関西で幅広く利用されているPiTaPaは、他の交通系ICカードとちょっと違います。SuicaやICOCAは、皆さんご存知の通りチャージが必要ですよね。
PiTaPaは月々利用した金額を後からまとめて支払える後払い方式なんです。
チャージ残高を気にし過ぎてしまう私にとっては、切符の購入もチャージも不要なシステムは本当にありがたいなと思いましたね。
今回は、関西人の公共交通機関利用に欠かせないPiTaPaをご紹介します。
今からPiTaPaを作りたい人も、生活範囲が変わってICOCAからPiTaPaへチェンジする人にも参考になる、PiTaPaの基本をお伝えします!
1.PiTaPaカードはどこで購入できる?PiTaPaカードの作り方
PiTaPaはカードにPiTaPaの機能のみが備わったPiTaPaベーシックカードと、各提携先の特典と併用できるPiTaPa提携カードの2種類があります。
ここではPiTaPaベーシックカードの申込み方法を中心に解説します。
クレジットカードと提携しているPiTaPaについては、後ほど詳しく説明しますね。
1-1.入会申込書を郵送
PiTaPaの利用可能エリアでは、各駅で入会申込書を配布しています。
きっぷ売り場や駅員室の脇など、駅によって様々なので、分からない場合は駅員さんに聞いてみましょう。
また、コールセンターへ連絡すると自宅へ郵送もしてもらえるので、駅まで出向けない方にはおすすめです。
郵送の場合は、申込みから大体3~4週間でPiTaPaカードが到着します。
0570-014-111 もしくは 06-6445-3714
営業時間:年中無休 9:00~17:00
1-2.インターネット
オンライン入会は、最短2週間でカードが届きます。
入力項目は多いですが、平均10分程度の作業で入会できるので、手軽さもカード到着の早さも魅力ですね。
PiTaPaの支払いは後払いの為、引き落とし銀行口座を準備しておきましょう。
公式ホームページのオンライン入会から申し込みできます。
PiTaPa公式ホームページ:http://www.pitapa.com/
1-3.カード申し込みのポイント
PiTaPaベーシックカードは、購入費用も入会金もかかりません!
他の電子マネーは、基本的にカード購入に300円かかったり、交通系ICカードだとデポジット500円必要だったりしますよね。
PiTaPaにそのようなお金はかかりませんが、1年間利用がないと維持管理料として1000円(税抜)引かれます。
また、PiTaPaは全国で交通系ICカード相互利用ができますが、ショッピングに関してはPiTaPa使えません。
例えば、東京メトロをPiTaPaで乗ったが、降りてからのコンビニでジュースを買おうとしたらPiTaPaは使えなかったといったところです。
更に、相互利用で乗車する場合はPiTaPa
1-4.後払いじゃないPiTaPaがあるってホント?!
PiTaPaベーシックカードはポストペイという料金後払い方式ですが、やっぱり後払いとなるとついつい使いすぎてしまいますよね。
実は、あらかじめお金を預けておいて、そこから引く事ができる、保証金預託制PiTaPaカードというものがあるんです。
こちらは、先に一か月の利用額を1~5万円の間で1万円単位で決めておき、その4倍の額を先に保証金として郵便払込書で所定の口座に入金します。
チャージとは違いますが、先にお金を払っているのでむやみやたらに使いすぎる心配がありません。
ちなみにこのサービスは電車やバスの利用のみに適用します。
2.PiTaPaカード単体の発行は損?デメリットについて
2-1.2枚持ちが面倒
PiTaPa単体でカードを作ると、クレジットカードと利用する場合、カードを2枚持たなければなりません。
クレジットカードとの一体型なら、1枚で2つの役割。
サイフもかさばらず、荷物が減ります。
いざ支払いの時も、カードを選ぶ手間が省けるので時短にもなります♪
2-2.補償がない
PiTaPa単体で持つ場合、紛失や盗難が遭ってしまったら、まずサービスセンターへ連絡します。
もしその際、カードを悪用されていても、その利用金額は本人負担です。
これはかなり悔しいですよね!
クレジットカード一体型なら、カード会社がPiTaPaの悪用された分の金額を補償してくれる場合があります。
カード会社によて対応が異なるので、申込み前に確認しましょう。
2-3.ポイントが貯まらない
PiTaPaには、電車やバスの利用金額に応じて貯まるポイント制度がありません。
駅ナカや街のPiTaPa加盟店でのショッピングで貯まるショップdeポイントという制度のみです。
ちなみにショップdeポイントは100円につき、1ポイント。
代わりに、月額乗車金額に応じて、路線ごとに割引サービスを実施しています。
クレジットカードと併用すれば、割引を利用したまま更にクレジットカード独自のポイントを貯める事もできるのでお得です。
3.PiTaPa一体型クレジットカードがお得な理由
3-1.おサイフがすっきり
お店によってポイントカードがあったり、使う電子マネーが増えたり、カードケースの中身ってなかなか減りませんよね。
PiTaPaとクレジットカードが1枚のカードで利用できれば、手持ちのカード枚数も減ってなんだかすっきりします。
流行りのミニマリストを目指すにも、クレジットカードとの一体型はおすすめです。
3-2.盗まれても安心の補償
PiTaPa一体型クレジットカードの中には、盗難補償がついているカードもあります。
PiTaPa単体だと、紛失や盗難で悪用されてしまっても、その分の金額は自分で払わなければいけませんが、クレジットカードにそのような補償がついていれば、安心ですね。
PiTaPaも月額の利用限度額があるので、その金額以上利用される事はありませんが、チャージ方式と違って限度額は高額なので、そもそも保管には注意しましょうね(^^;)
3-3.ポイントが貯まる
クレジットカード独自のポイントは、PiTaPaの交通機関利用でも貯める事ができます。
PiTaPa単体のカードにはショッピング利用のポイント制度しかないので、ありがたいですね。
ポイントは、カード発行会社の系列路線の利用で貯まる事が多いので、自分の行動範囲に合わせたクレジットカードを選びましょう。
3-4.割引などの特典が利用できる
クレジットカードの提示をすると、入場料が割引になったり、会員優待日のご招待や、クーポンが定期的にもらえたりなど…クレジットカードを持っていると、提携施設の利用がお得になる特典が様々あります。
意外と見逃しがちなので、休日のレジャーやショッピングに出かける際は、カードの特典があるか確認してみましょう。
4.PiTaPa一体型クレジットカードの種類
PiTaPa機能のついたクレジットカードや、PiTaPaを同時申し込みするとお得なクレジットカードをご紹介します。
年会費に関しては、各カードごとに記載しますが、PiTaPaを1年間利用しないとかかってしまう維持管理費に関しては、全てのクレジットカード×PiTaPaで発生してしまうので、ここに記載します。
ちなみに、この維持管理は、年1回でもPiTaPaで乗車すれば無料です。
エメラルドSTACIAPiTaPaカード
国際ブランド:VISA・JCB・Master
年会費:1250円(税抜)
※初年度無料、年1回以上のクレジット利用で無料
ETC:〇
旅行保険:×
Sポイント:200円利用につき1P
ポイント利用:阪神阪急グループでのポイント払いや、クーポン・景品に交換
【乗車で貯まるポイント】
IC定期券を購入すると、200円につき2P
阪急電車、阪神電車、能勢電鉄、北大阪急行電鉄、北神急行電鉄、神戸高速、阪急バス、阪急高速バス、阪急田園バス、大阪空港交通(空港リムジンバス)、阪神バス、阪神高速バスの乗車で、200円につき1P
≪備考≫
阪神阪急グループ施設の利用で、割引特典あり
OSAKAPiTaPaカード
国際ブランド:VISA・JCB・Master
年会費:1250円(税抜)
※JCBは1年に1回以上、VISA・Masterは年間10万円以上の利用で年会費無料
ETC:〇
旅行保険:×
OSAKAPiTaPaポイント:1000円利用につき50P(5円相当)
ポイント利用:500ポイントごとに乗車代金から50円割引、りそなポイントやタイムズポイントへの交換も可能
【乗車で貯まるポイント】
大阪市営地下鉄、ニュートラム、大阪市営バスの利用料金の0.5%をポイント還元
≪備考≫
大阪城や通天閣、北野天満宮など、大阪京都の人気スポット入場料が割引に!
スパワールドも大人200円引きで利用できます。
ANAPiTaPaカード
国際ブランド:VISA・JCB・Master
年会費:2160円
ETC:〇
旅行保険:〇
ポイント:利用ANA路線によりマイル付与されます。
ポイント利用:マイルとショップdeポイントの相互交換可能
【乗車で貯まるポイント】
なし
1枚でマイルもショップdeポイントも貯める事ができます。
≪備考≫
こちらは一体型ではなく、クレジットカードとPiTaPaの2枚発行となります。
AOYAMAPiTaPaカード
国際ブランド:VISA
年会費:1250円(初年度無料)
ETC:〇
旅行保険:〇(海外のみ)
ポイント:100円利用につき1P(洋服の青山での利用は4P)
ポイント利用:洋服の青山での利用、ショップdeポイントへの交換が可能
【乗車で貯まるポイント】
なし
AOYAMAポイントとショップdeポイントが同時に貯まります。
≪備考≫
毎年、洋服の青山で使える3000円割引券がもらえます♪
洋服の青山でのカード提示で5%割引!しかも誕生日は10%割引に加えてポイント2倍!
まとめ
- PiTaPaは料金後払い制度のポストペイ方式
- PiTaPa単体ではショッピングポイントしか貯まらないが、運賃割引制度がある
- クレジットカードと申し込むと一体型と2枚発行がある
PiTaPaはSuicaのようなメジャーな交通系ICカードとはかなり方式が違いましたね。
クレジットカード一体型は発行されていますが、おすすめは自分の利用している路線の会社が発行しているカードを選ぶ事です!
特にないという事であれば、買い物に便利な阪急が発行しているSTACIAPiTaPaカードは年会費無料の条件も設定が低めなので、おすすめです。
エメラルドSTACIAPiTaPaカードをご紹介しましたが、もし百貨店での年間利用が多い方は、同じ系列のペルソナSTACIAPiTaPaカードも、最大10%のポイント還元がお得です。
PiTaPaのクレジットカードを作るなら、決め手は利用路線の会社!というところを忘れずカード選びをしてみて下さいね。