国境を越え大空を羽ばたく「国際線」。空港にいる時間も長ければ、機内にいる時間も長いです。そんな国際線機内の「快適さ」を左右するのは機内に持ち込むアイテムです。しかし、ただやみくもにカバンの中身を増やすことは重量オーバーの原因になり、得策とは言えません。

「快適に過ごしたいけど、ムダな荷物になるのはイヤだなあ・・・」と思っている人に向け、今回は筆者が感じた「国際線ですごく役に立ったアイテム」、「持ち込めば良かったと思ったアイテム」そして「持ち込んでも役に立たなかったアイテム」の3つをお話しさせていただきます。

アイテムの価値は人それぞれに違いますが、こうしてさまざまな意見を交わすことでちょっとしたアイテムの「別の顔」が見えてきます。何気なく自宅に転がっているものが、案外機内で大活躍するかもしれませんよ!

国際線の機内持ち込みですごく役に立ったアイテム

【定番アイテム】マスク

「マスク」は外国人にとっては理解しにくいアイテムと言われていますが、最近の日本人にとっては必需品になっています。マスクはさまざなま細菌類への感染を防いでくれるだけではなく、機内の乾燥した空気から鼻やのどを守ってくれます。

デリケートなのどは乾燥する炎症がおきやすく、体調を崩す原因になりかねません。のどが弱い人や口を開けて寝てしまう人は、ぜひ機内でマスクを活用しましょう。うるおいを与えてくれるシート付きタイプだと、さらに快適に過ごせます。

【定番アイテム】メガネ

飛行機の乾いた空気は、のどだけではなく目も激しく乾燥させてしまいす。とくにコンタクトレンズを着用している人は、乾いた状態で一夜を明かすのは目にとってけっして良い状態とは言えません。機内で目が疲れたと感じたらコンタクトレンズは外し、メガネに切り替えることをおすすめします。

「寝るときは使わないから、メガネは要らない。」そう考える人もいるかもしれませんが、飛行機はいつ何が起こるか予測できません。万が一に備え、コンタクトを外したときはメガネを必ず手元に置いておきましょう。

【定番アイテム】スリッパ

長時間のフライトにはスリッパは必ず持っていくべきアイテムです。飛行機で脚がむくむのは周知の事実ですが、機上のむくみ方は地上のものとは比べ物になりません。

いったん靴を脱いでしまうと、あとはむくみ放題!筆者はあるとき、靴に足が入らなかったことがあります(入りにくい、ではなく完全に入らない)。もし靴を履きっぱなしだったら、足先はどういう状態になるんだろうと考えたとき、スリッパの重要性を身に沁みて感じました。

飛行機で快適にくつろぎたいなら、(ましてそれが長時間のフライトならなおさら)スリッパはぜひとも持ち込んでほしいアイテムです。

【定番アイテム】キャンディ

キャンディは味を楽しむだけでなく「のどの潤い」を保つためにも欠かせません。乾燥した空気の中に長時間いると、のどが乾いて咳が出やすくなります。あまり咳が続いてしまうと、周りの人にも迷惑がかかり、余計な気疲れの原因にもなります。

なんだか咳っぽい、そんなときのためにもカバンに数個キャンディをしのばせておきましょう。筆者はたまたま行きのタクシーの運転手さんにいただいたキャンディがカバンに入っていて事なきを得ました。

【おすすめ】大判サイズのストール

筆者が声を大にして「役に立った!」とおすすめしたいのは「大判のストール」です。大判ストールはいろいろ使える優秀ファッションアイテムですが、機内で寝るときも大活躍してくれる最高の旅の相棒です。

人間は眠るとき、なにかに包まれて眠るのが一番安心できます。寒さ対策のみならず、外敵(?)から身を守りたい、寝姿を隠したいといいう心理が働くのでしょう。筆者の場合大判ストールを頭から足までかけ「外部から身を潜めた」とき、これまでに経験ないほど快眠できました!

機内には備え付けのブランケットがありますが、残念ながら寝るには中途半端なサイズです。筆者のように頭から被って寝たいなら、「大判ストール」を1枚持って行くことをおすすめします。(ただし見た目はかなり笑えると思います。)

【おすすめ】ワセリン

大判ストールと同じくらいおすすめなのは、保湿剤の「ワセリン」です。機内はとにかく乾燥しますので、手や唇、肌だけではなく鼻の中までカピカピになります。

そんな乾きまくった筆者を救ってくれたのは、体中どこでも塗れる「ワセリン」です。リップクリームやハンドクリーム、フェイスクリームのすべてを1個でまかなうことができて本当に便利でした。

実はこの「ワセリン」のネタ、筆者オリジナルの秘策かと思っていましたが、調べてみると思いのほか多くの女性が機内でワセリンを愛用しておられました。みなさんの使い方は保湿だけに留まりません。

  • メイク落とし
  • 靴擦れケア
  • 足のむくみマッサージ
  • ヘアケア

など、非常に上手に活用されていました。男性は、身体だけでなく革靴の汚れ落としや艶出しにも使えますよ!なにからなにまで使えてしまう「ワセリン」は、フライトの必須アイテムだと言えるでしょう。ちなみにワセリンは「液体物」ですので正しい方法で持ち込んでくださいね。

【おすすめ】ノイズキャンセラ付きのヘッドホン

近年売られているヘッドホンには、たいてい「ノイズキャンセラ」が搭載されています。これは音楽を聴くときに周囲の雑音を低減させ、よりよい音が楽しめる画期的な機能です。

ノイズキャンセラ機能を搭載したヘッドホンは、耳栓の代わりとして使えます。飛行機の騒音や周囲の人の声を音波で抑えてくれるので、耳栓よりも確実性が高く、耳栓特有の不快感もありません。まさにデジタル式の耳栓なのです!

筆者が愛用しているのは、耳全体をすっぽり覆う「オーバーイヤーヘッド型」です。オンイヤー(耳の上に乗せるヘッドホン)やイヤホン(耳に差し込むタイプ)よりも安定感があり、客室乗務員の人の声も適度に聞き取れます。

筆者は機内で眠るとき、このヘッドホンが非常に役に立ちました。ヘッドホンと大判ストールさえあれば、何時間だって眠れる自信があるくらいです!

国際線でこのアイテムを機内持ち込みすればよかったと思ったアイテム

筆記用具

国際線では筆記用具は必携アイテムです!旅の思い出をしたためるのも素敵ですが、第一の目的は「入国審査カードを記入するため」です。到着時間が近づくと、機内では客室乗務員の方がいっせいに入国審査カードを配布します。そのとき、筆記用具は配布されません。

機内で記入できなければ、飛行機を降りたあと入国審査場に備え付けの鉛筆を借りるしか方法はありません。審査場には筆記具を持っていなかった「同じ穴のムジナ」が何匹もいますから、鉛筆がすべて貸し出されている場合もあります。鉛筆待ちのために時間を費やさないためにも、国際線には筆記用具を持ち込んでおきましょう。

靴下

筆者がタイに行くとき、現地の気候に合わせて足元を涼しく仕上げてしまいました。フライト時間もさほど長くないのでなにも考えていなかったのですが飛行機にのって30分もするとどんどん足元が冷えてきました。ここで初めて「靴下持ってくればよかった」と思いましたが、ときすでに遅し。

これがもっと長時間のフライトだったらと思うとかなりゾッとします。機内ではサッと履ける靴下を持っておくべきだと感じました。長いフライトでは、エコノミークラス症候群予防のため圧力靴下を履く人も多いそうです。(次は必ず持って行きます!)

目薬

ふだん目薬を使うことがない筆者ですが、乾燥した機内ではさすがに目の乾きを感じました。機内で映画を観ているとき、ふだん感じない目の疲れを覚え、何気なく手鏡を見てびっくり!目が真っ赤に充血しているではありませんか。

そのとき目薬を持ってこなかったことを激しく後悔したのは言うまでもありません(万能のワセリンもさすがに目には塗れませんからね・・・)。コンタクトレンズをしている人は特に持っていかれることをおすすめします。(※目薬も液体物として持ち込みましょう!)

S字フック

機内に持ち込めるのは、持ち込み手荷物のカバンと身の回りの品を入れる小さな袋だけです。手荷物カバンは収容棚か、座席の下に入れるのがルールです。もちろんそこに収まる範囲の大きさなので、収納スペースは確保されています。

ところがどうでしょう。身の回りの品を置いておくスペースがないのです。小さな袋ですから、置くというよりは吊るしたい!しかし新幹線のような「荷物かけ」っていうものが機内には見当たらないのです。

「ここにS字フックがあれば・・・」どれだけS字フックの偉大さを痛感したことでしょう。これから飛行機に乗る人には、1個でいいので「S字フック」を持っていくことをおすすめします。

別にこれは機内持ち込みしなくても良かったと思ったアイテム

食べ物

筆者も最初は「機内でおなかが空いたらどうしよう」とはパンやおにぎりを機内にガッツリ持ち込んでいました。でも、実際持ち込んだ食料を口にしたことはほとんどありません。「おにぎりくらい持ってきたら良かった!」と後悔した記憶もなければ、「機内食じゃ足りないよ!」と不服を感じた記憶もありません。

どちらかと言えば「食べたくない」に近く、機内食が夜と朝に出されたときは「また食事?」といった印象でした。これは人それぞれに違いがありますが、筆者の場合持ち込んで一番ムダになったのは「食べ物」でした。

これも賛否両論が大きく分かれるアイテムです。筆者も本が大好きなので、最初の頃は好きな作家の本を何冊か機内に持ち込んでいました。しかし実際には読んだと言い切れるほど読んだことがありません。

なぜなら、機内では寝ている時間が多いからです。飛行機に乗るまでの道中は長く(特に国際線は)、飛行機に乗った瞬間やっと安心できるのです。そこへ機内食でおもてなしされてしまったら・・・ZZZ。以来筆者はもっぱら「電子書籍」か本は1冊だけにとどめています。

電子辞書

電子辞書も、「もしものために!」と思って機内に持ち込んだことがありますが、結局一度も使いませんでした。機内で必要とするシーンは限られており、強いて機会があるとすれば「入国審査カード」を記入するときでしょうか。

しかし入国審査カードも記入例があり、辞書がなくても何を問われているかは理解できます。そもそも今はスマホ1つで凌げる時代ですし、日常会話ならガイドブックに書かれています。留学して英語を本格的に学ぶ人以外、電子辞書はムダになることが多いでしょう。

パスポートケース

入国審査ではパスポートのカバーを外す義務があります。どこの国のパスポートであるかは表紙に書かれているため、カバーをつけたまま審査官に渡すとかなり怒られます。そのような点でもパスポートカバーは100%便利!とは言いがたいでしょう。

パスポートケースは首からかけることで「肌身離さず身につける」が叶う旅行者のための便利グッズです。しかしこのパスポートケース、首からかけていることで「海外旅行初心者」だとすぐにバレてしまいます。さらに「ここに貴重品を入れています!」ということも同時にバレバレです。

旅慣れしている人ほどパスポートケースを使わないといいますが、それは都市伝説などではなくほとんど真実に近いかもしれません。海外旅行に行って怖い目に遭いたくないなら、まず何よりも「旅行者と分からせないこと」「貴重品を持っていないように見せること」が大切です。

最後に

機内での過ごし方は人それぞれに違いがあります。仕事を片付けているビジネスマンもいれば、ガイドブックを読んでいる人もいます。筆者はこれまでの人生、留学や観光、ビジネスなどあらゆる目的で飛行機に乗ってきました。

飛行機に乗るたびいつも感じていたのは「飛行機で疲弊することは非常にもったいない!」ということです。飛行機が楽しいのは離陸するまで。その後は隣の人に気を使ったり、なかなか寝付けなかったりと、飛行機に長時間乗ることは思いのほか気力と体力を使います。

そんな悩みを解決するのは「パーソナルスペースを作ること」だけだと思います。機内は狭い空間ですが、パーソナルスペースを得ることで快適に過ごすことができます。元気一杯の状態で現地に到着するためにも、飛行機の中ではとことんくつろぎたいものです。

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!