全国の学生のみなさん!あなたは学校までなにに乗って通学していますか?

電車やバスなどを使って通学している人、もしくは下宿先から徒歩や自転車で通学している人が多いのではないでしょうか。

多くの学生さんの中には、新幹線を使ってでも自宅から通学する人がいます。下宿するには近すぎるけど電車で通うにはちょっと遠いとか、下宿するのにお金がかかるとか、それぞれいろんな理由で「新幹線通学」をしているようですね。

ところで、「新幹線代」ってすこしでも安くすることはできないのでしょうか。学生のうちは、さまざまなスポットで「学割」を受けることができますが、「新幹線」には学割ってものはないのでしょうか?

今回は自宅から頑張って通学している(しようとしている)学生さんにむけた「新幹線の学割」についてお話したいと思います。

新幹線に学割ってある?学割の対象になる人は?

新幹線にも学生に対する運賃を割り引く「学生割り引き(学割)」があります。

新幹線の「学割」は、あらゆる学生に対して広く適用されるものではなく「JRから指定された学校の生徒」だけが制度の対象となります。

その範囲とは、以下のいずれかに該当する人たちです。

  • 中学生
  • 高校生
  • 短大生
  • 大学生(正規学生のみ・聴講生不可)
  • 大学院生

このような人以外では、学校によって異なりますが専門学校に通う人も学割の対象として扱われます。ちなみに中学生以下の小学生や幼稚園児についてはこども料金となりますので、学割の対象にはなりません。

ちなみに、仕事を辞めて大学に入学した人でも正規学生であれば何歳になっても学割が適用されます。

学割を受けるには条件がある!

「わたし来年から大学生!学割があるなら新幹線で通学しようかな?」と思ったあなた。ちょっとお待ち下さい。

学割制度には「片路101km以上JR線を利用する場合に適用」という、一定の条件が設けられています。

たとえば東京から新幹線に乗る場合、新横浜・小田原駅は「101km以内」となるため学割の対象にはなりません。

東京から101kmを超えた最初の駅は「熱海」ですから、それ以上遠い学校に入学したら新幹線通学を計画しましょう。

区間距離の調べ方

区間が微妙だな、とか見等もつかない!という学生さんは、路線検索サイトを使って区間距離を調べましょう。

下の図は「Yahoo!路線検索」で東京から新大阪まで・新幹線で検索したときの画面です。誰もが一度はこの「路線検索サイト」を使ったことがあると思いますが、この中にはちゃんと「距離」が表示されるんですよ。

赤枠の中に「552.6km」と表示されていますよね。これこそ、東京駅から新大阪駅までの距離です。ここが101km以上となれば、新幹線で学割を使うことができる、と考えてOKです!

学割適用すると料金いくらになる?

学割が使えることはお財布に優しく、本人や両親にとっても喜ばしいことですが気になるのは「どれだけ安くなるのか」ですよね

結論から言いますと、学割が適用されれば「運賃」が2割引になります。

新幹線には「特急券」と「乗車券(運賃)」の2種類のきっぷがありますが、学割が適用されるのは「運賃」の部分。つまり「乗車券料金が2割引」となり自由席特急券や指定席特急券の部分はそのままの金額となります。

たとえば東京から新大阪まで【自由席・のぞみ】で通学する場合は、以下のような計算になります。

 通常価格  学割
乗車券  8,750円 7,000円
特急券  4,870円 4,870円
総額  13,620円 11,870円

いかがでしょう?乗車券が2割引になると片道1,750円も安くなり、往復なら3,500円も安くなる計算になりますよね!これが1ヶ月(25日)なら87,500円も安くなりますので、学割を利用しない手はありません!

特急券の部分は学割に関係しないので学生でも指定席に乗ったり、グリーン車に乗ることは可能です。極端に言えば超贅沢な「グランクラス」に乗ってもなんの問題もありません(お金が払えたら、の話ですが)。

学割で買ったきっぷ、夏休みでも使える?

学割が適用されるのは「乗車券(運賃)」の部分です。夏休みやゴールデンウィークなどの「繁忙期」に関係するのは指定席の特急券の部分ですから、繁忙期や閑散期に関わらず学割を使って新幹線に乗れます。

しかし繁忙期は指定席特急券の部分が200円程度値上がりします。そのため、学割は適用されてもいつもより200円高くなるのは避けられません。

お金を少しでも節約したいなら、繁忙期期間中は自由席に乗りましょう。

学割適用のために必要なものとは?

新幹線で学割を使うには、証明書類を添えた申請が必要です。

証明書とは、現在通学している学校が発行している「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)のことです。

在来線や私鉄では「通学証明書」や「通学定期乗車券購入兼用証明書」を提出すると定期券が購入できますが、新幹線の学割にはまた別の種類の証明書(学生・生徒旅客運賃割引証)を添えなければなりません。

「学生・生徒旅客運賃割引証」は学校内の学生課や教務課、証明書発行機などで発行してもらえます。(夏休みなどの休暇期間中は発行できない学校もありますので、入学後に申請する場合は余裕をもって入手しましょう。)

片道づつ買うなら学割証は2枚必要!

日々の通学で使う新幹線のきっぷは、往復で買うなら申請は1回なので学割証も1枚でOKですが、片道ずつ別々で買う場合は2回申請するため学割証は2枚必要になります。

学校で学割証を発行するときは、きっぷの買い方に合わせて必要な枚数を発行してもらいましょう。

また、学校によっては1年に発行できる学割証の枚数に制限を設けている場合があります。年間10枚まで無料発行ができる学校が多いですが、毎月2枚なら年間10枚では足りませんよね。

年間10枚を超えそうな場合は、学生課の窓口であらかじめ相談しておきましょう。

学割適用は券売機で購入できる?みどりの窓口?どこに行けばいい?

前項でお話したとおり、「学割証」を提出しなければ学割できっぷは購入できません。

駅にある券売機では学割証を確認・受理することができませんから、係員のいる窓口に行ってきっぷを買わなければなりません。

また、インターネットについても券売機と同じことが言えますので、学割適用のきっぷの購入先は毎回「みどりの窓口」となります。

窓口に行くときに必要なものは、「学生・生徒旅客運賃割引証に必要事項を記入したもの」と現金(クレジットカード)だけでOKです。

「あれ?申請のとき学生証はいらないの?」と思った人、いい質問です!

次の引用をごらんください。

学生割引のきっぷをお買い求めいただく際には学生証を呈示いただく必要はございません。ご家族など、代理の方でもお買い求めいただけます。 一方、学生割引のきっぷをご利用の際には、必ず学生証を携帯してください。JRおでかけネットQ&A

ご覧のとおり、きっぷの購入時に学生証の提示は必要ありません。「学生・生徒旅客運賃割引証」が1枚あれば家族でも学割きっぷが買えてしまうのです。

しかし・・・最後の一文が気になりますよね。「学生割引のきっぷをご利用の際には、必ず学生証を携帯してください。」これにはいったいどういう意味があるのでしょうか?

学割は「きっぷを拝見!」されるかも?

新幹線に乗っていると、車掌さんから「きっぷを拝見します」と言われることがあります。実はこの「車内検札」は最近「一部廃止」となりました。

しかし現在も学割乗車は検札の対象となっていますので、学割きっぷで乗車していれば「きっぷを拝見!」と車掌さんに声をかけられる可能性があります。

そのときあなたに求められるのはただ1つ、「学生証の提示」です。

学割で新幹線に乗車するときは、学生証の提示が義務付けられていますので、新幹線に乗るときは必ず学生証をカバンにいれておきましょう。

学生証を持っていない場合は、原則として「普通乗車券を購入する」ことになりますので、ケースによっては普通運賃との差額を請求される可能性があります。

「これから飲み会だったのに!お金無くなっちゃったよ!」なんてことにならないためにも、学生証はいつも携帯してくださいね!

学割以外にも割引ってある?

往復割引【学割併用可】

新幹線を往復で乗車するときっぷ代が割引になります。ただし、往復割引が適用されるのは片道601km以上の区間を利用するときです

学割は101km以上の区間利用で適用される制度ですので、601km以上の区間を利用する学生であれば学生割引(2割引)と往復割引(1割引)の両方が適用されます。

例えば東京からなら、「兵庫県の西明石駅以降が600km以上の区間」になります。この区間を往復する学生であれば「学割+往復割引」がどちらも利用でき、金額の3割が差し引かれます。

エクスプレス予約【学割併用可】

学割が適用されるのは、新幹線の「乗車券」の部分に限られていますよね。

「特急券も安くしてくれたらいいのに!」と、新幹線通学をする誰もが思う切実な願い・・・。それを叶えてくれるのがエクスプレスの「e特急券」です。

この「e特急券」はその名のとおり「特急券」の部分を格安で購入できるスグレモノ。乗車券と特急券を別々で購入する手間がかかりますが「背に腹は変えられぬ」という学生さんにはおすすめの方法です

ただし、

  • エクスプレス予約は年間1,080円の会員制
  • クレジットカードを保有していること・またはJR東海エクスプレス・カードに入会すること

が条件になります。学生さんにはちょっと厳しいハードルですので、こんなときこそご両親に助けてもらいましょう。

「e特急券」は特急券だけの予約販売なので、学割だけでなく障がい者手帳や療育手帳、株主優待の乗車券との併用が可能です。

e特急券の購入方法は、以下のとおりです

  • 会員登録を完了する(クレジットカードが必要)
  • 乗りたい新幹線を選択する
  • 予約時に「e特急券(特急券のみ)を利用する」にチェックを入れる
  • 決済

この4つの手順を踏むだけで特急券がおトクに予約できてしまいます。

 

あとは乗車当日、券売機できっぷを受け取って乗車券(学割きっぷ)といっしょに改札を通せばOK。パソコンだけでなくスマホからも予約できますので、毎日こまめに予約ができます。

「e特急券」を利用した時の割引額

東京から新大阪まで【のぞみ・自由席)に乗った場合、通常料金は13,620円(8,750円+4,870円)になりますが、学割を使うことで乗車券が2割引になり11,870円(7,000円+4,870円)になりましたよね。

さらにここで「e特急券」を使ったらどれだけ安くなるでしょうか?(※e特急券では指定席と自由席は同じ金額になります。)

利用区間 特急券割引後の料金  指定席割引額
東京から名古屋 4,050円  780円
東京から新大阪 4,820円  880円
東京から岡山 5,530円  1,330円
東京から広島 6,000円  1,420円

上の表をもとに計算してみますと、東京から新大阪までの新幹線代(のぞみ・自由席)は

7,000円(学割適用)+4,820円(e特急券割引適用)=11,820円

通常時料金(13,620円)との差額は、なんと片道1,800円(往復3,600円)になりました。学割だけの金額と比較すれば1日100円しか変わりませんが、1ヶ月25日にすれば2,500円も安くなります。

「e特急券と学割の併用」が、学生さんの新幹線代を安くする最強の方法だといっても間違いないのではないでしょうか。

いかがでしょう?使いたい!という人はぜひご両親としっかり話し合ってみてくださいね。

最後に

最近多くの自治体が、県外の大学へ新幹線で通う学生たちのために「新幹線通学の補助制度」という新しい取り組みを始めています。

もともとは若者たちの県外への流出(就職など)を防ぐための目的で始まった事業ですが、学生本人にとってもまたその親にとっても非常にありがたい制度ですよね!

このような事業を始める自治体は年々増加傾向にあります。ちなみに富山県では月2万円の補助金が、新潟県の糸魚川市では定期券代の半分(年間上限50万円)が支給されています。

お金の心配を減らしてしっかり学業に専念するためにも、県外の大学に進学する人・またその親御さんはぜひ一度お住まいの自治体のホームページで確認してみて下さいね!