福井県の中でも人気ナンバーワンの温泉街、あわら温泉。70を超える源泉によで多くの温泉施設が軒を連ね、全国から大勢の温泉ファンが訪れています。

そんなあわら温泉街の中でも「最大級」といわれるのが今回ご紹介する旅館、「まつや千千」。

まつや千千は、

  • 2017年日本の宿アワード
  • プロが選ぶ日本の旅館・ホテル100選に19年連続入選
  • 旅行業が選ぶ人気旅館ホテル250選への入選

など数々の賞を受賞している歴史ある老舗旅館です。

ふだん「公共の宿研究」に勤しんでいる?筆者ですが、年に何度かはハイクラスのホテルに泊まりたい・・・。

そんなとき厳選して訪ねたのが「まつや千千」でした。いやー、良いホテルって本当に良い!と大満足いたしました。

前置きはここまでにして、早速レビューに参りましょう!

誰もが認めるハイクオリティ!「まつや千千」

「まつや千千」は、1925年12月創業の由緒ある老舗旅館です。

総客室数は120室で、源泉大浴場・大露天風呂 「千のこぼれ湯」を有し、夏にはプールも開放されます。

館内は和風モダンなインテリアや、中庭と廻廊式の豪奢な空間により施設全体に高級感が漂います。

北陸圏内ではトップクラスの広さを誇り、源泉大浴場や大露天風呂の設備、リニューアルされたばかりの客室、そしてパブリックスペースなど、まさにすべてが「ワンランク上」。

まつや千千は、観光経済新聞社独自の認定基準「5つ星の宿」にも認定されています。認定されるには「人気温泉旅館ホテル250選」に通算5回以上入選していなければなりません。

「人気温泉旅館ホテル250選」は、旅行会社が良質な宿を投票し、その上位250位にランクインした宿です。これを通算5回以上・・・。厳しい目で選ばれ、さらに厳しい審査を通過した「5つ星の宿」は全国にたった353軒しか存在しないのだとか!

あわら温泉とは?

「あわら温泉」は、福井県一の温泉街です。

温泉街といっても歓楽街的要素は少なく、文化的・立地的にも落ち着いた雰囲気の町です。

あわら温泉が発見されたのは明治時代。平凡な風景の中、温泉が出たことで趣向を凝らした温泉施設が数々誕生しました。昭和31年に大火災に見舞われたものの、区画整理を行い新しい温泉街として復興しました。

あわら温泉のお湯は「名湯100選」に選出されています。温泉療法の湯としても利用され、リウマチや関節痛・皮膚炎や冷え性など幅広い疾患への効能が高く評価されています。

まつや千千の接遇

お出迎えからお見送りまで、一貫して「丁寧」な旅館。

「丁寧」にもいろいろありますが、「上から言われた“とおりいっぺん”な丁寧」ではなく、「丁寧な性質を持った人」を選んで採用している(=がさつな筆者はとても働けない)、そんな感じです。

つまり、接遇がしっかり「こなれている」んですね。とくにお若いスタッフが元気でノビノビと働いている姿は、中年からすればまことに頼もしい限り。

お部屋まで案内してくれたのは人懐っこい若い男性の仲居さんで、道中ちょっとした裏話(悪口じゃないですよ)みたいなのを聞かせてくれ、爆笑しながら入室しました。

 

全体的に漂うイメージは、テレビで特集される「細腕女将奮闘記(例)」に出てくるような雰囲気です。毎朝女将が巡回して、スタッフを叱咤激励する姿が目に浮かぶよう・・・。

老舗ならではの厳格さと華やかさがあり、数々の賞を受賞しただけの権威も感じられました。かといって、客を選ぶような敷居の高さはまったくありません。

ここまでの施設を整えるまつや千千、いったいどんな社風なのか?とリクルート情報の企業紹介を閲覧してみました。「一期一会」とか「誠心誠意」とか4文字熟語が掲げられているのかと思いきや・・・「ミスを恐れるな」が社内の合言葉になっていました

これ、簡単に聞こえますが大きな組織の合言葉にするには勇気がいります。成長にはミスがつき物、そう言えるふところの深い大人になりたいものです!

まつや千千の料理

海に面している福井県は、海産物の宝庫です。

米どころ・酒どころとしても知られ、まつや千千は地元食材を生かした海の幸・山の幸の名物料理が提供されます。

ちなみに女将と料理長は利き酒師の資格もお持ちなので、おいしい福井のお酒と出会えそうですね!

 

部屋食・個室での食事になりますが、今回は部屋食を選択しました。(昨年「旬ダイニング 千の幸」もオープンしていますので、次はそちらで食事してみたいと思います。)

料理の盛り付けがまばゆいばかりに美しく、目がくらみました(※美しく写真が撮れなかったので、公式からお借りしています)

丁寧に丁寧に作られたお料理からは、「総料理長に激を飛ばされながら大勢の料理人が腕を競い合う番組(例:カンブリア宮殿)のワンシーン」を思い起こさせます。

 

味の方は、正真正銘の「旅館の味」です。・・・ってどういう意味?

たとえば洋食でも「ホテルの味」ってのがありますよね。ホテルカレー、ホテルのシェフ監修のパスタソース、ホテルパンなどなど。それぞれ独特の「ホテル味」を感じているのは筆者だけはないと思います。

どうやっても家庭で再現できない奥深い、研究された味。毎日食べられない味だから「旅館の味」です。

特別な旅で泊まる、特別な旅館の料理は、純粋に「旅館の味」であってほしいもの筆者的には、高級旅館で「ほっこりした家庭っぽい味付けの料理」ってたとえ美味しくても、実はあんまり嬉しくないです。

まつや千千の食事の味は「旅人の舌を満足させる」味。生粋の職人料理が堪能できました。

まつや千千の客室

まつや千千には「せんせん館」と「ゆうゆう館」、露天風呂つきの特別フロア「時忘れ離座」の3種類の客室があります。2017年にリニューアルされたばかり。

せんせん館は「ちょっと贅沢」で、ゆうゆう館は「純和室のお部屋」がコンセプトですが、今回はちょっと贅沢な「せんせん館」に宿泊しました。

和室を選びましたが調度品や畳も新しく、床の間も畳床(※畳敷きの床の間、板を敷いたものより格式が高いといわれる)でした。

床の間には楚々とした生花が活けられており、老舗旅館の心意気と粋が感じられます。最近、掛け軸はあれどお花を生けてある宿は少なくなった気がします。

客室は全部で120室あります。そのすべてにお花を生けるって、どれだけの労力とコストがかかることでしょう(お花担当の人とかもいたりして、とまたここで妄想が始まります)。

1本1本丁寧に生けられた花はそんなことは一切感じさせません。これぞ静かな、最上級のおもてなし。「やっぱり日本の旅館は世界一だ!」と思わずにいられませんでした。

まつや千千のもうひとつの楽しみ方

部屋の窓からは、付近一帯のどかな田園風景が広がります。

この写真を見ると「なにもなくていいところだなー」と思うでしょう???実際は、お隣に別の宿泊施設が建ち並んでいます。

あわら温泉街には、まつや千千以外の旅館・ホテルがたくさんあります。

他の温泉にも行ってみたいな!と思う人には、あわら観光協会から発行される「湯めぐり手形」がおすすめです。

1枚(3枚セット)1500円で購入し、3ヶ所のあわら温泉に入ることができます。

現在手形で巡れるのは以下のスポット(変更される可能性もあります)。

灰屋/白和荘/長谷川/つるや/大江戸温泉物語あわら/グランディア芳泉/芦原の宿 八木

花の宿 福寿/あわらグランドホテル/美松/みのや泰平閣/清風荘/セントピアあわら

あわら温泉は70以上の源泉があり、施設それぞれに専用の温泉を引いています。そのため1軒1軒、お湯が微妙に違うのです。

他の温泉を体験しないのは、非常にもったいない!早速「湯巡り手形」をゲット(まつや千千でも購入できます)して、湯めぐりにでかけましょう。

各施設共通で湯めぐり手形の対応間は21時まで。温泉目的で訪ねるときは、スケジュールもしっかり調整してくださいね。

まつや千千の温泉

温泉はとにかく広い!男女合わせた広さはなんと500坪・・・!

これはもう「大きい」とか「広い」ではく「巨大」といったほうがいいですね。

老舗旅館の中にある「まるでスーパー銭湯のような大浴場」には、男性が4種類、女性は8種類のお風呂があります。

男性はダイナミックな「大きなお風呂」、女性はつぼ湯やかめ湯など「バラエティ豊かなお風呂」が特徴です。

洗い場も化粧台もひとりひとり仕切りが設けられ、プライベート性に配慮されているのもありがたいところ。

まつや千千の泉質

  • 泉質:ナトリウム塩化物泉
  • 効能:関節痛/神経痛/冷え性

70以上の源泉が存在するあわら温泉は施設ごとにそれぞれ違う源泉を持ち、効能もそれぞれ異なります。

まつや千千のお湯は、若干「ぬるめ」ですので、熱いお湯が苦手な人でも長時間かけてじっくり浸かれます

いつも「もう出るの?!」と驚かれるほどのカラスの行水の筆者ですが、こちらの温泉は大丈夫!

透明で柔らかいお湯は、旅で疲れた体を優しく癒してくれますよ。

まつや千千のユニークなサービス

お風呂に入っている間のお楽しみイベントとして、「温泉卵」が作れちゃいます。

卵に名前を書いて専用のBOXへ。お風呂から上がるころには食べごろの温泉卵が出来上がっていました。

お隣のカゴにはハートマークつきの卵があったり、お子ちゃまが描いたのか可愛らしい顔の卵もあって、「みんな旅を楽しんでいるんだなあ」と幸せ気分になりました。(それに比べて名前と〇、なんて絵心のない筆者夫婦・・・)。

まつや千千の詳細情報

あわら温泉 まつや千千

  • 住所:福井県あわら市舟津31-24
  • 電話番号::0776-77-2560
  • チェックイン: 15:00(最終チェックイン19:00)
  • チェックアウト: 10:00
  • クレジットカード利用可:VISA/マスター/三菱UFJニコス/JCB/UC/ダイナーズクラブ/セゾン

アメニティ

  • ハンドタオル・バスタオル
  • ボディソープ・シャンプー・リンス
  • ドライヤー
  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • 髭剃り・シャワーキャップ・綿棒
  • くし・ブラシ
  • 浴衣

設備

  • バス・シャワー
  • 全室冷暖房
  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • 温水洗浄トイレ
  • Wi-Fi
貸し出される浴衣は、湯巡りにも着たままで出かけられます。女性は希望すれば色浴衣に変更できますので、好きな浴衣でお出かけを楽しんでください!
Wi-Fiは安定しており、ノートPCの作業も問題なくできました。

アクセス

マイカーでアクセスする場合

北陸自動車道「丸岡IC」から20分、または「金津IC」から15分

無料駐車場が200台分あります。

公共交通機関でアクセスする場合

  • JR北陸本線「芦原温泉駅」からタクシーで10分
  • えちぜん鉄道・三国芦原線「あわら湯のまち駅」
  • 小松空港からタクシーで45分

J.R芦原温泉駅までの区間は送迎可能です(※送迎時間は13:00~18:00に限られており、要予約です)。

越前地方は冬期は雪が積もります。状況によっては高速道路ではチェーン規制される可能性もありますので、冬期のお出かけの際は注意してください。

周辺の観光スポット

施設周辺には、アミューズメントや文化遺跡などの著明な観光スポットがあります。

  • 芝政ワールド
  • 越前松島水族館
  • 福井県立恐竜博物館
  • ワンダーランド
  • 一乗谷朝鞍氏遺跡
  • 東尋坊
  • 丸岡城

宿から東尋坊までは車で15分の好アクセス!断崖絶壁から日本海を眺めてみませんか?

「まつや千千」宿泊レビューまとめ

筆者は旅の記録を残す「トラベルノート」を書きためており、ときどきページをめくっては思い出に浸ったり、次の旅の課題を決めたりしています。

できるだけ多くの情報を書き記すよう努力しているのですが、困ったことに良いホテルであればあるほど細かく書けていないのです。

「まつや千千」についての筆者のトラベルノートにはしょっぱな「やっぱり良いホテルは良い!」と書かれていました。

これはそのとき「記事を書くため」でなく、ついついお客として「楽しんでしまっていた」から、雑な記録になっていたのだと思います。

ディズニーランドでは誰もが仕事や家事などのしがらみを忘れることができますが、「まつや千千」のサービスはそれと少し似ています。

スタッフ全員が一生懸命で、そしてなにより楽しそう!その姿だけで、お客はある程度満足できるのかもしれません。

まつや千千は、「来て良かった、また来よう」心からそう言える旅館だと思います!

 

旅行が趣味で「節約はすべて旅行のため」と考える兼業ライター。旅行で貯めたポイントは生活消耗品代に使っています。最近は地理の奥深さに目覚め、「地理検定」を取得しようとヒマさえあれば日本地図とにらめっこ。わかりやすく・楽しい記事がお届けできるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします!