最近大雨の影響で電車・バスなどの交通機関や飛行機の欠航が頻繁に起こってますよね。

特に8月〜9月ごろは台風シーズンなので飛行機が欠航する頻度は必然的に高くなってくるでしょう。

人生で一度は経験するであろう飛行機の遅延や欠航について「チケット代ってもどってくるの?」ということについて知っておけば余裕を持って対応することができます。

たまに空港や駅で「おい!どうなってるんだ!」などと余裕がなくなって我を忘れて怒鳴っている大人を見かけますが、スタッフに怒りをぶつけても自然災害はどうすることもできません。

そんなみっともない大人にならないためにも、

  • 台風や大雨で飛行機が遅延結構した場合にはどうすればいいのか?
  • クレジットカードの保険は使えるのか?
  • 公共交通機関の遅れて飛行機に乗れなかった場合はどうすればいいのか?

ということついて、『出発前の場合』『旅行中の場合』に分けてわかりやすくご紹介します。

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1.【出発前の場合】台風で電車や飛行機が止まって旅行に行けなくなった!クレジットカードの国内旅行の保険は適用されて返金される?

1-1.まずはクレジットカードに付帯している旅行保険の内容を把握しよう!

まず確認したいのが、「クレジットカードの中で飛行機がキャンセルになった時に適用される保険ってどれなの?」という疑問です。

一般的にクレジットカードの旅行保険でよく聞くのが『海外・国内旅行損害保険』でしょう。

これらは年会費無料のクレジットカードから、年会費が低価格のクレジットカードに付帯している保険です。

概要としては下記のようになっています。

【海外旅行保険】 概要
疾病傷害死亡・後遺障害 病気、ケガで死亡または後遺障害を負った場合に補償してくれます
傷害治療費用 ケガで病院にかかった場合の治療費を補償してくれます
疾病治療費用 病気で病院にかかった場合の治療費を補償してくれます
賠償責任費用 誤って他人の身体や物を傷つけてしまった場合、その損害賠償金を補償してくれます
救援者費用 旅先でケガや病気で入院し、日本から家族などを呼び寄せた場合、その交通費や滞在費などを補償してくれます
携行品損害 身の回りの物が盗難に遭ったり壊れたりした場合に補償してくれます
【国内旅行保険】 概要
死亡・後遺障害 事故によって障害を負ってしまった場合などに補償してくれます
入院保険金 旅行中に怪我をした際の入院費用を補償してくれます。
手術保険金 事故によって手術が必要になった場合に補償してくれます。
通院保険金 ケガの治療や検査などで病院に通う費用を補償してくれます

見てもらうとわかる通り、上記の旅行保険ではダメ!台風などで飛行機が飛ばなかった時に補償してくれるような内容はどこにも記載されていません。

一方でゴールドカードクラスのクレジットカードに付帯している『航空機遅延補償』という保険があります。

どちらかと言うと、台風や自然災害によって飛行機が飛ばなかった場合に機能する保険はこちらの方でしょう。

【航空機遅延補償】
乗継遅延費用 航空便を乗り継ぐ予定が、乗り継ぎ地点までの到着便の遅延によって搭乗する予定だった航空便に搭乗できず、到着便の実際の到着時刻から4時間以内に代替便に搭乗できなかった場合に補償される費用 宿泊代/食事代等
出航遅延・欠航・搭乗不能費用 搭乗する予定だった航空便に、出航予定時刻から4時間以上の出航遅延や航空便の欠航などで搭乗できず、出航予定時刻から4時間以内に代替となる航空便に搭乗できなかった場合に補償される費用 宿泊代/食事代等
受託手荷物遅延費用 航空便が目的地に到着してから6時間以内に、搭乗時に航空会社に預けた手荷物が目的地に運搬されなかった場合に補償される費用 衣類/生活必需品等
受託手荷物紛失費用 航空便が目的地に到着してから48時間以内に、預けた手荷物が目的地に運搬されなかった場合に手荷物は紛失したものとみなして補償される費用 衣類/生活必需品等

上記のように、飛行機が遅延・欠航した場合に発生した食事代や宿泊代を補償してくれる保険になっています。

1-2.クレジットカードの旅行保険では航空券代は返金されない!

「ん?食事代や宿泊代ということは航空券代は・・・」と気づいた方もいるかもしれませんが、その通り、台風や地震などの自然災害で飛行機が欠航した場合、クレジットカードに付帯している旅行保険ではチケット代は返金されません!

旅行前に自然災害によって飛行機が飛ばなかった場合の返金(払い戻し)は各航空会社か、ツアーを申し込んだ旅行会社の対応に委ねられます。

例えばJALであれば、公式のホームページから自分の航空券が払い戻しの対象かどうかを確認し、連絡することで払い戻しを行うことができます。

国内線のJAL・ANAのみご紹介すると、各社の対応は下記の通りです。

航空会社 概要
ANA
  • 台風・降雪などの不可抗力により、ご予約便が遅延・欠航した(する)場合は、ANA便への変更または払い戻しを承ります。
  • ・お手続きはご予約便出発予定日の翌日以降も承ります。 ご予約便出発予定日より10日以内お手続きをお済ませください(パッケージツアー・団体旅行は除く)。
  • ※認証コード(ANAマイレージクラブお客様番号、確認番号、購入時に使用されたクレジットカードのいずれか)のご提示が必要です。
JAL 運航状況をご確認いただき、以下のいずれかに該当する場合は「予約変更(振り替え)」または「払い戻し」を承ります。

  • 「発着案内」画面の便名横、または「欠航・遅延便検索」画面の備考欄に「*」が表示されていること
  • 「対象空港一覧」に予約便の出発地または到着地が該当すること
  • 変更・払い戻しにあたり、有効期間内に認証コード(JMBお得意様番号、確認番号のいずれか)、または航空券のご提示が必要です。

※参照:JAL公式ホームページ/ANA公式ホームページ 「運航に影響が見込まれる際の変更・払い戻し」より

この他にも格安航空会社のピーチなどでも台風などの自然災害の場合は航空券代の払い戻しを行なっているので公式ページから確認してみてください。

1-3.電車が遅れて飛行機に間に合わなかった!返金はしてもらえる?

次に飛行機は飛ぶけど、強風などで電車やバスなどの交通機関が乱れていて飛行機に間に合わなかった場合についてです。

結論をいうと、電車やバスなどの交通機関の遅延などで飛行機に間に合わなかった場合は各交通機関で『遅延証明書』をもらえばOKです。

遅延証明書があれば、飛行機の便を変更してもらえたり、払い戻しをしてくれます。

つまり、バスや電車の遅延などで飛行機に間に合わなかった場合の保証もクレジットカードの保証ではなく、各航空会社での対応ということになります。

ここまでの情報をまとめると、下記の通りです。

【旅行前に台風などで飛行機が止まった場合】

  • クレジットカードの『旅行損害補償』には航空券の返金補償はない
  • 『航空機遅延補償』で補償されるのは宿泊代や食事代で、航空券代は補償されない
  • 旅行前に自然災害などで欠航になった場合の払い戻しは各航空会社に問い合わせる
  • バスや電車などの公共交通機関の乱れで飛行機に間に合わなかった場合は必ず『遅延証明書』をもらっておき各航空会社に提出する

要するに、チケットの返金に対してクレジットカードに付帯している旅行保険は機能しないと言うことになります。

逆に言えばクレジットカードの保険ではなく、各航空会社が無償で保証してくれるので安心してOKです。

1-4.飛行機が止まった場合にチケット代が返金される旅行保険とは?

ここまでご紹介した通り、クレジットカードに付帯している旅行保険ではチケット代を返金してもらえる保険はありません。

しかし、種類によっては類似の保証を受けられるものがあります。それが

  • 「旅行変更費用補償特約」
  • 「キャンセル保証付き旅行保険」

と言うものです。

これらはクレジットカードに付帯している場合もありますが、ほとんど任意で別途料金を支払って加入する保険になります。

付帯しているクレジットカードの一例を挙げると年会費が高いクレジットカードのアメックスカードやダイナースクラブカードには『キャンセルプロテクション』という保証が付帯しています。

概要としては急な病気や怪我、家族の入院、交通機関の運休・遅延 によって旅行をキャンセルしなければいなくなった場合、一定金額を上限に保証してくれるというサービスです。

適応ケース 適用条件
記名被保険者の病気・ケガによる入院・通院
  • 入院:記名被保険者が、傷害または疾病を直接の原因として、旅行最初の搭乗日当日に入院中もしくは旅行最初の搭乗日から遡って30日以内(搭乗日当日を含む)に継続して3日以上入院した場合
  • 通院:記名被保険者が、旅行最初の搭乗日当日に発病しもしくは発病していた疾病、または、旅行最初の搭乗日に被ったもしくは被っていた傷害により、旅行最初の搭乗日の前日、搭乗日当日または搭乗日の翌日に通院した場合
ご家族の病気・ケガによる入院・通院
  • 入院:記名被保険者が、配偶者または1親等の親族(親または子)が疾病または傷害によって旅行最初の搭乗日当日に入院中であることにより、記名被保険者による看護・介護が必要となったとき。
  • 通院:記名被保険者の、配偶者または同居の1親等の親族(親または子)が旅行最初の搭乗日に発病し、もしくは発病していた疾病、または、旅行最初の搭乗日当日に被った、もしくは被っていた傷害により、当該親族が旅行最初の搭乗日前日、搭乗日当日または搭乗日翌日に通院した場合において、記名被保険者による看護・介護が必要となったと
記名被保険者またはご親族の死亡
  • 記名被保険者が保険責任期間内に死亡した場合
  • 旅行最初の搭乗日から遡って7日以内(搭乗日当日を含む)に、記名被保険者の配偶者または3親等以内の親族が死亡した場合
当日の交通機関の運休・遅延
  • 記名被保険者が、旅行最初の搭乗日当日に搭乗を開始する空港、駅等へ向かう際に利用する公共交通機関に運休、欠航、または2時間以上の遅延が発生した場合
火災・災害による家屋損壊等
  • 旅行最初の搭乗日当日から遡って30日以内(搭乗日当日を含む)に、記名被保険者の平時居住している家屋が、火災、落雷、破裂または爆発、台風、せん風、暴風、暴風雨等の風災、ひょう災または豪雪、雪崩等の雪災、水災等により家屋または家屋の一部が損害を受けた場合
裁判員に任命された場合
  • 記名被保険者が、保険責任期間開始後に裁判員の参加する刑事裁判に関する法律(平成16年法律第63号)に定める裁判員、または補充裁判員に選任され、参加予約した旅行期間中に裁判所へ出廷することになった場合

ただしこの保証が付帯しているクレジットカードは稀ですし、この特典を利用するよりも各航空会社の払い戻しを利用した方が確実です。

クレジットカード付帯の保険は「航空会社が払い戻しをしてくれない!」と言う場合の補助的なサービスとして考えておきましょう。

2.【旅行中の場合】台風で電車や飛行機が止まって家に帰れなくなった!クレジットカードの国内旅行の保険は適用されて返金されるのか?

2-1.旅行中の飛行機トラブルで保証される内容一覧

次に「旅行中に飛行機トラブルで足止めをくらった!」というケースについてです。

ここで活躍するのが『航空機遅延補償』でしょう。

もう一度内容をおさらいすると下記の通りです。

【航空機遅延補償】
乗継遅延費用 航空便を乗り継ぐ予定が、乗り継ぎ地点までの到着便の遅延によって搭乗する予定だった航空便に搭乗できず、到着便の実際の到着時刻から4時間以内に代替便に搭乗できなかった場合に補償される費用 宿泊代/食事代等
出航遅延・欠航・搭乗不能費用 搭乗する予定だった航空便に、出航予定時刻から4時間以上の出航遅延や航空便の欠航などで搭乗できず、出航予定時刻から4時間以内に代替となる航空便に搭乗できなかった場合に補償される費用 宿泊代/食事代等
受託手荷物遅延費用 航空便が目的地に到着してから6時間以内に、搭乗時に航空会社に預けた手荷物が目的地に運搬されなかった場合に補償される費用 衣類/生活必需品等
受託手荷物紛失費用 航空便が目的地に到着してから48時間以内に、預けた手荷物が目的地に運搬されなかった場合に手荷物は紛失したものとみなして補償される費用 衣類/生活必需品等

台風や大雨で飛行機が飛ばない場合に活躍しそうな保証は『出航遅延・欠航・搭乗不能費用』ですね。

ただし、この場合も保証されるのは宿泊代や食事代であり、飛行機のチケット代が保証されるわけではないので注意しましょう。

あくまでも飛行機代を保証してくれるのは航空会社になります。

前述した通り、飛行機が悪天候の影響で欠航した場合は各航空会社が振替便を用意してくれたり、返金してくれたりするので飛行機のチケットに関しては航空会社に問い合わせましょう。

ちなみに、「到着が遅れて電車に乗れなかった!」という場合には航空会社からタクシー代を出してもらえるというケースもあります。

例えばANAであれば、遅延によって到着が遅れ、交通機関に乗れなかった場合には最大で15,000円までの交通費を支給してもらうことができます。

※参照:ANA公式ホームページより

つまり、まずは各航空会社に問い合わせるのが先決ということですね。

2-2.航空機遅延補償が付帯しているクレジットカードとは?

そしてもう一つ大切なのは「自分が持っているクレジットカードには『航空機遅延補償』は付帯しているのか?」ということです。

航空機遅延補償が付帯しているクレジットカードにも”海外航空便のみ(海外旅行だけ)”にしか適用されないものもあるので注意が必要です。

国内旅行について航空機遅延補償が付帯している主なクレジットカードは下記の通りです。

国内旅行に航空機遅延補償が利用できる主なクレジットカード一覧
カード名 航空便遅延費用 乗継遅延 出航遅延
欠航搭乗不能
手荷物遅延 手荷物紛失
JCBゴールド

海外航空便 自動付帯 最高2万円 最高2万円 最高2万円 最高4万円
国内航空便 自動付帯 最高2万円 最高2万円 最高2万円 最高4万円
Orico Card THE WORLD 海外航空便 自動付帯 最高3万円 最高3万円 最高3万円 最高10万円
国内航空便 利用付帯 最高3万円 最高3万円 最高3万円 最高10万円
dカード GOLD 海外航空便 自動付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
国内航空便 利用付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
MUFGカード ゴールドプレステージ 海外航空便 自動付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
国内航空便 利用付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
MUFGカード・ゴールドプレステージ・アメリカン・エキスプレス・カード 海外航空便 自動付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
国内航空便 利用付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
MUFGカード プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 海外航空便 自動付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
国内航空便 自動付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
三井住友VISAプラチナカード 海外航空便 自動付帯 最高2万円 最高2万円 最高2万円 最高4万円
国内航空便 利用付帯 最高2万円 最高2万円 最高2万円 最高4万円
MUFGカード ゴールド 海外航空便
国内航空便 利用付帯 最高2万円 最高1万円 最高1万円 最高2万円
MUFGカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード 海外航空便
国内航空便 利用付帯 最高1万円 最高1万円 最高1万円 最高1万円

上記のように航空機遅延補償が付帯しているクレジットカードのほとんどはゴールドカード以上で、年会費も高額になります。

また『利用付帯』と記載されているものは、航空券をクレジットカード決済していないと補償の対象にならないので、旅行の際の公共交通機関や飛行機代は該当のクレジットカードで支払いを行いましょう。

3.最後に

この記事の情報をまとめると下記の通りです。

【出発前の場合】

  • 航空券代の払い戻しなどは各航空会社に問い合わせれば返金・便の変更をしてもらえる
  • クレジットカードの旅行保険で航空券の料金を返金してもらえない
  • 『航空機遅延補償』では宿泊代や食事代を補償してもらえるが航空券代は補償してもらえない
  • 公共交通機関の遅れで飛行機に乗れなかった場合も各航空会社に問い合わせれば返金・便の変更をしてもらえる

【旅行中の場合】

  • 航空券代の払い戻しなどは各航空会社に問い合わせれば返金・便の変更をしてもらえる
  • クレジットカードの旅行保険で航空券の料金を返金してもらえない
  • 『航空機遅延補償』では宿泊代や食事代を補償してもらえるが航空券代は補償してもらえない
  • 到着が遅れて家に帰れなかった場合には各航空会社から交通費がもらえる場合もある

ということになります。

要約するとクレジットカードの旅行保険ではチケット代の返金は見込めず、まずは自分が利用している航空会社に委ねられるということになります。

クレジットカードの補償はあくまでも『補助』的な役割なので、まずは航空会社に問い合わせましょう。

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