みなさん、今年の冬旅計画は進行していますか?

今回は以前ご紹介した「おいしいカニなら鳥取へ!!浜村温泉”魚と屋”宿泊レビュー」に引き続き、筆者が訪ねた「カニのお宿」をレビューします。

今回ご紹介するのは、柴山潟を望む石川県加賀市のお宿「加賀観光ホテル」です。

 

日本には数多くの温泉がありますが、こちらのお宿は「片山津温泉」(かたやまづおんせん)を引く施設です。

片山津温泉は、山代・あわづ・山中温泉を合わせて「加賀温泉郷」とも呼ばれています。

加賀観光ホテルは「柴山潟」を望むレイクビューが魅力の温泉。また、有名な焼き物「九谷焼の発祥の地」でもあり、毎年催される「九谷焼祭り」も有名です。

加賀市は金箔のまち・金沢市のような絢爛豪華なムードはなく、落ち着いた雰囲気の静かな町です。

おとなり福井県あわら温泉ともほど近く、北陸エリア周遊にはほどよい中継地点となります。

小松空港・JR北陸本線・穂駆使九新幹線、そして北陸自動車道が走り、関西や関東からの来訪者もぞくぞくと増えています。

ゆったりと北陸地方の味とお湯に親しみたいなら、今年の冬は加賀市に出向いてみてはいかがでしょうか。

加賀観光ホテル

 

加賀観光ホテルは客室数115室の中規模ホテルです。

周辺は自然豊かで春は桜、夏は海水浴、秋は紅葉、冬はカニ!春夏秋冬、四季折々の楽しみが満喫できます。

冬を迎えると日本海側はカニ一色に染まり、日本海で水揚げされたカニや海産物目的のお客さんが全国から訪れています。

ちなみに筆者が住む関西では、カニといえば

  • 北近畿(京丹後・豊岡・香住)
  • 山陰(鳥取・島根)
  • 北陸(金沢・福井)

もっぱらこのエリアですね。筆者もかつて、会社の同僚や家族・友達と1年に3回、3つのエリアすべてに出かけたことがありますよ!

山陰のカニと北陸のカニはどう違う?

できればいろんな地域のカニを食べたいものですが、その前にちょっとカニについての薀蓄(うんちく)をひとつ。

山陰と北陸のカニってなにがどう違うかご存知ですか?

山陰(鳥取県・島根県)で水揚げされる蟹は「松葉ガニ」、北陸で水揚げされるカニの種類は、主に「ズワイガニ」と「紅ズワイガニ」と呼ばれています。

その違いは、なんと「名前だけ」だそうです。

松葉ガニとズワイガニはカニの種類は同じで「どこで水揚げされたか」で呼び名が変ります。

北陸の「ズワイガニ」は、福井県で水揚げされると「越前ガニ」、加賀観光ホテルで食べるカニは「加能ガニ」とさらに名前が変わります。

加賀観光ホテルで「北陸の松葉ガニは美味しいなあ!」という何気ない言葉も、プロからすれば「ちょっと笑える間違い」なのかもしれませんね。

加賀観光ホテルの温泉

温泉郷であるため、温泉の素晴らしさから話を進めましょう!

加賀観光ホテルのお風呂は「夢湯“パーク”」と呼ばれる最大22種類(入れ替え制)の温泉が特徴です。

「大小さまざまな浴槽を兼ね備えた」とか、「バラエティに富んだ温泉」と謳う温泉宿は数多いですけれど、22種類の温泉が楽しめる温泉は筆者もさすがに初体験。

下の図は公式サイトに掲載されている「夢湯パーク」の地図ですが、なんだか遊園地(パーク)の遊具がすべて温泉になったみたいですよね。

この温泉の見どころは、柴山潟が一望できる大浴場。いわゆる「レイクビュー温泉」で、お風呂と海が一体化する風景は「インフィニティ風呂」のようでした。

加賀観光ホテルの温泉

  • 泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉
  • 効能:神経痛/慢性消化器病/慢性婦人病/胃腸病/リュウマチなど

泉質の「塩化物」の名のとおり、塩辛い味の温泉です。日本では単純温泉についで数が多いのがこの塩化物泉と言われています。

塩の成分って肌に刺激を与えそうなイメージがありますが、実はその逆で保湿効果と殺菌効果を合わせもっています。たしかに塩のおかげか、しばらく浸っただけで体の芯が温まり湯ざめもしにくいと感じました。

 

のびのびと入れる大浴場はもちろん、移動しながら入る「六角風呂」や「岩風呂」といった小さめのお風呂も気持ちがよかったです!ひとつひとつ趣向を凝らして作られているので、それぞれの魅力が味わえました。

とくに、灯りが美しい露天風呂「灯台風呂」では、舞い落ちる雪がライトに照らされ、なんともはかなく美しい・・・。「冬旅ならではの情緒」も楽しめました。

肌あたりも優しく、湯上りはしっとり。保湿効果も大いにうなづけます。ただ、その効果反面、床がちょっと滑りやすいような。入るときには足元に気をつけてくださいね。

【注意】お風呂について

22種類の温泉について注意したいのは、22種類の温泉は「一度にすべて楽しめない」ことです

19時から20時に男女が入れ替えになるのですが、そのとき「7種」と「15種」に分けられて交替となります。

とくに男性は、14時から19時30分までが15種・それ以降は7種のお風呂になっちゃいますので、できれば食事の前に1回入っておきましょう!

筆者はこの日男性と宿泊(※夫)でしたが、しっかりしてやられました!

筆者は18時30分に1回、21時に1回入って大正解。22種類すべて楽しめましたが、夫は21時に入って、結局楽しめたのは7種のみ。フロントでこのような案内がなかったのがちょっと残念かも。

加賀観光ホテルのカニの味!

さあ、いよいよメインイベントの「カニ」について!

カニのコースは、このお宿では「なにからなにまでカニづくし」になります。お肉料理は一切出てこないので、カニだけはちょっと・・・という方や、カニの魅力をまだ知らないお子さまは別コースにしてみてもいいかも。

メニューを一部抜粋して挙げてみますと

  • カニ姿盛り
  • カニのお刺身
  • カニ道明寺饅頭(炊き合わせですね)
  • カニの甲羅焼
  • カニしゃぶ鍋
  • カニと野菜のてんぷら

焼きガニ以外はすべて出てくる感じです。

着席したらすでに目の前にはおおぶりのズワイガニが鎮座して筆者たちを待っていてくれました。

ブランドタグはついていませんでしたが、かなり大きめサイズでしたよ(ブランドガニは規定の大きさに満たないとタグがつきません)。かつて北近畿で食べたブランドガニより大きかった気がします。

「北陸の冬の王者・ズワイガニ」と称されるだけのことはあり、こちらのカニも繊細な甘さと上品な旨味がしっかり味わえました。身が大きいだけでなく、身ばなれのよさもさすが名産地のカニ!

食事中無言になることが多いカニですが、黙って食べるのがもったいないくらい美味しいカニでした。なによりカニをケチっていないのがよくわかる、太っ腹なカニコースでもありました。

 

プロが作るカニコースの良いところは、素人ではなかなか作れない多彩なカニ料理が食べられること。

「今年は家でカニ鍋」も素敵ですが、自宅で楽しめるのはカニ鍋か焼きガニが限界ではないでしょうか。お刺身や天ぷら、カニ味噌も頑張ればできないことはありませんが、美味しくなるかはまた別問題。

とにかくカニがたくさん食べたい!という人が満足するためには、割り切ってカニのプロにおまかせしましょう。

加賀観光ホテルの客室

加賀観光ホテルの客室は「きらら館」と「ゆらら館」の2種類があり、どちらもレイクビューのお部屋になります

「きらら館」はワンランク上のクラスとなりますが、旅行が立て続いたため節約が必要な筆者は「ゆらら館」を予約しました。

 

部屋からの眺めはこんな感じ。

もう少し上の階の部屋だったら良かった!というのが正直な感想です。

夏には花火が上がるということなので、夏に来るなら上のほうの階か「きらら館」にしようと思います。

それでもお部屋は清掃もきっちり行き届いていて、寒いこと以外は快適に過ごせました。

詳細情報

加賀観光ホテル

  • 住所: 石川県加賀市片山津温泉ウ41
  • 電話番号: 0761-74-1101
  • チェックイン:15:00
  • チェックアウト:10:00
  • クレジットカード利用可:JCB/VISA/マスター/AMEX/UC/DC/ NICOS/UFJ/セゾン
施設近隣を散策してみたい、でも雪が降っててどこにも出かけられない・・・というなら、徒歩10分のところにある「片山津温泉・総湯」がおすすめです。

近代的な建物ですが、れっきとした温泉施設です。「加賀観光ホテル」以外の温泉を楽しむ「湯巡り」が叶います。(ただし雪のシーズンは湯冷めに注意しましょう!)

2階にはおしゃれな雰囲気の「まちカフェ」があり、地元特産品を使ったスイーツが食べられます(カフェタイムは17時まで)。

アメニティ

  • タオル・バスタオル
  • 浴衣・丹前
  • 歯ブラシ
  • カミソリ
  • 石鹸
  • シャンプー・リンス・ボディソープ
  • ドライヤー
  • 冷蔵庫(空)
  • テレビ
  • 冷暖房

アメニティについては不足は感じませんでしたが、冬は底冷えするので女性は靴下を持って行ったほうがいいかもしれません。

館内だから寒くないだろうとタカをくくっていましたが、夕食時は丹前を羽織りましょう。

客室にWi-Fi、有線LANはありませんので、使いたい場合は自分で用意しておきましょう。

アクセス

マイカーでアクセスする場合

北陸自動車道「片山津IC」より約10分

公共交通機関でアクセスする場合 

  • JR北陸本線「加賀温泉駅」から車で10分(無料送迎あり※要予約です)
  • 小松空港から車で約25分(空港から片山津温泉までは「加賀周遊バス・キャンバス」が便利です)

冬は積雪注意です!

これは実際の宿の前の風景です(12月)。

近隣の田んぼも雪で真っ白でしたので雪に慣れていなければ恐怖です。スタッドレスタイヤの着用は言うまでもありません!!

近隣の高速道路でも規制がかかりますので、ノーマルでは高速に乗ることはできません。

筆者の自宅付近で雪はまったく降っていませんでしたが、現地はごらんのとおり。12月に行くときは、しっかり冬の装いと車の整備を済ませてお出かけください。

加賀観光ホテルのまとめ

カニが美味しい日本海側は、お分かりのとおり「雪」がつき物です。プロが運転するバスツアーやパック旅行でも利用しない限り、いつもと同じように観光スポットの周遊はちょっと厳しいかもしれません。

筆者が訪れた日もこれに違わず、お宿の人からも「雪になれていないなら、お出かけはやめといた方がいいかも知れません。」とご忠告をいただき、道路が凍結しないうちにまっすぐ帰路につきました。

カニ旅行に出かけて毎回思うことですが、観光スポットを巡らなくても旅に大満足できるのは「カニと温泉」のおかげに他なりません。そして毎年素敵なプランを用意してくださるお宿の方々にも感謝感謝です!

加賀観光ホテルは、カニもお風呂も満足できるお宿です。

最後になりますが、今年の冬はどこへ行こうか決めかねているのは筆者自身です。もし、「ここのお宿に行ってみて!」というみなさんのおすすめのスポットがありましたら、ぜひ教えてください。

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!