めで、時差は19時間。

時差ボケする可能性がありますが、お昼寝が多い子にはあまり関係ないかもしれませんね。

グアムと同様、ハワイは日本語も通じます。また、開放的なスペースが多いのでベビーカーも使いやすく、パパやママもこの上ない解放感が得られるでしょう!

食べ物は和洋中、なんでも揃います。キッズミールが無料になるレストランもあるので、調査してから行きましょう。

ただしハワイは子どもの放置は法律違反です。短い時間であっても「ちょっとここで待ってて!」は禁物です。とにかく子どもの迷子は、日本以上に神経質にならざるをえないでしょう。

知っておこう!年齢別・旅行のポイント

0歳から1歳児

寝ていることが多いので「思った以上にとラクだった」といわれる年代です。歩き回ったりしないので迷子の心配もなく、まだまだ体が小さいので抱っこもラクです。

食べ物も大人の食事をねだったりすることもなくミルクでどうにかなるので、現地の食事を心配する必要もありません。言葉は悪いですが「荷物」が1つ増える感覚といったところでしょうか。

ただし、暑い・寒いが自分で言えませんので温度管理はこまめにしてあげましょう!

2歳児

2歳にもなると足腰もしっかり!周りのものに興味をしめし、ちょとちょろ歩き回ります。「待って!」も「ダメ!」も聞いてくれませんので、迷子や事故にはかなり注意が必要です。

レストランで「静かに座っている」ことも、この年齢には無理難題です。夕食時間が遅めの国では、小さな子を夜間に連れまわすことを嫌がられる場合があります。現地のマナーや習慣はしっかり掴んでおきたいところです

3歳児

3歳にもなるとグッと大人になります。制御も効くようになり、パパもママもだいぶラクになるのではないでしょうか。

社交性も育っている年齢なので、現地の人との交流ではいろんな表情を見せてくれると思います。

とはいえ、ハードなスケジュールをこなすとか、長距離を歩く・食事をガマンすることはまだまだ無理な年齢です。

お昼寝が必要な子もいるので、さすがに大人並みのスケジュールは断念せざるを得ないかも。

海外旅行に子供を連れていくなら必須の持ち物って何?

海外旅行に出かけるとき、連れて行く子ども以上に気を使うのが「持ち物」です。

日本国内のように簡単に入手することができないため、忘れ物がないようできるだけ多くのものを持っていこうとしますよね。

しかし、やみくもに荷物を増やすと邪魔になったり疲労の原因になることがあります。

子ども連れの旅行では、モノの量よりも「本当に必要なもの」「代替が利かないもの」を厳選しましょう。

その中で、絶対に外すことができないものは以下のアイテムです。

子連れ海外旅行の必須アイテム
  • 子どもが慣れているもの(食品・お菓子・おもちゃ・絵本)
  • 子どもが思わず集中してしまう目新しいもの(新しいおもちゃ・絵本)
  • ゲームや動画が楽しめるスマホやタブレット
  • 耳抜き用キャンディ
  • 抱っこひも
  • ウェットティッシュ

子どもがグズるときは、普段と違う環境に身を置かれたときの「不安」が原因になっているケースがあります

飛行機が怖いのではなく、近くに座っているおじさんが怖いとか、座席シートの模様が気持ち悪いとか、大人が気づかない小さな違和感に「イヤだ!」とグズってしまうことも珍しくありません。

そんなとき心を落ち着かせてくれるのは「いつも通り」のお菓子やおもちゃ、お気に入りの絵本です。慣れ親しんだキャラクターなどを見てホッと安心する子も多いです。

逆に新しい絵本やおもちゃも効果的です。見たこともない絵本は子どもの興味を間違いなく引きつけ、集中させることで知らない環境への恐怖心を和らげることができます。

ちなみに個人的な意見ですが、おもちゃや本を持っていくときは「いつものおもちゃ(絵本)」と「新しいおもちゃ(絵本)」をそれぞれ持っていくことをおすすめします。(新しいおもちゃを与えたところ「いつものおもちゃ」が恋しくなって、逆にさめざめ泣き出してしまいましたので・・・。)

また、耳ぬきができない不快感からせっかくの絵本も台無しになることがあります。気圧の変化を感じたら、キャンディを口に入れてあげましょう。そんなときのためにカバンにはいくつか耳抜き用のキャンディを入れておいてください。

ウェットティッシュは現地でフル活用になるアイテムです。手が洗えないとき、食べ物を食べる前など衛生面で必要不可欠です。海外では手を洗える場所も少ないので、除菌効果のあるタイプを多めに用意しましょう。

最後に

小さな子どもを連れて海外旅行。これを「親のエゴだ」という人もいます。

親にとって「子ども」と過ごせる時間はせいぜい20年程度しかありません。その間、めいっぱいの思い出を作ってあげたいと思う気持ち、今しか味わえない子どもの表情を見たいという気持ちは、子を持つ「親」だからこそ生まれる感情です。

そんな美しい感情を、他人の視線を優先して押し殺してしまうのは非常にもったいない!上手に計画を立て、事前に準備を整えておけば子ども連れでも海外旅行は楽しめます。

子連れの旅は、数をこなすほどラクになります。どうかその第一歩、勇気をだして踏み出してください。