長野県は日本一の「長寿県」です

その理由は自然が豊かなうえ、野菜中心の食生活の賜物だといわれています。

夏でもクーラーが要らないほどの快適さは、軽井沢をはじめ「避暑地」としても人気がありますよね。

そんな素敵な長野県で、筆者が宿泊してもっとも印象に残ったのが、農家民宿の「かつら旅館」です。

一見どこにあるのかわからないほどこじんまりとしていますが、長野県の魅力を肌で感じることができます。

長野県の人の良さ、自然の恵みにこれだけ密着ができるのも珍しいと思い、今回ご紹介することにいたしました。

長野県上田市にあるかつら旅館は、古きよき時代の旅館の姿を残した貴重な農家民宿です。

筆者は長野県に4泊5日の旅に出かける際の初日に宿泊しました。周辺一帯は田んぼと民家で里山の中に佇む小さな旅館ですが、宿泊した施設の中でもっとも「あたたかな記憶」が残っています。

外国人旅行者ウケしそうな感じもしますが、筆者的には日本の素晴らしさを再確認すべく、ぜひ日本人に訪ねていただきたいお宿です。

 

部屋の奥から「おかえり!」と聞こえてきそうな、お母さんが顔を出しそうなほっこりした雰囲気の民宿です。

小さな施設ですが、実はすごいパワーを持つ民宿です。なぜならここには、国が認めるほどの優れた泉質を持つ「鹿教湯温泉」(かけゆおんせん)があるからなのです!

ロングドライブでガタガタになった筆者の体をすっきり癒やしてくれた名湯「鹿教湯温泉」の魅力にまずは迫ってみたいと思います。

長野県の隠れた名湯「鹿教湯温泉」とは?

山が深くてのんびりしていて、「鹿教湯温泉」エリアは「鹿」が出てきても十分おかしくないロケーション。長野県はジビエ料理のメッカとしても知られていますよね。

鹿教湯温泉はその昔、鹿に化身した文殊菩薩が1人の漁師に効能豊かな温泉の場所を教えたことから「鹿教湯温泉」の名前がつきました(それなのに「ジビエ料理」などとバチ当たりな発言をしたことを文殊菩薩様に伏してお詫びします・・・)。

 

ところで長野県には

  • 別所温泉
  • 大町温泉
  • 浅間温泉
  • 白骨温泉
  • 蓼品温泉
  • 上諏訪温泉

といった有名な温泉が数々あります。

その中でこの温泉は、日本でも数少ない「環境庁選定国民保養温泉地」として指定されています。

「国民保養温泉地」として指定されるためには

[1] 温泉の効能、ゆう出量及び温度に関する条件

  • ア 泉効が顕著であること。
  • イ ゆう出量が豊富であること。
  • ウ 利用上適当な温度を有すること。
[2] 温泉地の環境に関する条件

  • ア 環境衛生的条件が良好であること。
  • イ 附近一帯の景観が佳良であること。
  • ウ 温泉気候学的に休養地として適していること。
  • エ 適切な医療施設及び休養施設を有するか又は将来施設し得ること。
  • オ 医学的立場から適正な温泉利用、健康管理について指導を行う顧問医が設置されていること。
  • カ 交通が比較的便利であるか又は便利になる可能性のあること。
  • キ 災害に対し安全であること。
国民保養温泉地とは

これだけの厳しい条件を満たしていなければ選定されません。

温泉にある程度の効能は認められていますが、条件の一番最初の「泉効が顕著であること」が認められるって、いったいどれだけすごいのでしょう?

日本には3000以上の温泉があると発表されていますが、「国民保養温泉地」として認められているのは煮本全国でたったの96箇所(平成30年時点)!!

確率でいえば、0.03%です。「鹿教湯温泉」がいかに貴重な温泉であることがおわかりいただけますね。

かつら旅館の客室

客室は和室で、お部屋の大きさには数種類(15畳・12畳・10畳・8畳)あります。筆者が宿泊したのは10畳(しか空いていなかった)でしたが、かなり広々としています。

家族と布団を引き離して敷き、さんざんゴロゴロして休息をとることができました。

お部屋も清潔で、窓からは山々と農村の風景が見渡せます。都会のホテルも良いんだけど、やっぱり日本人にはこういう場所が必要ですね。

 

木造の作りは夏でも涼しく、日本家屋の素晴らしさを感じさせてくれます。

夜にひと雨降りましたが、しとしとと土に降る雨の優しさに心癒されました。アスファルトに降るザーザーという雨音ばかり聴いているのは、非常にもったいないことだなと思います。

 

部屋にはエアコンがなく一瞬「どうしよう?!」なんて思いましたが、長野の夏はエアコンの必要がないほどの涼しさ&爽やかさ。むしろ「寝冷えするんじゃないか?」というほどの涼しさです。

自然の涼しさの中でぐっすり眠る毎日を過ごしているから、長野県のみなさんは元気で長生きなのかもしれませんね。心底からこの環境が羨ましいと思いました。

 

客室数が9室と少ないので、他のお客さんでごった返すことはなく、館内はとても静か。

食事のとき大勢の人がいましたが、どうやらこの日は満室だったようです。若いカップルも来ていましたし、家族連れも、シルバー世代もあらゆる年齢層のお客さんが来られていました。

みなさんやっぱり落ち着くんでしょうね、人の声も全く聞こえない静寂に包まれて眠りに就くことができました。

かつら旅館の接遇

農家民宿らしい、ほっこりした接遇が心地よかったです。

旅館のような堅苦しさもなく、大女将も「しっかりもののお母さん」のような雰囲気の民宿でした(家族経営のようにお見受けしました)。

スタッフの皆さんは割烹着やエプロンなどを着用しておられ、肩肘をはらないアットホームな雰囲気が味わえました。

素朴で可愛らしい女性がお1人いらっしゃいましたが、その方がたぶん「若女将」だと思われます。一生懸命やっておられる感じが大変好印象でした!

 

翌日出発のとき、筆者がカメラを持って歩いていたところ若女将(らしき女性)が「今日はお天気がいいので、良い写真が撮れると良いですね。」と、旅立つ我々に優しいお声をかけてくださいました。

あくまで筆者の主観ですが、長野県の人々の言葉はとても優しく、心地よく人懐こくて、気取らないけど「お上品」に聞こえました。

老後どこかに引っ越して第二の人生を送るなら、長野県がいいという人が多いのも大いにうなずけるところです(※実際長野県は県外からの移住希望者数もナンバーワンです!)。

お野菜たっぷり!かつら旅館の食事

「大盛りにしてください!」と言わなくても食事の量は十分に多いです。予約の際に食事の量を確認されたように記憶していますが、どうやら「少なめプラン」があるようですね。

自家菜園で採れた無農薬のお米や野菜を使った家庭的なお料理がどんどん運ばれてきます。時間ぎりぎりに到着したため、食事の写真が撮れなかったのが残念です。

なにもかも優しい味付けで美味しかったですが、筆者がいちばん気に入ったのは野菜たっぷりのグラタンでした。山菜や川魚のイメージが強い民宿ですが、子どもから大人までが楽しめるメニューに工夫されているようです。

 

あと、これは美味しい!と思ったのはお米です。思わず取り寄せしようかと思うほど、ツヤツヤとしたお米でした。さすが米どころ!

おいしく野菜をたくさん食べられるという豊富なバリエーションは、食卓を預る立場としては多いに学ぶべきですね。

長野県は長寿日本一の県。健康的な食生活が魅力の長野県ならではの「心づくし」のお食事でした!

かつら旅館の素晴らしき温泉!

定員2名というだけあって、こじんまりとした浴室です(いわゆる「家族風呂」ですね)。

源泉掛け流しのお湯はミネラルが豊富で、人工物はいっさい含まれていません。

このお湯は飲用としても利用され、胆汁の分泌を促進し、かつ整腸作用も期待されています。

鹿教湯温泉の効能

  • 泉質: 単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
  • 効能:高血圧/動脈硬化/脳卒中(後遺症)/リュウマチ/筋肉痛/神経痛/関節痛/運動障害/疲労回復

温泉には、皮膚疾患や女性特有の疾患など、お湯によって多種多様な効能がありますが、鹿教湯では高齢者がかかりやすい疾患に対する効能が多いです(これも長寿の理由かもしれません)。

神経系だけでなく循環器系にも効いちゃうなんて、国民保養温泉地に指定されるだけのことはありますね!

かつら旅館のアメニティ

  • ハンドタオル・バスタオル
  • 歯ブラシ・・歯磨き粉
  • 浴衣
  • テレビ

自販機がありませんので、あらかじめ用意しておくことをおすすめします。

また、冷蔵庫がありませんので筆者はクーラーボックス(旅の必需品です)でしのぎました!

 

洗面台やトイレは個室に設置されていませんので、下の写真のように部屋の外にある公共スペースを利用します。

客室の説明でも触れましたが、部屋によっては冷房の設備がない場合があります。

筆者の部屋には冷房がありませんでしたが、8月でもまったく暑さを感じません(むしろ涼しい)でした。

設備についての難点を強いて挙げるなら、階段がかなり急で荷物を運ぶのがちょっぴり大変だった、それくらいです(ベビーカーや車いすのご家族がいらっしゃる場合は、予約の際一声掛けておいたほうがいいかもしれません)。

Wi-Fiについては現場で未確認ですが、ホームページによると全室無線LAN(無料)で利用可能とされています。

かつら旅館の詳細情報

信州鹿教湯温泉 環境庁指定国民保養温泉地 かつら旅館

  • 住所:長野県上田市西内1211
  • 電話番号:0268-44-2523
  • チェックイン:15時
  • チェックアウト:10時
  • クレジットカードの利用:不可

かつら旅館へのアクセス

  • マイカーでアクセスする場合

上信越自動車道 東部湯の丸ICから酷道152号線→国道254号線で約50分

中央道岡谷JCTから長野自動車道に合流、松本IC→国道254号線で約45分

  • 公共交通機関でアクセスする場合

JR長野新幹線「上田駅」から「鹿教湯温泉行き」のバスで70分

JR中央西線経由・篠ノ井線「松本駅」から「鹿教湯温泉行き」バス70分

駐車場にはマイクロバスも停まっており、送迎も可能とのことです。

国道254号線は合流当初は道幅もあり、両側1車線の走りやすい道が続きます。

現地に近づくにつれだんだんと田舎道になり、脇には田畑が続き夜になると真っ暗になります。

脱輪やスリップには十分な注意が必要です。

長野県上田市「かつら旅館」のまとめ

2017年8月、4泊5日の長野県の旅を実行したのですが、1日目の宿がここ「かつら旅館」でした。

関西からマイカーを走らせること約7時間!最初に言葉を交わしたともいえる長野県民は、他ならぬこの「かつら旅館」の優しいみなさんです!

到着が遅れたのにも関わらず、遠いところからよく来た、お風呂に入るか、ご飯を先に食べるかと気をかけてくださいました。

ロングドライブでたいへん疲れましたが鹿教湯温泉のおかげで疲れも癒え、すぐに旅の体勢を整えなおすことができました。

長野県は移住希望者が多い、人気の長寿県です。長野県の恵まれた自然環境やおだやかな人々の魅力が体験できる「かつら旅館」は、初めての長野旅行にもおすすめのお宿です。

全国的にも大変貴重な「鹿教湯温泉」に浸れるのも筆者がおすすめする理由です。南アルプス山脈の壮大な景色を眺めながら、ドライブがてら訪ねてみませんか?

無農薬のおいしい野菜とアットホームな優しい味の食事が待っていますよ!

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!