自宅のポストに、あなた宛の「不在表」が入っていました。送り主の名前欄には「〇〇銀行」と書かれています。

荷物の種類は「簡易書留」。どうやら先日開設した銀行のキャッシュカードが送られてきたようです。

この「不在票」を受け取ったら、「何日の何時に」と指定した「再配達」の手続きをしなければなりません。

しかし、毎日仕事で家にいないあなたは、受け取れる時間がかなり限られます。

できれば宅配便のように、簡易書留も「宅配ボックス」に入れてもらいたい・・・

はたして簡易書留は「宅配ボックス」に配達してもらうことができるのでしょうか?

今回は、ちょっと厄介な郵便物「簡易書留」について迫ってみたいと思います!

簡易書留は宅配ボックスに置いてもらえる?

いつ届くか分からない「現金書留」を、毎日忙しい社会人が自宅で待ち続けることは簡単なことではありません。

その点で「宅配ボックス」は、そんな社会人のための「お助け家電的存在」です。

宅配ボックスにはマンションなどで使われる共用タイプや、個人で設置できる市販の宅配ボックスもあります。

どちらも不在時の荷物を受け取り・保管してくれるので、1人暮らしの人や共働き世帯にとっては今や「なくてはならない存在」です。

しかし、郵便局が配達する「書留」は、宅配ボックスに入れてもらうことはできません。

どんどん共働き世代が増え留守がちな家庭も急増する中、どうして郵便局は「手渡し」にこだわっているのでしょうか?

まずは「書留」について確認しよう!

「書留」とは、宛先住所に郵便配達員が訪れ、受取人にサインや印鑑をもらってはじめて手渡しできる郵便物のことをいいます。

ポストに投函されたものを・自宅ポストで受け取る「普通郵便」とは明らかに取扱い方法が違いますよね。

まずはじめに、郵便局のホームページに掲載された「書留」の説明を確認してみましょう。

一般書留・・・引き受けから配達までの送達過程を記録し、万一、郵便物等が壊れたり、届かなかった場合に、実損額を賠償します。

現金書留・・・現金を送付する場合専用の一般書留です。専用封筒はのし袋も入る大きさですから、お祝いを送るときにも便利です。

簡易書留・・・一般書留に比べて、料金が割安です。万一の場合の賠償額は、原則として5万円までの実損額となります。

(簡易書留では引き受けと配達のみを記録します。)

書留とは

ざっくり読んだだけでも、「書留」がどのような性質をもつのかがなんとなく分かりますね。

要するに書留とは「追跡番号によって引き受けから引き渡しまでの過程を記録し、万が一の場合賠償が支払われる郵便物」です。

この辺が「普通郵便」と大きく違うところ。「迷子郵便」のような郵便事故なんてもってのほかで、郵便局は確実に受取人に書留を引き渡します。

ちなみに迷子郵便の場合は書留のような「追跡番号」がありませんから、迷子になったときは「運よく発見される」もしくは「そのまま行方不明」になる可能性があります。

キャッシュカードやクレジットカード、重要な内容の書類、現金やチケットなどが迷子になるなんて、考えたくもないですよね。

そんなときこそ活躍するのが「紛失の可能性がない書留」なんです。

そのため、簡易書留などを宅配ボックスに入れることは、郵便局としてはムリ!!な話なんです。

テレビや漫画などで、「ピンポーン♪〇〇さん、書留でーす!」こんな郵便配達員さんのセリフを目にしたことがありますよね。

このセリフが表すとおり、書留の基本は郵便ポストではなく、手渡しで受け取る」ことなのです。

日中在宅は無理!そんなときはどうしたらいい?

書留の再配達は、もっとも遅い時間で21時まで受け付けてもらえます。

日中在宅できない場合は、このような「夜間の再配達」のサービスを利用しましょう。

また、平日は何時に帰れるか分からない・21時までに帰宅できない場合は「休日の再配達」を利用しましょう。

書留は日曜日や休日でも再配達してもらうことができます。

郵便局の窓口受け取りも利用しよう!

簡易書留は、郵便局の窓口で受け取ることができます。

書留を早く受け取りたいけど、在宅は難しい・・・そんなジレンマ状態の人は仕事の途中で郵便局に立ち寄りましょう。

もちろん、会社付近の郵便局で受け取ることもできます(再配達時に受け取り郵便局を指定しなければなりませんが)。

また、窓口の受け取りは在宅時のように「ここに住んでいる」という証明ができないため以下の書類の提示が必要になります。

  1. 本人確認書類(の氏名・住所が確認できる証明書)
    運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード(個人番号カード)・パスポート等
  2. 印鑑(サインでも可)
  3. 投函された「不在連絡票」

窓口に受け取りに行く場合も、不在票をもとに事前に「窓口受け取りを希望」の手続きを行ってくださいね。

なぜなら配達員が持って出かけてしまわないように、「取りにいくので置いといてください!」と依頼しておく必要があるからです。

これを怠ってしまうと、せっかく郵便局に出向いたのに「今配達にでていて、ここにはありません」と行き違いになってしまいますよ。

勤務先に配達してもらおう!

とにかく仕事が忙しい、近くに郵便局がないなど「窓口受け取り」ができない場合は、再配達の場所を「勤務先」に指定することができます。

日中オフィスにいる人にとっては、もっとも便利な方法です。

ちなみに、自宅以外での受け取り先は「勤務先」のほか「ご近所様に配達」も選べます。

近所に親戚が住んでいるとか、お隣さんと親しい場合は受け取りを頼むのも1つの方法です。

ただし、到着予定日時の連絡はかならず連絡を親戚(お隣さん)に入れておきましょう。

戸建限定!宅配ボックスも条件付きで配達可能に!

インターネットショッピングをする人が増えたことにより、近年「再配達の回数」が問題になっています。

できるだけ1度の配達で荷物が受け取れるよう、設置され始めているのが「個人用の宅配ボックス」です。

郵便局は、2017年6月1日から戸建住宅に設置した宅配ボックスへ書留郵便物等を配達するサービスを開始しています。

しかし、このサービスを利用するには郵便局への届出や規格要件にあう宅配ボックスが設置されている「条件」を満たさなければなりません。

郵便局が指定する宅配ボックスの規格要件を掲載しますので、書留を受け取る回数が多い人はぜひ参考になさってください。

ご不在時に宅配ボックスへ郵便物等の配達をご希望される場合は、以下の規格要件を満たす宅配ボックスが設置されていることが条件となります

  1. 受取人さまの住所または居所と同一建物内または同一構内に設置されていること。
  2. 収納した郵便物等が外部から完全に見えない構造である等、郵便物等を安全に保管できること。
  3. 盗難を防ぐため、アンカー等により躯体などへ固定されていること。
  4. 正当受取人さまのみが受け取りできる機能(注)を有していること。

(注)受取人さまに、宅配ボックス開錠用のパスワードをお知らせする必要がある場合は、そのお知らせを投入するため、施錠可能な郵便受箱(ポスト)が必要となります。

書留が受け取れる宅配ボックスの規格要件

このような条件を満たす宅配ボックスを有していれば、もう「家で印鑑を持って待機する」必要はなくなります。

ランチタイムを削って郵便局に行ったり、勤務先配達で「肩身が狭い」思いをする必要もありません。

現在書留の受け取りに頭を悩ませているなら、「個人用の宅配ボックス(条件を満たすもの)」の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、この宅配ボックスへの配達サービスは「戸建て限定」のためマンションやアパートなどの集合住宅では利用できません。

簡易書留を本人以外で受け取る方法

ところでこの「簡易書留」、宛先に書かれた本人しか受け取ることができないのでしょうか?

結論から言えば、簡易書留は本人でなくても受け取ることが可能です。

なぜなら簡易書留は本人と対面して「本人確認」をするのではなく、書かれた住所をもって住所確認をする「宛所配達」。

つまり、宛先住所を訪ねたとき家から出てきた人に受け取りのサインをもらえば簡易書留を引き渡してOKなんですね。

そのため誰か家族に受け取りを依頼しても、何の問題もありません。

筆者も実際に、夫宛ての簡易書留を何度も受け取っていますよ。

窓口受け取りは委任状が必要!

「なーんだ、簡易書留は家族でも受け取れるんだ!」と安心しましたか?。

しかし、郵便局の窓口に受け取りに出向くときはできるだけ本人であることが望ましいです。

さきにもふれたとおり、簡易書留は書かれた住所に配達する「宛所配達」なので、窓口では「宛先住所の住人であること」が確認できなければ郵便物を引き渡すことができません。

そのため窓口で簡易書留を受け取るときは、出向いたのが本人であっても現住所が確認できる書類(免許証など)の提示が求められます。

運転免許証の住所が古いままだったり、保険証の裏書がされていなければ証明にはなりません。

まして家族が代理で受け取るときは、さらに受取人本人が記載した「委任状」まで用意する必要があります。

宛先住所に住んでいる人に確実に手渡しする、それが「簡易書留」。

受け取りがちょっとめんどくさいですが、それも大事な書類を守るための重要な「プロセス」なのです。

最後に

筆者が1人暮らしをした時代、簡易書留を何度か受け取ったことがあります。

まずはじめに受け取ったのはクレジットカード(転居先の百貨店でポイントを貯めるべく作ったもの)。

早く受け取りたいのになかなか家に帰れない、ということで筆者は会社近くの郵便局で無事受け取りました。

失敗したのは、出張が重なって再配達の有効期限を超過してしまい、送り主に返送されたことです。

不在票を受け取ったことすら知らなかったので、手続きのしようがありませんでした。

簡易書留を受け取る場合は「行動予定」にも注意し、不在期間に重ならないように発送してもらう「ひと工夫」をしておくとさらに安心ですよ。

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!