沖縄の交通系電子マネーOKICAは、沖縄県内でバス・モノレールを使う方々には今や必需品ですね。
しかし、利用する人が多くなるほど、いつも通りバスに乗ろうと思ったら、「あれ、OKICAがない!」なんてトラブルに遭ってしまった方も増えてきます。私もそのひとりです。
今回は、OKICAを紛失してしまった場合、どこへ連絡して、何をすればいいか、紛失経験者の視点から、まとめていきます。
OKICAカードを落としたり無くした時はすぐにここに問い合わせよう!問い合わせたらなんて伝えればいい?
1-1.問い合わせ窓口
OKICAを紛失したら、モノレール窓口かバス営業所へ行き「OKICAを紛失しました。」と伝えましょう。
モノレールは那覇空港から那覇までしか走っていませんし、バス営業所は発着地点に設置されているので、自宅から遠い方もいるかもしれません。
しかし、残念ながら電話での問い合わせ窓口はないので、まずは実際に出向き、窓口で手続きをする必要があります。
1-2.紛失手続きができないOKICA
OKICAには種類があり、その中には紛失時の処理を対応してもらえないOKICAがあります。
それが、無記名OKICAです。
記名OKICAやOKICA定期券は個人情報を登録して発行するカードなので、紛失してもその情報を元に利用停止したり再発行する事ができます。
それに比べて、無記名OKICAは、発行時に氏名や生年月日を登録せず、誰でも自由に使えるOKICAなので、紛失してしまった個人に紐づく情報がありません。
これからOKICAを作ろうと思っている方!
無記名OKICAは面倒な作業が少なく手軽に発行できますが、紛失した際にこのようなデメリットがある事を理解した上で、購入しましょう。
OKICAカードを悪用されたらどうなる?どんな被害を受けるのか?
2-1.勝手に残高を使われる
OKICA紛失で一番恐いのは、拾われたOKICAを勝手に使われてしまう事です。
モノレールで改札を通る時も、バスの乗降時も、使っているOKICAが本人のものなのか確認する機能はありません。
原則として記名OKICAは本人以外の使用は認められていませんが、実際は誰が使っても分からない状態なのです。
その為、紛失してすぐに利用停止手続きを行わないと、再発行でチャージ残高を移行してもらおうと思った時には、既に残高がなくなってしまっている可能性もあります。
ちなみに、OKICAにオートチャージ機能はないので、勝手にチャージされてしまう事はありませんが、紛失に気づいたらすぐに窓口に手続きしましょう!
OKICAカードを紛失したら利用停止するべき?どうやって停止できる?もし見つかったら利用できない?
3-1.OKICA利用停止するとどうなる?
OKICAを紛失したら、まず利用停止する事をおすすめします。
窓口で紛失した事を伝えると、再発行手続きと利用停止手続きが同時進行されます。
これにより、紛失したOKICAでバスやモノレールの運賃を支払う事はできなくなります。
万が一悪用されても、カードタッチ時にエラーになるので、残高を使われる事はなく、安心です。
3-2.利用停止した後にOKICAが見つかったら?
一度利用停止されたOKICAは、再度使用する事ができません。
もし、再発行手続きの帰り道に実はバックの中に入っていた!と、慌てて駅窓口に戻っても、手続き後の再発行キャンセルはできないので、改めて新しいOKICAで利用できるようになる翌日を待つしかありません。
発見されたOKICAは、窓口に返却する事で、デポジット500円の返金を受ける事ができます。
チャージされていた残高は、新しいカードに移行されるので、安心して下さい。
3-3.利用停止する手順と再発行する手順
①モノレール窓口かバス営業所へ行く
窓口で駅員や担当者にOKICAを紛失した事を伝えます。
沖縄のモノレール窓口は、JRのみどりの窓口のように、担当部署が分かれていません。
基本的には通常業務をしている駅員さんが対応するので、切符でトラブルのあった観光客や、困っている外国人の対応をしながらの紛失再発行手続きになります。
その為、主要駅では窓口が混雑する事もあるので、心得ておきましょう。
②紛失再発行手続きをする
紛失したOKICAに登録してあった氏名・生年月日を届けに記入し、免許証やパスポートなどの身分証明書を提示します。
確認がとれると、この時点で紛失したOKICAは利用できなくなります。
最後に、再発行整理票を受け取ります。
この整理票は、紛失してしまうと新しいOKICAを受け取れないので、大切に保管して下さい。
③翌日~14日以内に新しいOKICAを受け取る
再発行されたOKICAは、手続き当日には受け取れません。
少し面倒ですが、翌日以降に受け取りに行き、郵送などのサービスもありません。
紛失した自分が悪いのでしょうがないのですが、手続きした日は自費で運賃を支払わなければいけないのが、ちょっと悔しいですね。
また、受け取り時には再発行手数料540円と、新しいOKICAのデポジット500円の、合計1040円を支払います。
OKICAカードを落としたら残額はどうなる?補償されるのか?
4-1.残高補償される場合
OKICAには残高補償制度があります。
この記事の中でも何度が触れてきましたが、記名OKICAやOKICA定期券のように、発行する時に氏名や生年月日、電話番号を登録したOKICAなら、紛失や盗難に遭っても残高が再発行したOKICAに移行されるのです。
再発行すると、保証金としてデポジットが500円必要になりますが、残高から引かれる事はないので、紛失時と同じ金額がチャージされた再発行OKICAを手にする事ができます。
4-2.残高補償されない場合
無記名OKICAを紛失してしまうと、残高補償されません。
記名OKICAのように、紛失したOKICAがどこの誰のものか分からないので、いくらチャージしてあったかも把握する事ができず、再発行自体できません。
もし、無記名OKICAを紛失した場合は、新しくOKICAを作り直します。
私も一度失くしているので、新しく作るOKICAは記名OKICAをおすすめしますけどね(^^;)
ちなみに、無記名OKICAが後から見つかった場合は、記名OKICAのように再発行手続きをすると元のOKICAは使えなくなるシステムが通用しないので、そのまま使えます。
もし、もう新たにOKICAを作っている場合は、古い方のOKICAチャージ分を使い切るか、(払い戻し手数料200円がかかってしまうので)200円残して、カード返却でデポジット500円の返金を受ける事をおすすめします。
4-3.悪用されてしまった場合
OKICAを紛失してから、再発行手続きをするまでに誰かに紛失したOKICAを使用されてしまった場合、その分の補償はされません。
残高補償されるのは、再発行手続きを行った時点での残高分になります。
その為、紛失したことに長らく気づかず、残高を利用されてしまった時は、誰のせいにもできずその時点の残高が新しく再発行されたOKICAへチャージされる事になります。
OKICAカードには、落としても安心できる一体型クレジットカードはある?
OKICAには一体型クレジットカードがありません。
通常クレジットカードには、紛失時の問い合わせコールセンターがありますが、それが使えないのは残念なところですね。
しかし、紛失してもクレジットカードから勝手にオートチャージされる心配などはありません。
今後もそのようなカードが発行されるというニュースはありませんが、利用者が増えて便利なカードの使い道も増えるといいなぁと望むばかりです。
まとめ
- 記名OKICAやOKICA定期券には紛失時の残高補償がある
- 紛失したら窓口に行って手続きをし、翌日以降に再発行OKICAを受け取る
- 無記名OKICAは再発行できない代わりに、発見したらまた使える
OKICAを初めて作る時、面倒な申込書を書くが嫌なので無記名OKICAにしてしまうという方もいると思います。
しかし、紛失トラブルの視点から見ると、記名と無記名でこれだけの差がある事に気付きます。
ちなみに私は、iPhoneケースに入れていたOKICAが、いつのまにかすり抜けてどこかに落ちてしまっていました。
失くすわけないと思っている時ほど、OKICAのような小さなカードは紛失しやすいんですよね。
思ってもいない時にピンチは訪れるものです。
みなさんも、電子マネーのようなお金に代わるカードの管理は、大切にして下さい。