「クレジットカードでお金を不正利用されたら、損害分は誰が支払うの?」

クレジットカードを発行する前にこの不安は解消したいですよね。

例えば、利用限度額30万円のクレジットカードを5枚持っていれば、総利用可能額は150万円です。

もしクレジットカードを全部落としたら、150万円分の損害を自己責任で支払わなければいけないという可能性があるなら、そんなリスクを背負ってまでクレジットカードを持ちたくないですよね。

ジャパンネットバンクの世論調査では、クレジットカードを所持しない理由の第2位に「カード情報の漏洩問題が不安だから」という回答があり、全体の約30%の割合を占めています。

順位 カード未保有理由 回答率
1位 使いすぎる心配があるから 42.3%
2位 カード情報漏洩などセキュリティの問題が心配だから 29.7%
3位 カード審査が不安だから 26.3%
4位 支払いが後回しになるから 25.7%
5位 カードを紛失するのが心配だから 24,3%

「カードを紛失するのが心配」という理由を含めれば全体の約半数以上がセキュリティに関しての心配によってカードを発行していないことが分かります。

その一方で国内では約2億6600万枚、成人1人につき約2.5枚のカードが発行され、年間約49兆8341億円が決済されています。
※参考 「諸外国のキャッシュレス(カード決済)に関する統計 平成27年度(2015年)

つまり、「セキュリティが不安!」という人がいる反面で、世の中はキャッシュレス化がグングンと進んでいるということです。

本題は『本当にクレジットカードのセキュリティは危険なのか?』ということですが、クレジットカードで不正が起こった時にはどうすれば良いのか?どのような補償があるのか?どういう場合に適応されるのか?

これらは基礎知識として理解した上でクレジットカードを発行するかどうかを判断するべきです。

「たぶん」や「何となく」でクレジットカードを発行しないのは、デマの情報を間違って認識している可能性があります。噂に踊らされないようにしてください。

PayPayの賢い使い方を徹底解説!!

1.クレジットカードは現金よりも失くした時のデメリットが少ない!

現金の場合は財布を盗まれたり、財布を落としたりするとそれで終了ですよね。

もしかしたら親切な誰かが交番に届けてくれていたりしている可能性があるかもしれませんが、現金は失くした時点から戻ってくるまでは『運任せ』です。

しかし、クレジットカードには100%『盗難・紛失補償』というカードを落とした時に不正利用された場合の補償が付帯しています。

補償期間はカードが紛失してから約2ヶ月(60日以内)の届け出で補償がされるので、カードを失くした場合は実質ただの薄っぺらいカードを落としたのと同じで、損害はほぼ0円です!

クレジットカードの場合は紛失際にカード会社に電話一本するだけでカードの利用を停止することができ、再発行をすることもできるので、圧倒的に現金を紛失するよりもデメリットが少なくなります。

つまり、

  • 現金
    =それ自体に価値がある
  • クレジットカード
    =カード自体には価値は無い

ということです。

2.クレジットカードの不正利用はどんなものがある?

カードは現金よりも紛失した時のリスクが低いとはいえ、油断は禁物です。

クレジットカードが普及すると同時に悪い事を考える人は増え、様々な手口でクレジットカードが悪用されることがあります。

もちろんクレジットカード会社もそれに合わせてセキュリティをガンガン上げ、カード利用者が安全安心にクレジットカードが利用できるように紛失・盗難補償を設けています。

しかし、クレジットカードを使うのであれば、「不正利用はどのようなものがあるのか?」という基礎知識くらいは知っておくべきでしょう。

物事には「100%安全」というようなことは有り得ません。

例えば当たり前に利用しているスマホでも不正利用されることはあります。

それを防ぐには利用者側もある程度の基礎知識を持っておくことが必要です。

不正利用ケース①:スキミングによる不正利用

まずクレジットカードの専門用語で「スキミング」という不正利用があります。

スキミングとは?

クレジット カードなどの磁気情報を盗み取ること。

スキミングは「スキマー」と呼ばれる専用の機械でカードの磁気ストライプに書き込まれた情報を読み取ります。

下記は警察庁が公表しているスキマーの機械の例画像です。

このような小型の機械をクレジットカードを読み取る機械に取り付けたり、他人のクレジットカードを巧みに引き抜いて通すことでカード情報を読み取ります。

例えば、海外では警察のふりをした詐欺師が近づいてきて「クレジットカードを確認させてくれ」といって目の前で堂々とスキマーにカードを通して情報を抜き取ったり、お店の店主が不正利用目的で自ら読み取り機械にスキマーを設置しているなどの事例も報告されています。

最近ではスキマーに通さずに、専用の機械に近づけるだけでカードの情報を抜き取る機械もあります。

では「情報を読み取ってどうするの?」というと、スキミングで読み取れるのは

  • カードの会員番号
  • 口座番号

などで、カードの暗証番号などは盗まれることはありません。

スキミング詐欺をする人は、盗んだ情報を元に同じクレジットカード(クローンカード)を発行して不正利用します。

スキミングにはカードに付帯している盗難補償が適用されるので万が一被害にあった場合でも救済措置がありますが、海外の個人経営のお店や怪しい店舗ではクレジットカードを使わないなどの心がけが必要です。

不正利用ケース②:盗難、紛失の不正利用

次は誰でも想像できることですが、自分がカードを落としてしまったり、カードを不注意で盗まれてしまうケースです。

盗んだ人や拾った人がカードを不正利用しないとは限らないので、もし盗難・紛失に遭った場合は速やかにクレジットカード会社に連絡をしてカードの利用を停止しましょう。

カードは再発行してもらうことができるので、多大な被害を受けるケースは稀ですが、カードを盗難・紛失した本人に重大な過失がある場合はカードに付帯している補償の範囲外になることもあるので「カード補償があるから大丈夫!」といって、いい加減なカード管理をするのはNGです。

クレジットカードを利用する際はサインや暗証番号の入力が必要なので盗まれたりしても不正利用される確立は低いですが、コンビニなどではサインも暗証番号も不要でカードを利用することができます。

もし不正利用で誰かが勝手に利用した場合は利用店舗が特定できるので安心ですが、100%補償してもらえるとは限らないので「カードだから失くしても安心!」という心構えでいると痛い目を見るので注意しましょう。

不正利用ケース③:ネットショッピング利用時の漏洩

クレジットカードを利用してネットショッピングをする場合

  • クレジットカード番号
  • カードの有効期限
  • セキュリティ番号
  • 暗証番号(不要な場合もある)

が必要になってきます。

これらの情報を入力して商品を購入すると、そのサイトがウィルスなどの感染していたり、元々カード情報を盗むようなシステムだった場合に個人情報としてクレジットカードの情報が盗まれてしまいます。

「そんなのこっちには防ぎようがないじゃん!」と思うと思いますが、もちろんクレジットカード業界ではこの犯罪にも対応しています。

ネットショッピングのほとんどではSSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)という個人情報を暗号化させるシステムを採用しています。

つまり、カード利用者がネットショッピングで買物をするさいに個人情報を入力すると、その個人情報が暗号化され、第三者から見ても何のことか全く分からないということです。

大手検索サイトのGoogleでは、このSSLやTLSに対応していないネットショップは検索上で上位に表示されないようにしてあるので、ほとんどのネットショップではSSL/TLSを採用しています。

ですが、中にはSSL/TSLを採用していないネットショップもあるので自分がよく使うネットショップや、あまり聞き慣れないネットショップでクレジットカードを利用する際はSSL/TSLを採用しているかどうかを確認した方がいいでしょう。

不正利用ケース④:フィッシング詐欺

不正利用される原因の4つ目はフィッシング詐欺です。

これは、完全に利用者が注意するべき点です。

フィッシング詐欺とは?
フィッシングは、インターネットのユーザから経済的価値がある情報を奪うために行われる詐欺行為であり、典型的には、とにかく信頼されている主体になりすましたEメールによって偽のWebサーバに誘導することによって行われる。

いわゆる「迷惑メール」や「なりすましメール」のようなメールを送りつけて特定のWEBサイトに誘導して個人情報を盗む方法です。

フィッシング詐欺の語源の由来は諸説ありますが、一番イメージしやすいのは釣りです。

「あなたは宝くじが当たりました!個人情報を入力して受けとる権利を得てください!」などとうまい話をエサにしてカード利用者を釣り上げる方法です。

フィッシング詐欺でカード情報が抜かれて悪用された際にも補償の適用がなされますが、あまりにもカード利用者に過失がある場合は補償の適用外になるので注意が必要です。

もしフィッシング詐欺に引っ掛かって個人情報を漏らしてしまった場合は

  • 口座を作っている銀行に連絡する
  • カード会社に連絡する
  • 各種暗証番号やカード番号を変更する

などの対応を取ることで再度安心してカードを利用することが出来るようになります。

クレジットカードが不正利用されるケースまとめ

クレジットカードによって何かしらの不正利用をされるケースをまとめると下記のようになります。

不正利用されるケース クレジットカードによる補償
①スキミングによる不正利用 補償あり
②盗難・紛失にようる不正利用 補償あり
③ネットショッピングでの個人情報漏洩 補償あり
④フィッシング詐欺 補償あり

上記のように、クレジットカードが不正利用された場合はほとんどのケースでクレジットカード会社が損害を補償してくれます。

しかし、繰り返しになりますが、自分が意図的に行なった場合や重大な過失がある場合は補償の対象外になるので「不正利用にはこんな手口があるんだな」というくらいには意識しておいた方がいいでしょう。

3.クレジットカード会社が提供してくれる安心のセキュリティ対策

ここまではクレジットカードが不正利用されるケースについてご紹介しました。

便利なものが増えて利用者が増えれば、それを利用して悪い事を企む人が出てくるのは世の中の常です。

これらの悪事に対してクレジットカード会社も黙っていません。

カード利用者が安心してクレジットカードを利用出来るように安全対策を日々重ねて充実したサービスを提供しています。

「まさか自分が詐欺に会うことなんてないでしょ」と思わずに、万が一のことを考えてクレジットカード会社が提供している安全対策にはどんなものがあるのかを理解しておきましょう。

カードセキュリティ①:ICチップ

スキミングによるクレジットカード情報の漏洩問題が発生して以来、クレジットカード会社はICチップのついたクレジットカードを発行することを推進しています。

従来のクレジットカードは磁気ストライプという黒い線のついたカードを読み取り機にスライドさせることでカード決済を行なっていました。

しかし、先ほど紹介したスキミングではこの磁気ストライプの情報を抜き取ってしまいます。

なので、根本的に「じゃあもう磁気ストライプを使うのをやめて、もっと安全なものにしよう」ということで採用されたのがICチップです。

磁気ストライプの場合はカード情報を盗むスキマーを利用される可能性がありますが、ICチップの場合は専用の機械でしか読み取ることができないのでセキュリティ効果が圧倒的に高くなります。

また、取引の際も、磁気ストライプの場合はサインという誰でも利用でき、極端な話をするとウソのサインでも買物が出来てしまいますが、ICチップで購入する場合は自分しか知らない暗証番号を入力する必要があるのでカードを落としても不正利用されにくくなるというメリットもあります。

このクレジットカードのICチップ化は一般財団法人クレジットカード協会が主導となって全クレジットカードにICチップを取り付けるように推進しています。

カードセキュリティ②:本人認証サービス

本人認証サービスとは、

  • クレジットカードの名義
  • クレジットカード番号
  • 口座番号
  • カードセキュリティ番号
  • 暗証番号

など、クレジットカードを利用する際にこれらの情報の提示を求めるサービスです。

もちろん一文字でも間違っていたら利用することはできないので、他人が自分のクレジットカードを利用することは困難で、防犯上に有効なサービスです。

これらの本人認証サービスに加え、クレジットカード会社独自でさらに暗証番号のような特別な番号を配布しているカード会社もあります。

例えば有名なクレジットカード会社で言えば三井住友VISAカードは『Vpass(ブイパス)』という独自のセキュリティ番号をカード会員毎に配布しており、クレジットカードの元々のセキュリティを合わせて更にもう一段階高い安全性を保ちながらクレジットカードを利用することができます。

カードセキュリティ③:SSL暗号化

先にもご紹介しましたが、ネットショッピングで個人情報を入力した際に、個人情報が暗号化されて第三者に悪用されないためのシステムです。

じゃあクレジットカードを持っている人が全員「このネットショップはSSLに対応しているかな?」と確認しているかと言ったら実際問題は確認しないことの方が多いでしょう。

例えばAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは私自身も確認しません。

むしろ、これらの大手ネットショッピングがSSLに対応していなかったら今頃トップニュースとして報道されているでしょう。

それくらい今やSSLを採用することはネットショップでは常識なのです。

しかし、クレジットカードを利用したことがない人であればやはり最初は「このサイトは大丈夫?」と心配すると思います。

そんなときにどうやってSSLに対応しているかを確認するかというと、ネットショップのURLを確認してください。

URLの最初に「https」という文字がついていれば確実にSSLを採用しているので安心してショッピングが行なえるサイトです。

もし万が一情報が漏洩したとしても、こちら側に過失はなく、ショップ側の過失なので100万円不正利用されようが、1,000万円不正利用されようがカード利用者は1円たりとも支払う必要はありません。

カードセキュリティ④:盗難、紛失による不正利用補償

これはある種クレジットカード最後の砦と言っていいほどのサービスですが、クレジットカードには盗難・紛失補償が確実に付帯しています。

ここまで紹介したスキミングやフィッシング詐欺や個人情報の漏洩が起こった時に補償してくれるサービスです。

例えば楽天カードの公式サイトでは下記のように回答されています。

Q:カード盗難保険の申請手続きについて教えてください。

A:楽天カードには盗難保険が付帯されており、カードの紛失・盗難後に不正使用された場合、弊社がその連絡を受理した日より60日前以降に発生したカード使用の被害額を保険会社の判断に基づいて免除いたします。

※楽天カード公式サイト 「よくあるご質問」カードの紛失・盗難についてより

つまり、厳重なセキュリティを破ってまでカードが不正利用されたらカード会社が補償してくれるということです。

補償してくれる内容は下記のようなものがあります。

ケース 補償の有無
財布を落として、カードを不正利用された 補償される
財布を盗まれて、カードを不正利用された 補償される
自宅に泥棒が入ってカード盗まれ不正利用された 補償される
会社や学校でカードを盗まれ知人に不正利用された 補償される
スキミング被害にあった 補償される
フィッシング詐欺にあった 補償される
ネットショッピングで情報が漏洩して不正利用された 補償される
海外の店舗で不正利用された 補償される
お店側がカード決済の時に多く金額を取った 補償される

どうでしょうか?現金よりも安全だと思いませんか?

「クレジットカードは100%安全!」とは言いませんが、カード利用者側には極限に損害が少なくなるような対策は十分なされているので意図しない支払いなどに関しては支払う必要はないのです。

注意!補償の対象外になる場合

ここまで

  • カードにはどんな不正利用のされ方があるか
  • カードのセキュリティはどのようなものがあるか
  • カードの補償はどんな時に適用されるか

をご紹介してきました。

「うわ〜現金より安全じゃん」と思った人もいると思いますが、クレジットカード会社のセキュリティはカード利用者のカード管理意識があって初めて機能します。

例えば自分の暗証番号をペラペラ知らない人に教えているなんていうのは補償の対象外になります。

ここでは「どんな時に”補償してもらえないか”」についてをご紹介するので読み飛ばさずに集中して読んでください。

カードが不正利用された時に補償の対象外になるケースは下記の通りです。

①カード会社へ「カード利用停止届け」を出していない

カードが不正利用されたり盗難・紛失した場合は必ず即座にクレジットカード会社に相談しましょう。

「もしかしたら見つかるかもしれない…」という間にも不正利用される確立はどんどん上がっていきます。

カードの盗難・紛失補償はあるものの、失くしたことや不正利用をされていることを知っていて放置しておくと補償の対象外になるので注意しましょう。

②警察へ「紛失・盗難届け」を出していない

カード会社と同じく、不正利用された場合には警察にも連絡しましょう。

不正利用は立派な犯罪です。

言い換えるなら家に強盗が入ったのと同じことです。

家に強盗が入ったらまず警察に連絡しますよね。

それと同じでクレジットカードが不正利用されたり盗難にあった場合は即座に警察に連絡しましょう。

③「カード利用停止」の届け日から遡って61日以前の不正利用の場合

クレジットカードの盗難・紛失補償の期限は届け出から遡って60日以内です。

紛失や盗難によってカードや会員番号・VpassID・パスワードを他人に不正利用されてしまった…。
そんな場合でも「三井住友カード会員保障制度」で安心。
特別なケースを除き、紛失・盗難の届け出日の60日前から弊社がその損害を補償いたします。

※三井住友VISAカード公式サイトより

「不正利用されたけど、カードの補償があるからまあいいか」と2ヶ月以上放っておくと自己責任になります。

もちろん不正利用した人が一番悪いのですが、カード会社の補償を受けるにはカード利用者もキチンと行動してカード会社が定めているルールを守りましょう。

カード会社としても被害者に被害額を負担させるつもりはないので少しは多めに見てくれるケースも報告されていますが、損害額の負担をしてくれるのはカード会社ではなく、カード会社が提携している保険会社です。

決められた期日を守れば確実に安心なのでこのルールを守って利用すれば絶対に安全です。

④暗証番号の入力によって不利用された場合

暗証番号を使って利用されると補償の対象外となるケースがあります。

暗証番号はスキミングなどでも盗まれることがないものなので、カード利用者しか知らない番号です。

もし暗証番号の入力によってショッピングやキャッシングを行なわれた場合、その暗証番号はカード利用者が教えた可能性があるとして補償の対象外になるケースがあります。

たまに暗証番号を忘れないために財布の中にメモを入れている人がいますが、その場合もアウトです。

暗証番号は誰にも教えずに、しっかり管理しましょう。

⑤暗証番号が簡単に分かってしまうものの場合

暗証番号が明らかに推測しやすいものの場合も補償の対象外になるケースがあります。

例えば

  • 誕生日
  • 車のナンバー
  • 住所
  • 電話番号

など、他の人が推測しやすいものだったり、保険証や免許証を見れば分かってしまうような暗証番号も避けましょう。

例えば最近ではFacebookで名前を検索すればFacebookのページだけでかなりの個人情報が分かってしまいます。

中には自分の誕生日を入力していたりするので暗証番号にするのは危険です。

暗証番号を推測しやすいものにすることも「本人の過失」として認定され補償が受けられない場合があるので注意が必要です。

⑥カードの裏面に署名をしていない場合

クレジットカードを利用する際

  • サインによる決済
  • 暗証番号による決済

の2パターンがあります。

暗証番号による決済は暗証番号を知っている本人にしかすることは出来ませんが、サインによる決済はカード会員以外の人にも出来ることです。

店舗側はサインしてもらった名前と、カード裏面にある名前が一致しているかどうかを確認するので、カード裏面に署名をしてない場合は勝手にカードを利用される可能性があります。

例えば、スターバックスなどのカフェでサイン決済をする際は、カード裏面に名前がないとカードを利用させてもらえません。

これはクレジットカード毎の「会員規約」にもキチンと記されているカード所持者の管理義務なので、カード裏面に署名せず、盗難に遭った場合は補償の対象外となる場合があります。

ほんの数秒でできることなのでカードの裏面には必ず署名をしましょう。

⑦家族や身内が知らないうちに利用していた場合

クレジットカードが家族によって不正利用された場合は補償の対象外になります。

これは「何で?」というよりも、そういう決まりのようなものです。

あくまでも私の予想ですが、家族という意思疎通できる範囲の人が不正利用するということは、何かしらの別のトラブルや原因があるからこそ起こることであって、カード会社が介入できない問題であるケースがあるからかもしれません。

例えば「知らない人にお金を盗まれた!」と言われれば確かに警察が動く必要があると思いますが、「子供にお金を盗まれた!」となると、また話は違ってくるような気がしませんか?

もし身内に自分のクレジットカードを使いそうな人がいる場合は管理をキチンとしておきましょう。

補償の対象外になるケースまとめ

補償対象外になるケースをまとめると下記のようになります。

補償の対象外になるケース
  • ①カード会社へ「カード利用停止届け」を出していない場合
  • ②警察へ「紛失・盗難届」を出していない場合
  • ③「カード利用停止」の届日から遡って61日以前の不正利用の場合
  • ④暗証番号入力により不正利用された場合
  • ⑤暗証番号が簡単にわかってしまう場合(生年月日・マイナンバー・車ナンバー・住所・電話番号など)
  • ⑥カード裏面に署名をしていなかった場合
  • ⑦家族や身内が本人の知らない間に利用していた場合

せっかく安全にりようできるようにクレジットカード会社が様々なセキュリティを実施してくれているので、キチンとルールを守っていれば確実に現金よりも安全にお金の管理をすることができます。

 

4.クレジットカード利用者が心得ておくべき、すぐにできる安全対策

カードの安全性が分かったところで、クレジットカードを発行して安全に利用する為に、発行前に絶対に知っておくべきことを最後にご紹介します。

安全対策①:クレジットカードの裏面に署名をする

繰り返しになりますが、クレジットカードの裏面に自分の名前を記入することは単純なようでかなりの防犯効果があります。

数秒で出来ることなのでクレジットカードが手元に届いたらまず必ずカードの裏面に署名をしましょう。

安全対策②:推測しにくい暗証番号を利用する

知り合いのケータイのロックを誕生日を入れただけで解除できた経験はありませんか?

クレジットカードの暗証番号は4桁なので、誕生日を設定しやすいですが、誕生日はすぐに推測されてしまいます。

逆に、誰も知らない数字4桁の場合、それを探し当てるのは超難関になります。

4桁程度なら頭の中で覚えられる数字なので、絶対に知られない、自分だけが分かる秘密の数字にしましょう。

カード番号やセキュリティ番号は他人でも分かってしまいますが、暗証番号は自分が教えない限り誰にも分かりません。

単純なようで超強力な南京錠のようなものなので、意識的に推測されにくい数字にしてください。

安全対策③:毎月利用明細を確認する

カードを発行するとスマホやPCでいつでもカードの利用状況を確認することができます。

「今月はあんまりカードを使ってないから大丈夫」という感じではなく、毎月クレジットカードの支払いがいくらになっているのかチェックする癖をつけましょう。

特に不正利用の補償は申告があまりにも遅いと補償の適用外になる可能性もあるので「あれ?今月こんなにカード使ってないぞ…?」と万が一不正利用されていた場合には早めに気付くことが大切です。

明細をチェックしていると、不正利用対策にもなるし、自分のお金のムダ使いを減らすキッカケにもなるのでオススメです。

安全対策④:公共Wi-Fiを使ってカード情報を入力しない

「公共Wi-Fiを使ったら迷惑メールが届くようになった!」ということを体験したり、聞いたことはありませんか?

公共のWi-Fiではどこの誰が何のために使っているか分からない電波なので、公共のWi-Fiを使ってネットショッピングをしたりすると個人情報を抜かれる可能性があります。

ネットサーフィン程度なら良いかもしれませんが、クレジットカードの情報や個人情報を入力する場合は公共のWi-Fiではなく、キチンとした正規のものを利用しましょう。

安全対策⑤:スキミング対策をする

スキミングには

  • 接触型のスキミング
  • 非接触型のスキミング

の2種類があります。

接触型は磁気ストライプをスキマーに通す必要がありますが、厄介なのは非接触型のスキマーです。

知らず知らずの内に磁気ストライプにスキマーを近づけられカード情報を抜かれる可能性があるのです。

スキミングの対策は下記のことだけ意識してください。

スキミング対策
接触型スキミング 非接触型スキミング
・ICチップ付きのクレジットカードを選ぶ ・スキミング防止グッズに入れる
※スキミング防止パスケース、スキミング防止カードケースなど

カードの入れ物としてスキマーを近づけられても情報が抜かれない防犯グッズが売られているので、財布をお尻のポケットに入れる人や、口の空いたカバンに入れる人はグッズを効果的に利用すれば安心してクレジットカードを持ち歩くことができます。

グッズの一例としては

  • スキミング防止カード入れ
  • スキミング防止シート
  • スキミング防止ポーチ

などがあります。

また、接触型に関してはICチップ付きのクレジットカードを選ぶという一択に尽きます。

ICチップがついていないクレジットカードは今後社会の変化と共に廃れていくはずなので、クレジットカードを今から発行する人はICチップがついたクレジットカードを選びましょう。

年会費無料のYahoo!カードや楽天カードでもICチップは搭載されています。

まとめ

「クレジットカードは危険だ!」という認識は変わったでしょうか?

現金利用では何の補償も、セキュリティもありません。

盗まれたらハイ、おしまい。落としたらハイ、おしまい。です。

逆に、クレジットカードを落としても再発行すればOK、1円の損害もありません。

もし万が一不正利用されたとしても、損害額を支払うのはクレジットカード会社であり、カード利用者ではありません。

つまり、現金を持ち歩くのはリスクです。

もちろん「現金を1円も持つな!」とは言いませんが、小額の現金とクレジットカードを併用して持つのが一番賢い選択です。

リスク分散としてのクレジットカードは確実にオススメです。